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海外競馬ニュース
2009年04月23日  - No.16 - 1

アスコット競馬場、キングジョージ開催日に純血アラブ競走を施行(イギリス)[開催・運営]


 アスコット競馬場では、今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSが開催される7月25日に、初めて純血アラブ競走がキングジョージのすぐ後の第7レースで施行される。

 賞金総額5万ポンド(約850万円)のこのイベントへの支援について、アブダビを本拠とするエミレーツ馬術連盟(Emirates Equestrian Federation: EEF)が2008年10月からアスコット競馬場と交渉していた。

 契約は3月30日、アブダビのエミレーツパレスホテル(Emirates Palace Hotel)においてアスコット競馬場のチャールズ・バーネット(Charles Barnett)場長とEEFのタレブ・アル・ムハイリ(Taleb Al Muhairi)事務総長により署名され、期間は5年とされた。正式な署名のための会場を3月27日にアンドレア・ボッチェッリ(Andrea Boccelli)、3月28日にコールドプレイ(Coldplay)のコンサートが開催された超高級ホテルとし、重要な契約であることをアピールした。

 EEFは、ニューマーケットの7月開催でも純血アラブの大レースを開催する。アル・ムハイリ事務総長は次のように語った。「今や、世界的に最も歴史ある 2箇所の競馬場においてアラブ種を代表する競走を施行することになりました。EEFが王立競馬場であるアスコットと関係を築くことは価値があります」。

 そのレースはアラブ首長国連邦のハリファ大統領(Sheikh Khalifa bin Zayed Al Nahyan)に敬意を表して大統領杯と名付けられる。同大統領は、3月28日ドバイ・ワールドカップの純血アラブのオープニングレースをロッド・シンプ ソン(Rod Simpson)調教師が管理するフリヴォロス(Fryvolous)で制した。

 ハリファ大統領は、アスコット競馬場で大統領杯を観戦するだろうが、競走条件が最終的に決定されていないのでフリヴォロスが出走するかどうかは不明であると述べた。

 モハメド殿下も毎年アスコット開催に出席することを受けて、バーネット場長はアスコット競馬場のアラブ首長国連邦との関係を強化する新しい契約の重要性を強調した。

 バーネット場長は、「キングジョージはアスコット競馬場の最も重要なレースであり、純血アラブの競走を初開催するには理想的な機会です。アラブ種がサラブレッド発展に大きな役割を果たしてきたことを想起させるでしょう」と語った。

 同場長は、競馬ファンの反応に関して次のように述べた。「私たちはずっと競馬への関心を広げることを熱望しており、女性アマチュア騎手によるレースはす でに競走番組に入っていますので、競馬ファンたちが今までとは違う興味深いものとして純血アラブの競走を観戦しに来ることを確信しています」。

 今回の署名に、スポンサーシップ・マネージャーであるジェーン・ジャクソン(Jane Jackson)氏がバーネット場長に同行していた。ジャクソン氏は、「他のレースへの支援について話すことはありませんが、将来、さらにスポンサーを探 すことになるかもしれません」と述べた。

By Howard Wright
(1ポンド=約170円)

[Racing Post 2009年3月31日「Ascot to stage £50,000 arab race on King George card in five-year deal」]


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