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TOPページ > 海外競馬情報 > 競走馬の安全問題、再び全米の注目を浴びる(アメリカ)【その他】
海外競馬情報
2012年06月20日  - No.6 - 4

競走馬の安全問題、再び全米の注目を浴びる(アメリカ)【その他】


 2008年プリークネスS(G1)の数日前、ESPN(スポーツ専門チャンネル)はケンタッキーダービー勝馬ビッグブラウン(Big Brown)がアナボリックステロイドを投与された状態で定期的に出走していると報じた。そして番組の最後には、リチャード・ダトロー(Richard Dutrow Jr.)調教師はダービー勝馬がアナボリックステロイドを投与された上で出走したことを“認めている”、と述べた。

 この時、競馬に親しんでいる者は全て、デュトロー調教師は獣医師の許可を得てビッグブラウンにアナボリックステロイドを競馬ルールの範囲内で投与していたと考え、“認めている”とは奇妙な言葉の選択だと感じた。ESPNと他の報道機関はこれをスキャンダルとして扱い、その後数週間は主要メディアが馬へのステロイド使用についての報道を長々と繰り返した。

 その後すぐに規則の変更がなされ、2009年初めにはいかなる主要競馬管轄区も、競走馬へのアナボリックステロイドの使用を許可しなくなった。度量の狭いことの多いこの世界において変革を起こすことは困難であるが、このケースでは、競馬界外部からの強烈な光が競馬における変革を軌道に乗せたように思われる。

 それから約4年が経ち、同じシナリオが展開されるかもしれない。3月25日にニューヨークタイムズ紙(New York Times)は、合法であろうと非合法であろうと競馬界で薬物が乱用されていることや規制が緩いこと、ほとんど競馬を取り締まらないカジノ会社に競馬場の所有権が移行したことに、馬の故障の増加を結び付ける記事を発表した。

 競馬界のリーダーと専門家は、同紙の真意および競馬に関する一連の記事の第1回目となるこの記事の情報収集方法に疑問を呈していた。同紙の調査によると、“全米の競馬場で毎週平均24頭の馬が命を落としている”と報告していた。

 ニューヨークタイムズ紙のこの記事はさらに、米国競馬の予後不良率は世界の大半の競馬国よりもずっと高いままであると述べており、同紙は2009年から2011年までの約15万レースを調べるために購入したとするデータを用い、このデータを分析すると、米国における競走馬の事故発生率は延べ1,000頭の出走馬に対して5.2頭であると述べていた。

 馬が肉体的問題を生じたことを示す記述、具体的には故障、跛行、あるいは馬運車で運ばれるような状況に見舞われたことなどを公式チャート(競走成績)で調査することにより、同紙はこの事故発生率を割り出した。

 一方、サラブレッドとクオーターホースのレースが混合していること、休養明けの馬も含まれていること、過去のデータが提供されていないことを懸念する者も競馬界にはいるため、サラブレッドタイムズ誌は、サラブレッド競馬に限った情報を得るために同じタイプのキーワードで2009年から2011年までのチャートを洗い出すことによってニューヨークタイムズ紙の調査を再現することを試みた。

 サラブレッドタイムズ誌によると、事故発生率は、サラブレッドとクオーターホースの延べ1000頭の出走馬のうち4.44頭であり、ニューヨークタイムズ紙の5.2頭という数字よりも14.6%低い。
またクオーターホースと故障による休養明けのサラブレッドに生じる事故を除くと、サラブレッドタイムズ誌の事故発生率は延べ1,000頭の出走馬のうち3.39頭となり、この数字はニューヨークタイムズ紙の数字よりも34.8%低い。

各項目の数字

 ニューヨークタイムズ紙は故障頭数を割り出すという難しい課題に取り組んだが、この数字はおそらくジョッキークラブの馬故障データベース(Equine Injury Database: EID)によって公表された数字よりも多い。EIDはこの3年間、レース後72時間以内に安楽死措置の取られたサラブレッドを集計し、予後不良事故を追跡してきた。

