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TOPページ > 海外競馬情報 > 米国8州が薬物ルール統一化に取り組む(アメリカ)【獣医・診療】
海外競馬情報
2013年04月20日  - No.4 - 3

米国8州が薬物ルール統一化に取り組む(アメリカ)【獣医・診療】


 米国北東部8州の競馬統轄機関は、薬物検査統一化プログラムに取り組む。支持する人々はこの動きを北米競馬の薬物規制・薬物検査の統一化の第一歩と確信している。

 3月12日(火)に発表されたこの合意は、ホースメン協会(Thoroughbred Horsemen's Association: THA)主導で行われた。これは薬物規制と薬物検査における劇的変化であり、THAは全米での統一化に道を開くものと確信している。参加州のニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルヴァニア、デラウェア、メリーランド、ヴァージニア、ウエストヴァージニアおよびマサチューセッツ州は、中部大西洋岸統一薬物プログラム(Mid Atlantic Uniform Medication Program)を実施する。

 THAのアラン・フォアマン(Alan Foreman)会長は、「米国で日常的に施行されるレースの最も多くが中部大西洋岸地域と北東部に集中しており、半径200マイル(約320 km)圏内で18場ほどが運営されています。多くのホースマンがいくつかの州で、場合によっては同日に州をまたいで馬を出走させています。したがって、米国で中部大西洋岸地域と北東部ほど薬物ルールの統一化に緊急を要する地域は他にありません。ホースマンは数年来これを要求してきており、今やその時が来て、ついにこれを実行する態勢が整いました」と語った。

 このプログラムは薬物を新たに2つのカテゴリー、つまり規制治療薬と禁止薬物に分類する。規制治療薬カテゴリーにおいては、ホースマンと獣医師に対し、馬の疾病や負傷を治療するために適切な薬物を24品目に限り認定する。

 この24品目は、全米馬臨床獣医師協会(American Association of Equine Practitioners: AAEP)、薬物規制標準化委員会(Racing Medication and Testing Consortium: RMTC)、北中米競馬委員会協会(Association of Racing Commissioners International: RCI)および競馬産業に携わる化学者と薬理学者との間で実施された集中協議を経て決定された。これらの薬物はそれぞれ、使用中止期間および薬物研究所での均一検出レベルが公示される。これらを組み合わせれば、これらの薬物での治療を行っても出走時の馬体内に薬理学的に大きな影響を与える残留物がないことが確実になる。

 NTRA(全米サラブレッド競馬協会)のアレックス・ウォルドロップ(Alex Waldrop)理事長は、「NTRAはこの重要な取り組みにイニシアティブをとった多くの団体と個人に敬意を表します。このプログラムは、全米レベルでの薬物ルールと薬物検査の統一化の実行に大きく近づく青写真を作り上げます。NTRAの安全・公正協議会(Safety and Integrity Alliance)はそれを確実に実行させるために全力を尽くします」と語った

 規制治療薬は以下の24品目である。アセプロマジン(acepromazine)、ベタメタゾン(betamethasone)、ブトルファノール(butorphanol)、クレンブテロール(clenbuterol)、ダントロレン(dantrolene)、デトミジン(detomidine)、デキサメタゾン(dexamethasone)、ジクロフェナク(diclofenac)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、フィロコキシブ(firocoxib)、フルニキシン(flunixin)、フロセミド(furosemide)、グリコピロレート(glycopyrrolate)、ケトプロフェン(ketoprofen)、リドカイン(lidocaine)、メピバカイン(mepivacaine)、メトカルバモール(methocarbamol)、メチルプレドニゾロン(methylprednisolone)、オメプラゾール(omeprazole)、フェニルブタゾン(phenylbutazone)、プレドニゾロン(prednisolone)、プロカインペニシリン(procaine penicillin)、トリアムシノロンアセトニド(triamcinolone acetonide)、キシラジン(Xylazine)。

 馬から採取したサンプルにこれらの薬物や他の規制薬物が存在することは、厳格に禁じられる。RCIの現会長でもあるデラウェア州サラブレッド競馬委員会(Delaware Thoroughbred Racing Commission)のダンカン・パターソン(Duncan Patterson)会長は、他の州も参加することを望んでいる。

 同会長は、「これは競馬界にとってまったく歴史的瞬間であり、長く待たれていたことです。競馬産業には、競馬の公正性と馬の福祉を確かなものとするために一丸となって取り組む意欲と手段があります。私はこの地域外のすべての競馬統轄機関に、この取り組みにただちに参加してほしい。そうすれば、長く求められていた米国全体の薬物ルールと薬物検査の統一化を達成することができるでしょう」と語った。

 参加各州の薬物研究所は、同じ最先端技術と検出レベルによって、これらの薬物検査を均一に行うだろう。また、研究所の均一かつ高い水準での取り組みを確実にするため、参加各州は最近成立した“RMTC薬物研究所の規則基準(RMTC Code of Standards for Drug Testing Laboratories)”によって研究所を認定するよう取り組むことになる。

 現行の国際的な薬物検査基準の勧告よりもさらに厳格に遵守させるため、馬から採取したサンプルに薬物検査を実施するよう“RMTC薬物研究所の規則基準”は求めている。これは馬の薬物検査を実施する研究所のためにつくられた仕組みである。各研究所は、認定条件の1つとして、RMTCの“外部保証制度(External Quality Assurance Program)”にも参加する。

 THAのフォアマン会長は、「イニシアティブを発揮したTHAのメンバーと、これを実現化するために協力的に支援してくださったRCI、RMTC、AAEP、ジョッキークラブおよびその他の競馬団体に非常に感謝しています」と語った。

 外部保証制度では、フロセミド(サリックスあるいはラシックスとも呼ばれる)は競走当日に投与が認められる唯一の薬物となる。参加各州の競馬統轄機関は、“薬物投与は統轄機関指名者のみによって一律に行われること”という要求を含め、フロセミド投与への厳格な規制措置を行うことに同意した。

 詳細にわたる覚書によって、クレンブテロール投与はレースの14日前から、コルチコステロイド(corticosteroid)関節内投与はレースの7日前から認められない。これに関連して、ホースマンと獣医師はレースの21日前からメチルプレドニゾロンアセトニド(デポメドロール DepoMedrol)を使用しないよう強く警告されることになる。

 参加各州は4月1日に予定されているRMTCとRCIの理事会での24品目の使用中止期間と均一検出レベルの最終承認を心待ちにしている。そして承認と同時に研究所に対して“RMTC薬物試験所の規則基準”に申請するよう指示するだろう。

 このプログラムによって、参加各州は規制がどのように行われるかに応じて、現行ルールと手順を修正するかあるいは新たな規則を制定するか求められる。参加各州のさまざまな要求と統一化実施の必要性のために、各統轄機関は、RMTCとRCIの理事会で規制治療薬リストが承認されれば、すぐに適用プロセスを開始し、2014年1月1日に統一化を実現することに同意していた。

 4月1日〜12月31日の期間に、統轄機関は、ホースマンおよび獣医師とともに、統一化が実施に移された際に法令遵守を確かなものにするため取り組むだろう。さらに、初回および複数回のルール違反を阻止し、薬物規制を遵守しない常習犯を特定する新しい罰則制度についても検討中である。

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2013年3月12日「Eight States Commit to Uniform Drug Rules」]


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