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TOPページ > 海外競馬情報 > メンデルスゾーンはケンタッキーダービーで優勝できるか(国際)【開催・運営】
海外競馬情報
2018年04月20日  - No.4 - 1

メンデルスゾーンはケンタッキーダービーで優勝できるか(国際)【開催・運営】


 毎年のことだが、3月の最終土曜日である3月31日(土)の夕方に、件のEメールは届いた。それは、チャーチルダウンズ競馬場のコミュニケーション&メディアサービス担当上席理事のダレン・ロジャーズ(Darren Rogers)氏から公文書として送信された今年のケンタッキーダービー(G1)の出走権をめぐる獲得ポイント一覧表である。

 3月最終週の時点で最多ポイントを獲得していたのは、その日(3月31日)にフロリダダービー(G1)で圧勝したオーディブル(Audible)である[ルイジアナダービー(G2)優勝馬ノーブルインディと同点の首位]。オーディブルが100ポイントを獲得したパフォーマンスは印象的だったが、"熱狂に値する"ほどではなかった。

 一方、同日に地球の反対側で行われたUAEダービー(G2)において、クールモアのメンデルスゾーン(Mendelssohn)が2着馬と一緒に画面に映らないほどの18¼馬身差の勝利を収め、ケンタッキーダービーの勢力図の中に飛び込んできた。同馬はオーディブルと同じポイントを獲得し、5月5日の"ラン・フォー・ザ・ローゼズ(Run for the Roses)"の出走枠を確保した。

 メンデルスゾーンの優勝により、ケンタッキーダービーの出走枠20のうち3つが海外調教馬で占められることになる。

 "ヨーロピアン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"の招待状は、3月30日にバランドンS(L ニューキャッスル競馬場)を制したケンタッキー州産馬グロンコウスキー(Gronkowski)の関係者が受諾しそうだ。

 また、"ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"では、ルッジェーロの関係者がゴールデンチケットを手にしている。

 メンデルスゾーンが獲得したポイントは、正式には名付けられていないが、"ドバイ・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"と言って差し支えないだろう。

 チャーチルダウンズ社の"ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"のブランド戦略は実に巧妙である。毎週末に獲得ポイントが更新されることで"ダービー"が話題となり、調教師は今や重賞勝利よりもダービーポイントの獲得を目指し、ファンもこれをフォローしている。このシリーズの欧州・日本への拡大は、ケンタッキーダービーが国際市場に参入する一助となった。この動きはチャーチルダウンズ社だけではなく、競馬にとっても素晴らしいものである。北米競馬への関心を高めることは、この産業でビジネスを行う者の誰もが渇望していることである。それに少なくとも、アジアと欧州のファンは米国のファンよりも馬券購入を盛んに行う。

 ドバイの砂漠でメンデルスゾーンが果たした大勝利は、多くの人々の想像力をかき立てた。同馬が米国で再び出走するとき、どのようなレースぶりを見せるのだろうか?早く見たくてたまらない。

 10年前は、ドバイの後にケンタッキーダービーに挑戦する馬は珍しかった。モハメド殿下は2000年、本格的にケンタッキーダービー制覇を目指し始めた。この年はチャイナビジット(China Visit)とキュルール(Curule)が、それぞれフサイチペガサスの6着と7着に敗れた。その後も殿下の馬は挑戦し続けた。

 昨年は、サンダースノー(Thunder Snow)がドバイの後にケンタッキーダービーに向かい単勝17倍でクリストフ・スミヨン騎手を背に出走した。しかしその日のパフォーマンスは最悪で、ゲートが開いた途端、後ろ脚を蹴りあげて序盤で立ち止まり競走中止となってしまった。それでもその後、サンダースノーは昨年のジャンプラ賞(G1)を制するなど上々の成績を残してきた。そして、メンデルスゾーンがUAEダービーを制した数時間後、ドバイワールドカップ(G1)を見事に優勝した。

 メンデルスゾーンは、ケンタッキーのクラークランドファーム(Clarkland Farm)により生産・育成された。同馬は1歳馬としては明らかに他馬を超越していた。少なくとも、M・V・マグニア(M.V. Magnier)氏が2016年キーンランド9月1歳セールで鑑定人に対して三本の指を立てなければならなかったことで(各指は100万ドル)、市場に評価されていたことがわかる。

 メンデルスゾーンは昨年2歳で、アイルランドからカリフォルニアに遠征し、BCジュベナイルターフ(G1)を圧勝して素晴らしい資質を見せつけた。そしてアイルランドで一冬を越えてドバイに遠征し、見事な結果を残した。そのことは私たちに、"メンデルスゾーンは遠征上手である"と確信させる。

 以前は、大陸間の遠征には疲労回復のために数ヵ月が必要だと考えられてきた。最近では、それを克服するのはあまり難しくはないと考えられている。遅かれ早かれ、ドバイで優勝した馬がそのすぐ後に北米に遠征しても勝てる日が来そうだ。それが今年なのかもしれない。

By Evan Hammonds

[bloodhorse.com 2018年4月4日「What's Going On Here―International Intrigue」]


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