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海外競馬ニュース
2007年04月19日  - No.15 - 1

ネーダー氏、NYRAからHKJCへ(香港)[その他]


 ニューヨーク 競馬協会(New York Racing Association: NYRA)の上席副理事長で最高執行責任者のビル・ネーダー(Bill Nader)氏は、今春、香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club: HKJC)の競馬担当理事になるために現職を離れることになる。

 ネーダー氏は1994年からNYRAに勤務し、現在はレース開催日の運営、サイマルキャスト放映の契約、戦略計画、産業提携、事業開発などを担当してい た。同氏はアケダクト(Aqueduct)競馬場、ベルモントパーク(Belmont Park)競馬場、サラトガ(Saratoga)競馬場の運営契約が終了する7ヵ月前の4月23日に新しいポストに就任する予定だ。

 HKJCの最高経営責任者ウィンフリード・エンゲルブレヒト=ブレスケス(Winfried Engelbrecht-Bresges)氏は「彼は、私たちのチームの重要メンバーとなって、世界クラスの競馬とエンターテイメントを提供するという目 標の達成を助け、競馬の活性化と競馬界の売上げ増大に貢献してくれるでしょう」と述べた。

 HKJCと3年契約を交わしたネーダー氏(49歳)はNYRAの開催権に関する不確かな状況が今回の決定につながったわけではないと述べ、「私はその点 については気にしませんでしたし、雇用の保障についても心配していませんでした。ただ、自分のキャリア開発を考えて最良の決定をするだけです。HKJCは 競馬の世界的なリーダーなので、そのチームの一員となるチャンスを得て、即就任を決断したのです。他の競馬組織から話があっても断ったでしょうし、それ以 上交渉することもなかったでしょう」と語った。

 ネーダー氏はサラブレッド競馬協会(Thoroughbred Racing Associations)の役員であり、エクイベース社経営委員会(Equibase management committee)やアリゾナ大学競馬産業プログラム諮問委員会(University of Arizona Race Track Industry Program advisory council)のメンバーである。

 NYRAと合併する前のロッキンガムパーク社(Rockingham Park)で様々な役職を務めた同氏は1994年にニューイングランド競馬記者協会(New England Turf Writers Association)からサム・マクラッケン競馬功労賞(Sam McCracken Memorial Award for Lifetime Contributions to Racing)、 2000年にニューヨーク競馬記者協会(New York Turf Writers Association)からグッド・ガイ賞(Good Guy Award)を受賞している。

 NYRAのスティーヴン・ダンカー(Steven Duncker)会長は次のように述べた。「競馬はグローバルな産業ですし、HKJCが競馬界のトップの人材を探してNYRAにたどり着いたことに何の驚 きもありません。ありがたいことに、競馬界におけるNYRAの優秀性はあまりあるほどです。ビルが辞任しても、私たち固有の世界クラスの競馬商品を提供す る能力に影響はありません」。

 ネーダー氏の子息ビリーとエヴァンは同氏と共に香港に移住する。ビリー・はアリゾナ大学競馬産業プログラムの1年生である。

 

By Jeff Lowe


〔Thoroughbred Times 2007年3月24日「Nader to leave NYRA for Hong Kong Jockey Club」〕


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