 ピュリッツァー賞の受賞者であり、ダラ・L・マイルズ(Dara L. Miles)氏、グリフィン・パルマー(Griffin Palmer)氏およびニューヨークタイムズ紙の競馬記者ジョー・ドレイプ(Joe Drape)氏と共にこの記事を執筆した同紙編集補佐のウォルト・ボグダニッチ(Walt Bogdanich)氏は、「EIDの数字は不完全であり、率直に言ってそれらは以前に報告されていたものです」と語った。

 そして次のように続けた。「私たちはそれを超えようとしており、利用可能なデータは何でも利用し、競馬産業の状態をより包括的に検討しようとしています。私たちは、予後不良事故率は不完全であるので利用しませんでした。報告を行っていない競馬場がいくつかあり、また予後不良事故が報告されるのがレースの72時間以内であるという点で問題があると考えています。競馬界の人々と話すことにより、72時間以内に記録されない予後不良事故があると把握しています」。

 ニューヨークタイムズ紙はこのデータを完成させるために6ヵ月間取組み、それらが自らの調査と辻褄が合うことを確かめるために、エクイベース社(Equibase)、競馬界のリーダーたち、および競馬場職員から聞き取りをおこなった。チャートのコメントが不正確であると感じられた時には、報告者たちはレース映像をリプレイして確認している。

 ニューヨークタイムズ紙の調査編集者であるマット・パーディー(Matt Purdy)氏は、「私たちは正確なデータベースのない分野に取り組み、一つの成果を得ました。そして記事の中でさらにそれがどのようにして得られたかについて解説しました」と語った。

 しかし、競馬の一流分析家はこの事故発生数について疑問を呈した。

 長年にわたりワシントンポスト紙(Washington Post)デイリーレーシングフォーム紙(Daily Racig Form)のコラムニストを務めているアンディー・バイヤー(Andy Beyer)氏は次のように記した。「ニューヨークタイムズ紙が調査に苦労したとしても、この報告は一つの重要な観点において真実性を欠いています。同紙の調査はニューメキシコ州の競馬に重点を置いていますが、読者は間違いなく、同州の予後不良事故や騎手の負傷のすさまじい多さを米国のトップレベルのサラブレッド競馬の拠点であるニューヨーク州に投影してしまうでしょう」。

 デイリーレーシングフォーム紙の発行人であり、以前はニューヨークタイムズ紙の競馬記者であったスティーブン・クリスト(Steven Crist)氏は、同紙が現在と過去の馬の故障発生率を比較していない点を指摘した。そしてとりわけ、クオーターホースのデータが含まれていることを社説が言及しなかったことに憤った。

 クリスト氏は、「馬が天寿を全うできないと知った8歳児のような憤慨で書かれた社説は、“競馬の支柱をなしているのは、か弱く、過度に薬物を投与され、最終的には簡単に処分されてしまう競走馬に対して無頓着に繰り返される虐待である”と述べていました」と語った。

 ニューヨーク州のサラトガスプリングスでザ・サラトギアン紙(The Saratogian)の競馬記者として活動しているジェフ・スコット(Jeff Scott)氏は、チャートを調べ、ニューヨークタイムズ紙はスティープルチェイス競走の結果もデータに含んでいると述べた。しかしパーディー氏は、同紙は平地競走の結果しか含んでいないと否定した。

 サラブレッドタイムズ誌はこの記事の追跡調査として過去の故障頭数を調査する予定である。

前進あるのみ

 競馬界のリーダーの中にはこの記事の情報収集の方法に疑問を呈する者もいるが、この悪評が改革をもたらすこととなれば良いと考える者もいる。

 全米馬臨床獣医師協会(American Association of Equine Practitioners)の元理事長であるスコット・パーマー(Scott Palmer)獣医学博士は、「当初はこの記事を厳しく非難する殺伐とした状況でした。この調査のやり方には不備があります。確かに質の悪い調査です。しかしそうは言ってもそれは大した問題ではありません。この調査は行動を呼び掛けるものであり、その観点からは良い事なのです」と語った。

