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海外競馬ニュース
2009年08月13日  - No.32 - 2

セリ会社、ケンタッキー秋セールを微調整 (アメリカ)[生産]


 キーンランド協会(Keeneland Association)とファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton Co.)はいずれも、この秋にケンタッキーで開催するセリ内容を変更する。

 キーンランド協会は9月の1歳馬セール、11月の繁殖牝馬セールおよび1月の全年齢対象セール(horses of all ages sale)の手数料(4.5%)を、上場馬が最低提示価格を下回る価格で売却された場合には2.5%とする。

 キーンランド協会のニック・ニコルソン(Nick Nicholson)会長は、「キーンランド協会はセリ業界のリーダーであり、良い時も悪い時も顧客の味方です。当協会の役職員は、世界経済およびサラブ レッド産業の現況を考慮すれば、これを現時点で実行することが妥当と確信しています」と語った。

 それと同時にファシグ・ティプトン社は、秋の混合馬セレクトセールの内、11月9日(月)と10日(火)については、夜間セールに変更した。このファシ グ・ティプトン社の11月セールは、キーンランド協会の11月セール(11月8日〜21日)の第2セッションと第3セッションと同じ夜に開催される。また 2009年のケンタッキーの11月セールは11月6日〜7日のブリーダーズカップ(ロサンジェルス近郊のサンタアニタパーク競馬場で開催)のすぐ後に開始 される。

 ファシグ・ティプトン社のボイド・ブラウニング(Boyd Browning Jr.)社長は、「競走馬生産界においては、セールの開催日程が重要です。2009年秋は特にそうです。競馬関係者が11月6日(金)と7日(土)にカリ フォルニアで行われるブリーダーズカップに参加したあと、11月セールのすべての日程に参加しやすいように11月9日(月)と10日(火)は夜にセリを開 催します」と語った。

 ファシグ・ティプトン社のケンタッキー秋混合馬セレクトセールは21世紀において大きく成長した。2008年のセリは年度代表繁殖牝馬であったベターザ ンオナー(Better Than Honour)の史上最高額1400万ドル(約14億円)での売却と、チャンピオン2歳牝馬のスターダムバウンド(Stardom Bound)の570万ドル(約5億7000万円)での売却が目玉となった。

 ブラウニング社長は、「目標は、セリの核として優れた馬格を持つ当歳馬のグループはもちろん一流のステークスを勝った牝馬や良好な実績のある繁殖牝馬も 集めることです。従来これで成功してきました。セールの実績は証明済みであり、不況下でも買い気をそそるスター馬が集まることと期待しています」と付言し た。

2009年夏・秋 ケンタッキーで開催のセリ
日 程 運営会社 セール
7月20日−21日 ファシグ・ティプトン社 7月1歳馬セレクトセール
9月14日−27日 キーンランド協会 9月1歳馬セール
10月26日−28日 ファシグ・ティプトン社 ケンタッキー秋1歳馬セール
11月8日−21日 キーンランド協会 11月繁殖牝馬セール
11月9日−10日 ファシグ・ティプトン社 ケンタッキー秋混合馬セレクトセール

[Thoroughbred Times 2009年7月18日「Fasig, Keeneland make changes for Kentucky fall sales」]


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