EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬情報 > シャンティイ競馬場、凱旋門賞の大観衆を迎えるための挑戦(フランス)【開催・運営】
海外競馬情報
2016年09月20日  - No.9 - 1

シャンティイ競馬場、凱旋門賞の大観衆を迎えるための挑戦(フランス)【開催・運営】


 今年の凱旋門賞ウィークエンドは、ロンシャン競馬場の改装工事に伴い、首都パリから50kmほど離れたシャンティイ競馬場で開催される。世界的名声を誇るこのイベントには、競馬場全体で円滑な運営が求められる。

 3万5,000人。これはフランスギャロ(France Galop)が予測する、凱旋門賞(G1)当日の最大入場人員である。シャンティイ競馬場は、昨年の凱旋門賞開催日に5万8,000人を迎えたロンシャン競馬場ほど多くの来場者を収容できないので、この"最大"という言葉が重要な意味を持つ。フランスギャロはこの数ヵ月間、観客がこのイベントに満足するよう最高の条件で来場者全員を迎えるために取り組んできた。

 凱旋門賞前日の土曜日(10月1日)は8レースが施行される。カドラン賞(G1・4000m)がこの日に組まれるのは初めてのことである。シャンティイ競馬場のマチュー・ヴァンサン(Mathieu Vincent)場長はこう説明した。「日曜日は、駐車場の配置を考えると、カドラン賞の施行に必要な外回りコースを使用できません」。

 日曜日は出走頭数が十分に確保でき、全てが予定通りに進めば、7レースが施行される。第1レースは14時10分、凱旋門賞は16時5分、最終レースは18時10分に発走する。カンテプリュス(Quinté+ 5連単馬券)発売予定の凱旋門賞、アベイドロンシャン賞(G1)、フォレ賞(G1)あるいはオペラ賞(G1)が、この馬券の発売に十分な出走頭数を集められなかった場合、前日に施行予定の牝馬限定のハンデ戦が日曜日に移されるという好ましくないシナリオが用意されている。

joho_2016_09_01.jpg

車での来場を減らす試み

 土曜日は"プザージュ(Pesage)"と呼ばれるスタンド側観客エリアしかオープンしないが、凱旋門賞当日は馬場内の"凱旋門賞ヴィレッジ(Village de l'Arc)"に2万人が入場できる。6月の仏オークス(G1・ディアヌ賞)開催日とは違い、芝を保護するために凱旋門賞ヴィレッジとスタンド側観客エリアの間の馬場は通行できない。ヴァンサン場長はその理由を、「もはや6月ではなく、毎年ロンシャンで経験してきたように、凱旋門賞の時期はすっかり秋めいた気候になるからです」と説明した。フランスギャロは「スタンド側観客エリアの指定席はほぼ満席で、最も高価な座席は売切れとなりました。しかし、凱旋門賞ヴィレッジは2万席のうち1万7,500席が残っています」と述べた。また、フランスギャロはSNCF(国鉄)に3万5,000ユーロ(約403万円)を支払い、パリ―シャンティイ間の臨時列車5本(利用者1万2,000~1万5,000人の見込み)をチャーターする。さらに、シャンティイ駅と競馬場を結ぶシャトルバスを運行する。凱旋門賞ヴィレッジの座席購入者の先着5,000名は、2ユーロ(約230円)分の勝馬投票券を提示すれば列車の乗車券が提供される。これらの措置は、車での来場者を減少させることを狙いとしている。スタンド側の駐車場利用料は10ユーロ(約1,150円)で、ヴィレッジ側の駐車場は無料である。指定席のEチケットには、シャンティイ競馬場への道順や駐車場へのアクセス方法が記載されている。

多様なチケット

 凱旋門賞ウィークエンドのチケットは多様である。一番安いチケットは12ユーロ(約1,380円 日曜限定馬場内入場券)、週末2日間利用できるスタンド側の通行パスは35ユーロ(約4,025円)である。VIP席はかなり高く設定されており、"凱旋門賞コースレストラン"と"パノラミックレストラン(売切れ)"で終日過ごせるチケットはそれぞれ290ユーロ(約3万3,350円)と370ユーロ(約4万2,550円)である。ゴール板からそれほど遠くなく、平均的な価格で魅力的な"凱旋門賞テラス(馬場内エリア)"の入場券は90ユーロ(約1万350円)で、500席中350席はすでに売れている。

馬場の微調整

 凱旋門賞は今年初め、世界一美しいレースとしてロンジン賞を受賞した。シャンティイの芝コースでもこれまで同様美しいレースを提供するために、膨大な作業が行われた。ロンシャンの決勝線の幅は50m以上あるが、シャンティイは28mしかないために、すぐに傷んでしまう。ヴァンサン場長はこう説明する。「アスコット競馬場を模範として馬場改良計画を実施しました。そのため、アスコットとは多くのやり取りを行いました。シャンティイのコースの耐久性を高めることが目標です。確かに費用は掛かりますが、現時点では予期したとおりの結果が望めそうです。9月1日・8日・11日、そして10月1日も、内柵から10mの地点に仮柵を置きます。したがって10月2日は、G1開催にあたり馬場が全く新しい状態になっています。またこの春、調教用走路を大幅に縮小して、7月20日から閉鎖していました。そして、凱旋門賞出走予定のシルバーウェーヴ(Silverwave)、マカヒキ、ニューベイ(New Bay)の調教のために、この走路を再び開放しました」。

出走馬と厩務員の受入れ

 出走馬と厩務員の受入れについては、これまでロンシャン競馬場で実行されてきたことと変わらない。フランスギャロは出走馬1頭につき、厩務員2人のホテル宿泊費(3食付)を負担する。シャンティイ市内に100馬房の厩舎が借りられており(競馬場の厩舎は115馬房)、凱旋門賞当日の出走馬で早めにシャンティイ入りする馬はここに受け入れられる。そして、土曜夜か日曜朝にシャンティイ競馬場に輸送される。金曜夜には、凱旋門賞ウィークエンドに出走馬を出す厩舎のスタッフのためにささやかなパーティーが催される。

joho_2016_09_02.jpg


By Sylvain Copier

(1ユーロ=約115円)

[Paris Turf 2016年9月1日「Objectif: adapter l'hippodrome a l'evenement」]


上に戻る