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海外競馬ニュース
2007年08月09日  - No.31 - 3

洪水で6月1日より27日開催中止(イギリス)[その他]


 イギリスは悪天候つづきで、7月21日の時点でも競馬場の被害が増大しつつある。水位の上昇とともに、開催中止が増えており、チェルトナム市の一部を襲った洪水では最高水位12フィート(約3.6 m)が記録された。

 浸水したチェルトナム競馬場では、競馬以外のイベントの中止を余儀なくされた。ニューベリ競馬場では7月22日午後に予定されていた3回目の連日開催を中止することを決定した。この開催ではイギリスで最大のアラブ種のレースが行われる予定であった。

 6月初めから現在まで、サラブレッド競走27開催日が大雨のために中止された。チェルトナム競馬場は、今後3ヵ月は競馬を開催する予定はないが、場内の セントービル(Centaur building)で予定されていたイベントだけでなく、人気のあるホースショーを取り止めた損失に頭を痛めている。

 チェルトナム競馬場のエドワード・ガレスピー(Edward Gillespie)専務理事は次のように語った。

 「7月19日真夜中から21日の午前3時までの降水量は5インチ(約13 cm)であり、馬場担当のサイモン・クライス(Simon Claisse)氏は、競馬場の中心あたりに幅40 mにおよぶ水たまりができたと語っていました。2つの走路が交差する3コーナー付近は12フィート(約3.6 m)冠水しました。また、この夏ウッドチップ調教馬場が2回駄目になりました。本馬場の状態は場所によっては稍重から良ですが、まずはじめに馬場表面がど んな状態かを確認する必要があります」。

 ヘイドック競馬場も7月21日に一部浸水し、この数週間で4回が開催中止となり、今年はじめてのアラブ種レースが開催中止となった。同競馬場は、代替日程を組むことを望んでいる。

 レッドカー競馬場では7月22日の開催が危ぶまれており、最高経営責任者のニール・イサーリントン(Neil Etherington)氏の指示により午前7時30分に開催の可否を決めるための調査を行う予定である。

 イサーリントン氏は、「馬場は稍重から重ですが、ところどころぬかるんでいます。もうしばらく小雨が残ると予報がされていますが、私たちは悪天候に対応する自信があります。予報を上回って雨が降った場合にそなえて調査を指示しています」と述べた。

 7月18日の開催を取り止めたウースター競馬場は、すでに5開催連続で中止しており、7月31日の開催が中止にならないことを望んでいる。

 しかし20日夕方、セヴァーン川の堤防決壊により、その望みは絶たれた。

 英国気象庁の7月21日の予報によれば、今週も雨がつづくもよう。

 

By Lee Mottershead

 [Racing Post 2007年7月22日「It’s 27meetings lost since June 1」]


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