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TOPページ > 海外競馬情報 > ケープクロスが種牡馬引退(アイルランド)【生産】
海外競馬情報
2016年04月20日  - No.4 - 3

ケープクロスが種牡馬引退(アイルランド)【生産】


 傑出した競走馬ゴールデンホーン(Golden Horn)、ウィジャボード(Ouija Board)、シーザスターズ(Sea The Stars)を送り出した名種牡馬ケープクロス(Cape Cross 22歳)は今シーズン、生殖能力低下のために種牡馬生活から引退した。

 ケープクロスの父はグリーンデザート(Green Desert)、母は最優秀2歳牝馬となったパークアピール(Park Appeal)である。同馬は2000年に現役を引退して、ダーレーの頼もしい種牡馬としてキルダンガンスタッド(Kildangan Stud キルデア州)で供用されていた。

 ケープクロスは現役時代、ゴドルフィンの勝負服を背負ってロッキンジS(G1)、クイーンアンS(G1)、セレブレーションマイル(G2)で優勝し、種牡馬となる切符を手に入れた。

 ケープクロスの初年度の種付料はわずか8,000アイルランドポンド(約102万円)であったが、2003年ロイヤルアスコット開催までに、2歳となった初年度産駒の中から2桁に上る勝馬を出して能力を証明し、種付する繁殖牝馬の質を高めた。

 同馬は初年度産駒がデビューした年に、ステークス勝馬のグワイヒア(Gwaihir)とモカブラ(Mokabra)、ヘインズハンソンクラークコンディションズS勝馬エルシャディ(Elshadi)、高額賞金のセリングレースの勝馬ケープフィアー(Cape Fear)などを出した。また、ウィジャボードがモントローズS(L)で3着になるなど、ステークス競走3着内馬も多く出した。

 供用2年目の産駒がデビューし始める年には、ケープクロスの種付料は1万ユーロ(約125万円)から2万ユーロ(約250万円)へ倍増した。またウィジャボードが英オークス(G1)、愛オークス(G1)、さらにはBCフィリー&メアターフ(G1)を制し並外れた能力を見せて名声を確立したことで、ケープクロスの評価はさらに高まった。

 2005年にケープクロスの種付料は5万ユーロ(約625万円)に達した。ウィジャボードの活躍に感銘を受けたツイファミリー(Tsui Family)は、彼らが所有する重要な牝馬アーバンシー(Urban Sea)をケープクロスと交配させることを決定した。アーバンシーはガリレオ(Galileo)の母であり、現役時代に凱旋門賞(G1)を制している。この組合せの結果は、2009年に英2000ギニー(G1)、英ダービー(G1)、エクリプスS(G1)、英インターナショナルS(G1)、愛チャンピオンS(G1)、凱旋門賞を制したシーザスターズである。

 シーザスターズの数々の快挙は、アンソニー・オッペンハイマー(Anthony Oppenheimer)氏が牝馬フレッシュドール(Fleche D'Or)をケープクロスと交配させる後押しとなったに違いない。この交配はこの名種牡馬の3頭目の極めて重要な産駒、ゴールデンホーンをもたらした。ゴールデンホーンは2015年、英ダービー、エクリプスS、愛チャンピオンS、凱旋門賞を制した。

 シーザスターズとゴールデンホーンは、過去20年間のエクリプスS優勝馬の中でも、レーシングポストレーティング(Racing Post Rating:RPR)が最も高い。

 またケープクロスは、パリ大賞典(G1)優勝馬ベーカバド(Behkabad)、エプソムハンデキャップ(G1)優勝馬ヒズユアマン(He's Your Man)、そしてグランクリテリウム(当時G1)優勝馬ナヤラ(Nayarra)も送り出した。さらに、種牡馬生活初期にはニュージーランドにシャトルされ、南半球産のG1馬エイブルワン(Able One)、ゲーズ(Gaze)、カインダクロス(Kindacross)、ミッキーストリート(Mikki Street)、シーチェンジ(Seachange)も出した。

 ケープクロスは全体で、重賞勝馬51頭とリステッド勝馬52頭を送り出した。この数字はさらに増加するだろう。なぜなら、今年のクラシック世代の産駒には、無敗のムーンライトマジック(Moonlight Magic 母:シーザスターズの半姉メリカ)、G3・3着内馬クイーンオブシシリー(Queen Of Sicily 母:クイーンメリーS(G2)優勝馬ジェラスアゲイン)、1戦1勝のカリスマ(Kalisma)とムタワーリー(Mutawaaly)などがいるからである。

 ケープクロスは種付頭数も多かった。2013年には116頭、2014年には108頭、2015年は114頭に種付けを行った。

 同馬はブルードメアサイアー(母父)としても多くの記録を残した。ウィジャボードは英愛のダービーを制したオーストラリア(Australia)を出し、他のケープクロスの牝馬は、G1馬シリアスアティチュード(Serious Attitude)、G2馬ザミニヴァーローズ(The Miniver Rose)、G2馬トランペットメジャー(Trumpet Major)、G2馬ウエスタンヒム(Western Hymn)、3月26日にゴドルフィンマイル(G2・メイダン競馬場)を制したワンマンバンド(One Man Band)などを出した。

 ケープクロスの影響はシーザスターズを通じて広がり続けるだろう。シーザスターズは種牡馬として好調なスタートを切り、すでに産駒のシーザムーン(Sea The Moon)が種牡馬入りしている。ゴールデンホーンとオーストラリアも種牡馬として成功するために、あらゆるチャンスが与えられるだろう。

 種牡馬となっている他のケープクロス産駒には、英国とアイルランドで供用されているジェットアウェイ(Jet Away)、ムーハージム(Moohaajim)、ネイティブルーラー(Native Ruler)、リチャージ(Recharge)などがいる。また近親馬であるイフラージ(Iffraaj 母:ケープクロスの半姉パストラル)、ドリームアヘッド(Dream Ahead 父:ケープクロスの半姉の仔ディクタット)も種牡馬となっている。

 ダーレー牧場の種牡馬担当主任であるサム・ブラード(Sam Bullard)氏はこう語った。「もう3月末ですが、ケープクロスはまだ1頭の牝馬も受胎させていないので、種牡馬生活から引退させることを決定しました。このことは生産者に伝えられています」。

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By Martin Stevens

(1ユーロ=約125円)

[Racing Post 2016年3月27日「Cape Cross retired from covering duties at Darley」]


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