 そして、「現在多くの競馬関係者がニューヨークタイムズ紙を批判しているので、今すぐに言うことが好ましくないことはわかっています。しかし同様にこの記事で憤慨させられるのは、その記事が感情的で、悲しく、意気消沈させられるだけではなく(これらはすべて本当ですが)、競馬を良くするために一生懸命に取り組んできたのにしっぺ返しを食らっているという現実に直面していることが悔しいからです。“すべきことが山積みである”と考えるのは押し付けがましい態度です」と続けた。

 競馬に馴染みのないニューヨークタイムズ紙の平均的な読者はすべての競馬関係者、競馬場およびファンが動物の福祉に冷淡だと一括りにするだろう、という考え方に対して、多くの人々がうんざりしました。パーマー博士はメディアとのインタビューにおいて、ニューヨークタイムズ紙に最初の記事が出た当初から、大きな懸念を示していた。

 同博士は、「一般大衆と競馬コミュニティーの間には考え方に大きな隔たりがあり、このような記事はその隔たりを広げるだけです。たとえ問題のいくつかが認識されただけであったとしても、競馬界がそれらの問題に対処するのを大衆が目の当たりにするということは重要です」と述べた。そして、「私はこのようなことにおいていつも良い面を探すことを好みます。それは人々を活気づける行動を呼び掛けるものです。このことは後ろ向きな人々に変革を起こさせるでしょう」と付言した。
NTRA(全米サラブレッド競馬協会)のアレックス・ウォルドロップ(Alex Waldrop)理事長は、この報告を「競馬の安全と公正についての酔いも覚めるような評価」と呼んだ。

 同理事長は、「人と競走馬の健康と安全および競馬の公正確保は最優先事項であると数千人の競馬関係者が考えていると知っているので、NTRAはこの報告を非常に深刻に受け止めています。競馬界はこの数年間において、EIDやNTRAの安全・公正協議会(Safety and Integrity Alliance)およびサラブレッド・アフターケア協議会(Thoroughbred Aftercare Alliance)のような取組みを含むいくつかの安全と公正に関する大きな改革を実行しました」と語った。

 そして、「このような発展はありましたが、私たちはさらに行動を起こし、これまでに行ってきたよりもずっと切迫感を持って前進しなければなりません。競馬場、競馬関係者、統轄機関そして他の競馬参加者たちは、その目標のためにより包括的かつ持続的な方法で、全国的改革を可能にする選択肢をすべて検討しなければなりません」と付言した。

 この記事は、すでにいくつかの行動が起こされるきっかけとなった。ジョッキークラブは、2011年競馬関連事項についてのラウンドテーブル(2011 Round Table on Matters Pertaining Racing)において薬物方針と罰則勧告を更新する計画を発表し、この記事が出てからそれらの計画の進展を発表した。

 ジョッキークラブは、リスクの高まっている馬に対して人々の注意を促すEIDからの情報を利用するシステムを開発している。そうした馬の馬名を競走役や取締担当の獣医師が把握することが可能となり、それによりリスクの高いグループに分類された馬に精密な調査を行えるようになる。
3月25日の記事で中心となっていたニューメキシコ州ではルール違反者への罰則を厳格化することを検討する、と統轄機関の職員は述べた。

 NYRA(ニューヨーク競馬協会)は、最近アケダクト競馬開催において頻発した予後不良事故に関しての作業部会を結成していた。この記事が発表されてから、ニューヨーク州競馬賭事委員会(New York State Racing and Wagering Board)は、クレーミング競走に出走して譲渡された馬が競走中に死亡した場合や安楽死措置を取られた場合は元の所有者に返還されるように、クレーミング競走のルールを変更した。

 カリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board:CHRB)は、安全性を向上させることのできるいくつかの考えを検討するために薬物委員会を設立する予定である。その考え方の中には、競走後の検査で禁止薬物の陽性反応が出た場合は、その馬の譲渡を無効にすること、賞金額に対する馬の譲渡価格を検討すること、そして馬が亡くなった時は調査をしやすくするためにCHRBに6ヵ月間の薬物投与記録を提出することを要求できるようにすることが含まれている。

