勝馬予想ソフトウエア開発コンテスト (アメリカ)[その他]
トラックマスター社(TrackMaster)は新たな勝馬予想のソフトウエアを開発するソフトウエア・デヴェロップメント・チャレンジ(Software Development Challenge: SDC)を発表した。
SDCの目標の1つは、個人用の勝馬予想のソフトウエアを開発した個人あるいは開発しようとしている個人に、自作のソフトウエアの最終仕上げを行ってア イデアを世に問うチャンスを与えることである。そして完成度の高い勝馬予想ソフトウエアは、トラックマスター社と契約して販売する。
トラックマスター社のデヴィッド・シーゲル(David Siegel)会長は、SDCは競馬界以外の人々の関心を惹きつけ、競馬予想ソフトウエア(パソコン上で利用するソフトだけでなく、インターネットを介し て利用するソフトも)が完成していない開発者を支援することができるだろうと述べた。トラックマスター社はこの企画への参加者が自作のソフトウエアをテス トできるようにサンプルデータを1年間使用してもらう。
同会長は、「勝馬予想に役立てるためにすでに多くの人々がさまざまなソフトウエアを開発してきました。しかし、それらのソフトウエアが市場に受け入れら れるには“最後の仕上げ”が必要です。また、競馬界の外部にも予想ソフトウエアに非常に興味を持っている統計マニアが多数います。これらの人がコンテスト で競うことで、彼らは自分の知識と関心を生かして潜在的な利益を発掘する機会を得ます」と語った。
ソフトウエア開発者たちはまた、協力関係を築く機会も得る。
トラックマスター社のブログにおいて、上席商品開発専門員クレイグ・ウォーカー(Craig Walker)氏はソフトウエアの着想について、いくつかの可能性を説明した。同氏は、(1) レース結果に基づき時間をかけて学習する“人工知能” ソフトウエア、(2) 賭事客が最善の賭けのタイプを選択するのに役立つ、インターネットを介して利用するソフトウエアおよび、(3) 賭事客たちが自身の好みに合うように調整することができる、インターネットを介して利用するソフトウエアを挙げた。
トラックマスター社はエクイベース社(Equibase Co.)の完全子会社であり、サラブレッド競走や繋駕競走の勝馬予想ソフトウエアを販売している。このコンテストではサラブレッド競走または繋駕競走を対象としたいずれのソフトウエアも受理される。
コンテストへの参加登録は2009年10月1日まで受付けられる。ソフトウエアプログラムの最終選考は2010年5月1日までに行われ、勝者は2010年6月中旬に発表される。
[thoroughbredtimes.com 2009年5月27日「TrackMaster challenges software developers」]