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海外競馬ニュース
2008年09月25日  - No.38 - 3

ベルモントパーク競馬場の一部厩舎に移動禁止措置(アメリカ)[その他]


 ニューヨーク競馬協会(New York Racing Association: NYRA)の首席獣医師のアンソニー・ヴァーデローサ(Anthony Verderosa)博士は、発熱し馬房の中で立つこともできなくなっていたスメルマイキャロッツ[Smell My Carrots 3歳せん馬 父A.P. Jet(A.P. ジェット)]が安楽死処分されたことを受けて、9月6日、同馬のいたベルモントパーク競馬場の38号厩舎に対して移動禁止措置を講じたと述べた。

 同博士は、同馬の疾病の原因は馬ヘルペスウイルス(EHV-1)によると考えられる旨述べた。

 スメルマイキャロットの血液サンプルはケンタッキーの研究所に送られ、その検査結果は9月9日に出る予定である。

 追って通達があるまでは、38号厩舎に入厩している馬をレースに出走させることや厩舎外に移動させることは許可されない。ただし、通常の調教時間の後にベルモントパークの調教馬場において、38号厩舎の馬を他の馬に接触させないようにして調教することは許可される見込みである。

 スメルマイキャロットの調教師であるジョン・カンドラン(John Candlin)調教師は、他の数名の調教師と38号厩舎を共有している。同馬は、9月3日のベルモントパーク競馬場での第7レースを出走取消していた。

 [訳注: 競走馬が馬ヘルペスウイルス(EHV-1かEHV-4)に感染すると、馬鼻肺炎を発症することがある。通常1日〜2日の発熱で終わることが多く、肺炎まで悪化することは少ないが、稀に感染馬が重篤な神経症状を呈することがある。なお、競走馬生産地においては、この病気によって妊娠馬が流産を起こすことがあるのでより大きな問題となっている]

 

[thoroughbredtimes.com 2008年9月6日「Belmont barn placed under quarantine」]


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