思いがけない注目

 ニューヨークタイムズ紙の記事は、2008年ケンタッキーダービー入線後のエイトベルズ(Eight Belles)の予後不良事故以降取り組まれている安全性の改善措置が行われてきたことを見過ごしていた。これらの改善措置の中には、競馬における予後不良事故を文書化し、一貫性のある比較ができるEIDが含まれている。またNTRAの安全・公正協議会の機能が含まれているが、これについては、ニューヨークタイムズ紙が的確に指摘したとおり広範にわたる参加は達成されていない。

 安全性を向上するには協調した努力が必要であり、特効薬を見つけることは期待できないとパーマー博士は警告している。

 同博士は次のように語った。「薬物治療は役割を果たしていますが、それは唯一の答えとはなりません。人々はこれについて簡単で早急な解決策を求めていますが、簡単で早急な解決策などありません。すべての薬物投与をやめれば少しばかり変化があるかもしれませんが、多くのことが変わるわけではありません」。

 パーマー博士は、「数字が正確なものであろうとなかろうと、事故発生率は非常に高いものです。これらの数値の引下げは、あっと言わせるような発見や劇的な方針変更をやれば達成されるというものではなく、馬場の種類、馬場管理、競馬ルール、競走条件、薬物投与、施行されている規制および他の因子についての入念な決定が必要となるのです」と語った。

 

