EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬情報 > 比較的距離の長いレースで高額賞金を提供する傾向(アメリカ・カナダ)【その他】
海外競馬情報
2017年03月20日  - No.3 - 6

比較的距離の長いレースで高額賞金を提供する傾向(アメリカ・カナダ)【その他】


 北米では、北米最高賞金600万ドル(約6億9,000万円)を誇った2016年BCクラシック(G1 約2000m)を筆頭に、比較的距離の長いレースで高額賞金が提供されている。2016年に米国・カナダで施行された全レースのうち1マイル(約1600m)以上のレースの割合は35%だったが、全レースで提供された賞金総額の46%がこれらのレースに配分されていても、大して驚くには当たらない。

 米国・カナダで施行されたレース数は2011年から毎年減少している。2011年には4万9,629レースが施行されたが、5年後の2016年はその17%減の4万1,376レースしか施行されなかった。

 この減少を見ると、1マイル以上のレース数はそれほど大きく減少していない。競馬場は開催日数が減っても、1マイル以上のレースをスプリントレースほど削減しておらず、全レース数に占める割合は、2011年の33%から2016年には35%に増加した。

 1マイル以上のレースで提供された賞金総額の割合も、2011年に比べて増加している。2016年にこれらのレースで提供された賞金総額は5億2,370万ドル(約602億2,550万円)となり、全レースの賞金総額の46%を占め、5年前の44%を上回った。

 この割合は、世界最高賞金1,200万ドル(約13億8,000万円)を提供したペガサスワールドカップ招待S(G1 約1800m ガルフストリームパーク競馬場)のおかげで、2017年にはさらに大きなものとなるだろう。

 デルマー競馬場の競走および産業関係担当の副理事長であるトム・ロビンス(Tom Robbins)氏はこう語った。「デルマー競馬場は、ホースマン(馬主や調教師)から競走距離を短くして欲しいとの要望を受けることもありますが、比較的距離の長いレースを施行するように心掛けています」。

 「罠にはまって競走距離をどんどん短くしないように最善を尽くしており、できるだけマイル以上のレースの維持に努めています。私たちはホースマンに距離延長を試みるように勧めています。スプリント戦ばかりになって欲しくありません」。

 ロビンス氏はこう続けた。「競馬場の競走役はホースマンと連携すべきです。また、競走条件が明記されたコンディションブックを作成するときには、その競馬場の厩舎にいる頭数に合わせて調整する必要があります。すべての条件が同じだとすると、比較的距離の長いレースは馬券売上げを増やし、ファンの興味を引き付けます」。

 「この種の事柄を比較しようとするときはいつでも多くの不満の声があがりますが、概して、1マイル以上のレースでは馬券の売上げがわずかに増加します。それらのレースは、激しい競り合いになりやすく、予想するのが面白くなります。ですから、私たちは競馬にとって重要だからという理由でこれらのレースに力を入れているだけではなく、ビジネスの側面もあるのです」。

 距離別では、2016年に米国・カナダで施行された全レースの中で一番大きな割合を占めたのは6ハロン戦(約1200m)で、1万22レースが施行され全レースの24.2%を占めた。また6ハロン戦には一番大きな割合の賞金が配分されており、その総額は2億4,160万ドル(約277億8,400万円)で全レースの賞金総額の21.3%に当たる。

 マイル戦(約1600m)は2番目に多く、全レースの18%を占め、それに次ぐ5ハロン(約1000m)超6ハロン(約1200m)未満のレースは全体の13.7%を占めた。

 賞金については、マイル戦は総額1億9,900万ドル(約228億8,500万円)で2番目に多く、全レースの賞金総額の17.5%を占める。また、3番目に多いのは1⅟16マイル戦(約1700m)の総額1億5,380万ドル(約176億8,700万円)で全レースの賞金総額の13.5%を占めた。

 1レース当たりの平均賞金額が一番多かったのは、比較的距離の長いレースである。これには、そのような距離で施行された高額賞金レースが大きく影響している。短距離レースで高額賞金が提供されることは比較的珍しい。1レース当たりの平均賞金額が一番多かったのは、1¼マイル戦(約2000m)であり、その平均賞金額は30万9,821ドル(約3,563万円)であった。なお、1¼マイル戦は96レースが施行され、賞金総額は2,970万ドル(約34億1,550万円)だった。

 2歳馬レースでも6ハロン戦(約1200m)が一番多く、全レースの23.7%を占める。若馬をレースに徐々に慣れさせるというのが1つの理由となり、2歳馬レースの約80%がマイル未満である。

 もっとも2歳馬レースにおいても、将来有望な2歳馬が高額賞金を求めて比較的距離の長いレースに出走するため、1マイル以上のレースの賞金総額が全レースの賞金総額の30.98%を占めている。1レース当たりの平均賞金額が一番高いのは、1⅛マイル戦(約1800m)で18万4,480ドル(約2,122万円)である(5レースのみ)。2番目に高いのは1⅟16マイル戦(約1700m)で11万1,920ドル(約1,287万円)であった(157レース)。

joho_2017_03_01.png



By Frank Angst

(1ドル=約115円)

[The Blood-Horse 2017年2月4日「It Pays to Go the Distance」]


上に戻る