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2007年04月12日  - No.14 - 1

ドバイワールドカップ競走、2010年に賞金総額1000万ドルへ増額(ドバイ)[開催・運営]


2010年のドバイワールドカップ競走(GI)は、敷地7,600万平方フィート(684ヘクタール)のメイダン競馬場複合施設(Meydan racing complex)のオープンにあわせて、賞金総額を600万ドル(約7億2,000万円)から1,000万ドル(約12億円)に増額することがドバイレー シングクラブから3月31日に発表された。

 賞金増額の発表は3月31日に、全レースの賞金総額2,125万ドル(約25億5,000万円)のドバイワールドカップデイ開会式の直前に行われた。メ イダン競馬場複合施設についての発表は前夜祭で行われたが、この競馬場は現在ドバイワールドカップを開催するナド・アルシバ(Nad Al Sheba)競馬場の近くに建設され、最先端の競馬場やホテルが集まる複合施設となる。

 ドバイレーシングクラブのサイード・H・アル-タイヤー(Saeed H. Al-Tayer)会長はこの計画の総工費を明らかにしないだろうが、3月30日夜の開会式典で展示された縮尺模型からみて10億ドル(約1,200億 円)を優に超えるものと推測される。

 タイヤー会長は以下のように述べた。「私たちは世界クラスの施設をつくるつもりですので、いかなる競馬場もこの競馬場にはかなわないでしょう。私たちは “世界クラス”という言葉にある基準を設定していますので、メイダン競馬場がオープンする2010年のドバイワールドカップ競走は世界中の最高馬を集める ことのできる賞金総額として世界クラスの1,000万ドルに増額します」。

 同会長によれば、メイダンとは「人々が集まり、競走し、勝利を熱望する場所」という意味のアラビア語で、これはドバイの統治者でありアラブ首長国連邦副 大統領モハメド・ビン・ラシド・アル・マクツーム殿下(Sheikh Mohammed bin Rashid al Maktoum)の理想像である。

 ナド・アルシバ競馬場のグランドスタンドは8,000人が収容できるように建設されたが、新競馬場のスタンドは、全長1キロメートルに及び5万5,000〜6万5,000席の収容能力を誇るだろう。

 この複合施設には外周2,400メートルの芝コース、内周1,750メートルのダートコースを含み、馬場の周りには巨大なグランドスタンド、競馬場内ホ テル、10以上のレストラン、1万台収容の屋根つき駐車場、ドバイクリークから競馬場までの4キロメートルの運河、ゴルフコース、10余りの噴水が設置さ れるだろう。

 タイヤー会長は主要コースに砂、ダート、人工馬場のいずれを採用するかの発言は控えた。一方、レースは建設期間中も続行すると述べた。

 ドバイレーシングクラブのフランク・ガブリエルJr(Frank Gabriel Jr.)理事長は、新競馬場がいつの日かブリーダーズ・カップ・チャンピオンシップス(Breeders’ Cup Championships)の開催場となるかの見通しには触れず、次のように述べた。

 「それは私たちが将来考慮する問題です。ブリーダーズカップはおそらく海外に向けて発展することを期待していますが、現在のところ私たちは今日のことしか考えていません。今日のドバイワールドカップデイを無事に終えることが先決です」。

 

By Steve Bailey
(1ドル=約120円)


[thoroughbredtimes.com 2007年3月31日「Dubai World Cup purse to jump to approximately $10-million in 2010」]


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