表1. 各州の競馬場別競走馬事故発生率(2009〜2011)
(馬種を問わず最少でも5000頭の出走馬のある競馬場)
競馬場 出走頭数 事故件数* 1,000頭への事故割合 事故後レースに復帰した馬 1,000頭への微調整した事故割合☨
アリゾナ州
ターフパラダイス(QH) 2,345頭 26件 11.09 NA NA
ターフパラダイス(TB) 30,915頭 317件 10.25 108頭 6.76
ヤヴァパイダウンズ(QH) 2,030頭 7件 3.45 NA NA
ヤヴァパイダウンズ(TB) 5,486頭 35件 6.38 8頭 4.92
アーカンソー州
オークローンパーク 14,058頭 32件 2.28 10頭 1.56
カリフォルニア州
デルマー 8,306頭 36件 4.33 10頭 3.13
ゴールデンゲートフィールズ 30,798頭 161件 5.23 41頭 3.9
ハリウッドパーク 16,635頭 96件 5.77 27頭 4.15
ロスアラミトス(QH) 24,446頭 220件 9 NA NA
ロスアラミトス(TB) 9,954頭 113件 11.35 26頭 8.74
サンタアニタパーク 17,670頭 85件 4.81 24頭 3.45
コロラド州
アラパホパーク(QH) 2,381頭 13件 5.46 NA NA
アラパホパーク(TB) 5,763頭 13件 2.26 0頭 2.26
デラウェア州
デラウェアパーク 23,797頭 98件 4.12 11頭 3.66
フロリダ州
コルダー 36,378頭 102件 2.8 13頭 2.45
ガルフストリームパーク 23,102頭 61件 2.64 8頭 2.29
ハイアリアパーク(QH) 5,032頭 2件 0.4 NA NA
タンパベイダウンズ 26,504頭 58件 2.19 8頭 1.89
イリノイ州
アーリントンパーク 21,204頭 64件 3.02 15頭 2.31
フェアマウントパーク(QH) 536頭 4件 7.46 NA NA
フェアマウントパーク(TB) 10,416頭 59件 5.66 15頭 4.22
ホーソン(QH) 29頭 0件 0 NA NA
ホーソン(TB) 23,149頭 119件 5.14 40頭 3.14
インディアナ州
フージアパーク(QH) 2,553頭 5件 1.96 NA NA
フージアパーク(TB) 14,622頭 54件 3.69 8頭 3.15
インディアナダウンズ(QH) 2,611頭 3件 1.15 NA NA
インディアナダウンズ(TB) 14,083頭 67件 4.76 21頭 3.27
アイオワ州
プレリーメドウズ(QH) 5,305頭 23件 4.34 NA NA
プレリーメドウズ(TB) 14,112頭 90件 6.38 25頭 4.61
ケンタッキー州
チャーチルダウンズ 16,745頭 73件 4.36 19頭 3.22
エリスパーク 7,051頭 34件 4.82 8頭 3.69
キーンランド 8,507頭 14件 1.65 2頭 1.41
ターフウェイパーク 23,465頭 77件 3.28 19頭 2.47
ルイジアナ州
デルタダウンズ(QH) 13,504頭 17件 1.26 NA NA
デルタダウンズ(TB) 25,304頭 82件 3.24 13頭 2.73
エヴァンジェリンダウンズ(QH) 11,441頭 9件 0.79 NA NA
エヴァンジェリンダウンズ(TB) 26,795頭 140件 5.22 25頭 4.29
フェアグラウンズ(QH) 3,086頭 1件 0.32 NA NA
フェアグラウンズ(TB) 21,710頭 78件 3.59 12頭 3.04
ルイジアナダウンズ(QH) 9,935頭 12件 1.21 NA NA
ルイジアナダウンズ(TB) 20,369頭 77件 3.78 20頭 2.8
メリーランド州
ローレルパーク 24,934頭 73件 2.93 10頭 2.53
ピムリコ 5,322頭 19件 3.57 3頭 3.01
マサチューセッツ州
サフォークダウンズ 19,768頭 37件 1.87 1頭 1.82
ミシガン州
ピナクル 7,401頭 13件 1.76 1頭 1.62
ミネソタ州
カンタベリーパーク(QH) 1,753頭 0件 0 NA NA
カンタベリーパーク(TB) 10,790頭 37件 3.43 7頭 2.78
ネブラスカ州
コロンバスパーク 4,831頭 20件 4.14 2頭 3.73
フォナーパーク 7,800頭 16件 2.05 2頭 1.79
リンカーンステートフェア 7,092頭 24件 3.38 1頭 3.24
ニュージャージー州
モンマスパーク 20,770頭 85件 4.09 19頭 3.18
ニューメキシコ州
アルバカーキ・ダウンズ(QH) 5,860頭 66件 11.26 NA NA
アルバカーキ・ダウンズ(TB) 7,129頭 56件 7.86 14頭 5.89
ルイドソダウンズ(QH) 9,137頭 122件 13.35 NA NA
ルイドソダウンズ(TB) 6,656頭 73件 10.97 22頭 7.66
サンレイパーク(QH) 4,781頭 48件 10.04 NA NA
サンレイパーク(TB) 7,094頭 57件 8.03 16頭 5.78
サンランド(QH) 9,893頭 145件 14.66 NA NA
サンランド(TB) 15,012頭 129件 8.59 41頭 5.86
ジアパーク(QH) 6,816頭 79件 11.59 NA NA
ジアパーク(TB) 7,959頭 87件 10.93 29頭 7.29
ニューヨーク州
アケダクト 23,393頭 85件 3. 63 20頭 2.78
ベルモントパーク 20,771頭 84件 4.04 22頭 2.98
フィンガーレイク 33,270頭 56件 1.68 6頭 1.5
サラトガ 9,600頭 43件 4.48 12頭 3.23
オハイオ州
ブーラパーク(QH) 260頭 1件 3.85 NA NA
ブーラパーク(TB) 23,529頭 95件 4.04 16頭 3.36
リヴァーダウンズ(QH) 117頭 0件 0 NA NA
リヴァーダウンズ(TB) 15,647頭 51件 3.26 8頭 2.75
シスルダウン 21,739頭 68件 3.13 4頭 2.94
オクラホマ州
ブルーリボンダウンズ(QH) 2,819頭 5件 1.77 NA NA
ブルーリボンダウンズ(TB) 1,344頭 0件 0 0頭 0
タルサ・フェアメドウズ(QH) 4,986頭 12件 2.41 NA NA
タルサ・フェアメドウズ(TB) 4,067頭 12件 2.95 3頭 2.21
レミントンパーク(QH) 12,745頭 31件 2.43 NA NA
レミントンパーク(TB) 18,344頭 80件 4.36 9頭 3.87
ウィルロジャーズダウンズ(QH) 6,206頭 5件 0.81 NA NA
ウィルロジャーズダウンズ(TB) 9,128頭 21件 2.3 1頭 2.19
オレゴン州
ポートランドメドウズ(QH) 2,204頭 3件 1.36 NA NA
ポートランドメドウズ(TB) 13,136頭 71件 5.4 13頭 4.42
ペンシルヴァニア州
ペンナショナル 46,100頭 90件 1.95 3頭 1.89
プレスクアイルダウンズ 19,114頭 20件 1.05 2頭 0.94
パークスレーシング 14,007頭 168件 11.99 24頭 10.28
テキサス州
サムヒューストン(QH) 10,422頭 21件 2.01 NA NA
サムヒューストン(TB) 6,884頭 30件 4.36 8頭 3.2
ロンスターパーク(QH) 6,091頭 25件 4.1 NA NA
ロンスターパーク(TB) 14,328頭 61件 4.26 12頭 3.42
レタマパーク(QH) 1,816頭 5件 2.75 NA NA
レタマパーク(TB) 8,482頭 45件 5.31 16頭 3.42
ヴァージニア州
コロニアルダウンズ 8,878頭 21件 2.37 1頭 2.25
ワシントン州
エメラルドダウンズ(QH) 116頭 2件 17.24 NA NA
エメラルドダウンズ(TB) 16,269頭 85件 5.22 17頭 4.18
ウエストヴァージニア州
チャールズタウン 53,813頭 257件 4.78 44頭 3.96
マウンテニア 51,657頭 248件 4.8 47頭 3.89
合計 1,254,212頭 5,564件 4.44 992頭 NA
サラブレッドに限った合計 1,080,877頭 4,652件 4.03 992頭 3.39
*:事故には予後不良、馬運車で搬送、故障、跛行、安楽死措置、衰弱、出血および体調不良を含んでおり、公式チャートに含まれている(ニューヨークタイムズ紙は同じチャートを使用している)。
☨:事故後にレースに復帰した馬を考慮にいれて微調整した事故発生率
QH=クオーターホース、TB=サラブレッド、NA=該当データなし。 

