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海外競馬ニュース
2007年10月11日  - No.39 - 2

サラブレッド引退馬基金、65万ドル以上の募金を集める(アメリカ)[その他]


 サラブレッド引退馬基金(Thoroughbred Retirement Foundation: TRF)の常務理事ダイアナ・ピカルスキー(Diana Pikulski)氏は、サラトガ・ポロ協会(Saratoga Polo Association)で8月5日に催された募金パーティーに525人が参加し、TRFの新記録である65万ドル(約7,800万円)を超える募金が集まったと語った。

 フード・ネットワーク(Food Network 料理番組を放映するアメリカの民放テレビ局)の人気シェフ、ボビー・フレイ(Bobby Flay)氏がパーティーに料理を提供し、夕食後のオークションでは活発に入札に参加した。このオークションでは2008年度の様々な種牡馬との種付権利も割引値段で競売された。

 その他の競売物件には、ドバイ・ワールドカップ(UAE-G1)やメルボルンカップ(Aus-G1)の観戦旅行、2008年のケンタッキー・ダービー(G1)特別観戦席も含まれていた。

 ピカルスキー氏は、パーティー費用は献金で賄われ、65万ドルの募金はTRFの純収益となったと述べ、「TRFの使命のためにこのイベントを9年間開催してきました。今回の最高の収益は、TRFに活力をもたらし励みとなります。競走馬の引退を人道的なものとする我々の活動に対する長年の支持者および新たな参加者の皆様の支援に感謝します」と述べた。

 ファシグティプトン社(Fasig-Tipton Co.)はオークションのためにセリ鑑定人を派遣した。ピート・ブラッドレー(Pete Bradley)氏は、本来15万ドル(約1,800万円)するクールモア牧場(Coolmore Stud)のジャイアンツコーズウェイ(Giant’s Causeway)の2008年度種付権利を7万5,000ドル(約900万円)で落札した。

 前述のフレイ氏はレーンズエンド(Lane’s End)牧場にけい養されている種牡馬で1万2,500ドル(約150万円)のヴァイナリーポッシ(Vinery’s Posse)の来年度の種付権利を2万5,000ドル(約300万円)で落札し、7万5,000ドル(約900万円)のスマートストライク(Smart Strike)の種付権利を5万ドル(約600万円)で落札した。

 ピカルスキー氏は、また競馬ライターのビル・ファインリー(Bill Finley)氏が年棒25,000ドル(約300万円)のTRF広報担当の職を辞すことになったと発表した。辞職の理由は同氏がこの仕事のために十分な時間が割けなくなったためである。

 ピカルスキー氏は「ファインリー氏にはもう給料は支給していませんが、ボランティアで依然として多くの仕事をしてもらっています。同氏に代わる人を見つけなければなりません。フルタイムの給料を支払うことになるでしょう」と述べた。

 ピカルスキー氏は、このポストの仕事はニューズレターを執筆・出版、プレス・リリースの執筆、新聞や雑誌に掲載出版されるTRFに関する記事執筆のための取材が含まれると語った。

 同氏は、その他の情報として、TRF収容馬保護事業の拡大について述べた。4つの新計画がイリノイ州、メリーランド州、ペンシルヴェニア州、ヴァージニア州でそれぞれ進展中である。

 9月6日にヴァージニア州、グーチランド郡(Goochland Country)にあるジェームズ・リヴァー・コレクショナル・センター(James River Correctional Center)にTRFの馬が到着した。TRFは計約1,250頭の馬を管理している。

By Pete Denk
(1ドル=約120円)

[Thoroughbred Times 2007年9月15日「TRF’s Saratoga Polo party raises more than $650,000」]


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