ネーダー氏、香港のブリーダーズカップ売上げに失望(香港)[開催・運営]
ブリーダーズカップ社(Breeders’ Cup Ltd.)と香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club:HKJC)との間の馬券相互発売協定により、香港の賭事客は今年、米国競馬の合同賭金プールに初めて賭事を行うことができた。
香港の賭事客の間で、ブリーダーズカップ・マイル(Net Jets Breeders’ Cup Mile G1)は46万5,000ドル(約5,600万円)を売上げた。HKJCが賭事を受付けられる外国のレースは年間10レースのみである。そのため、マイルのみが発売対象とされた。
以前ニューヨーク競馬協会(New York Racing Association)上席副理事長で、現HKJC競走担当常務理事のビル・ネーダー(Bill Nader)氏は、「私たちは、馬券売上げはもう少し多いだろうと思っていましたので、失望しました。もちろん、香港時間では発走時刻が午前3時20分という要因もありましたが」と語った。
また上記協定により、ブリーダーズカップ・マイルの優勝馬は、12月のキャセイパシフィック香港マイル(Cathay Pacific Hong Kong Mile HK-G1)にも優勝すると100万ドル(約1億2,000万円)のボーナスを獲得できる。
ブリーダーズカップ・マイルの優勝馬であるキップデヴィル(Kip Deville)の関係者は、キャセイパシフィック香港マイルへの出走を検討すると語った。彼らは昨年同レースに、レベルレベル(Rebel Rebel (IRE))を出走させている(8着)。
この新協定によって、2007年のブリーダーズカップの“勝てば参加できる(Win and You’re In)”企画において、海外競走であるチャンピオンズマイル(Champions Mile HK-G1)が初めて対象レースに加えられた。エイブルワン(Able One)(*)がこのレースに優勝し、同馬の関係者は、ブリーダーズカップ・マイルの出走を検討したが、最終的には他のレースを目指すことになった。
(*)5歳せん馬、ケープクルース(Cape Croos (IRE))産駒。
By Frank Angst and Ed DeRosa
(1ドル=約120円)
[thoroughbredtimes.com 2007年10月28日「Nader disappointed with handle from Hong Kong」]