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海外競馬ニュース
2008年09月11日  - No.36 - 1

モハメド殿下、ファーブル調教師と提携強化(フランス)[その他]


 モハメド殿下(Sheikh Mohammed bin Rashid al Maktoum)は先週ドーヴィルで開催された1歳馬セールに参加し、大枚500万ユーロ(約8億円)を投入した。また同殿下は、シャンティイにある歴史的なロスチャイルド厩舎施設をアンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師から購入する交渉(価格不詳)に入っている。

 モハメド殿下は、自身がフランスで所有する競走馬の頭数を現在の約70頭から今後100頭以上に増やすことを計画している。この買収は、米国と豪州における大規模な買収に続く注目すべき買収である。

 この計画ではロスチャイルド厩舎は、もとの所有者であるファーブル調教師に賃貸されることになり、同調教師が引き続きモハメド殿下のフランスでの主たる調教師となる。

 モハメド殿下の顧問であるジョン・ファーガソン(John Ferguson)氏は、「この買収は、ファーブル調教師とその従業員にとって良いビジネスとなるでしょう。フランスで同じく殿下のために馬を調教しているアレックス・パンタル(Alex Pantall)調教師も、これまでどおり殿下からの支援を受けるでしょう」と語った。

 ファーガソン氏は、モハメド殿下の所有馬が外国の調教施設からフランスに移ることはないと述べた。フランスの厩舎には、ファーガソン氏が先週ドーヴィルで開催されたアルカナ社1歳馬セール(Arqana’s premier yearing sale)で購入した15頭がまず入厩するだろう。彼がモハメド殿下のために1歳馬を購入するのは2003年のセール以来のことである。

 ファーガソン氏は、「殿下はフランスとフランス競馬を楽しんでおり、ファーブル調教師は殿下の長年の友人です。ロスチャイルド厩舎は偉大な歴史のある美しい施設です」と述べた。

 モハメド殿下は2007年、ニューヨーク州サラトガスプリングスにあるグリーントゥリー牧場(Greentree Stables)をロバート&ジャニス・マクナイア(Robert and Janice McNair)夫妻から約1750万ドル(約19億2500万円)で購入し、ストーナーサイド牧場(Stonerside Farm)と改名した。ダーレー社(Darley)所有の米国所属馬の多くがこの牧場で調教されている。

 ダーレー社は2008年オーストラリアで、オーナーブリーダーのボブ・インガム(Bob Ingham)氏からウッドランズ牧場(Woodlands Stud)を2億ポンド(約480億円)で買収した。この買収にはシドニーのクラウンロッジ調教施設(Crown Lodge training facilities)、その他多数の競走馬が含まれている。

 ファーガソン氏は、「ロスチャイルド厩舎の買収は、そのほかの厩舎の買収と同様に、最高の施設を所有しようという意図から行われるものです」と述べた。

By Rachel Pagones
(1ユーロ=約160円)、(1ドル=約110円)、(1ポンド=約240円)

[Racing Post 2008年8月23日「Sheikh in talks to buy historic yard from Fabre」]


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