  

表2.サラブレッドの競走中事故の症状別件数
症状 合計 割合
馬運車で搬送 2,294件 62.68%
予後不良 756件 20.66%
跛行 368件 10.05%
体調不良 126件 3.44%
安楽死措置 41件 1.12%
故障 38件 1.04%
転倒 34件 0.93%
出血 3件 0.08% 

  

表3.2009年〜2011年のサラブレッド事故件数
サラブレッド事故件数合計 4,652件
事故後引退したサラブレッドの頭数 3,660頭(78.68%)
事故後競走に復帰したサラブレッドの頭数 992頭(21.32%) 

 

表4.競馬場および馬場タイプ別事故発生率
競馬場 ダート 人工 競馬場 ダート 人工
アルバカーキ・ダウンズ 6.07 NA NA キーンランド NA 1.31 1.86
アーリントンパーク NA 2.28 2.38 ロスアラミトス 8.86 NA NA
アケダクト 2.85 NA 0 ルイジアナダウンズ 3.16 NA 1.82
アラパホパーク 0 NA NA リンカーンステートフェア 3.24 NA NA
ベルモントパーク 3.3 NA 2.64 ローレルパーク 2.46 NA 0
ブーラパーク 3.36 NA NA ロンスターパーク 3.36 NA 3.55
ブルーリボンダウンズ 0 NA NA マウンテニア 3.77 NA 5.84
カンタベリーパーク 2.97 NA 2.11 モンマスパーク 2.83 NA 4.56
チャーチルダウンズ 3.23 NA 3.21 オークローンパーク 1.56 NA NA
コロンバス 3.73 NA NA ペンナショナル 1.94 NA 0
コロニアルダウンズ 0 NA 2.18 プレスクアイルダウンズ NA 0.94 NA
コルダー 2.48 NA 2.3 ピムリコ 3.97 NA 1.11
チャールズタウン 3.96 NA NA ポートランドメドウズ 4.42 NA NA
デルタダウンズ 2.73 NA NA ピナクル 1.62 NA NA
デラウェアパーク 4.45 NA 1.5 プレリーメドウズ 4.61 NA NA
デルマー NA 2.44 5.07 パークスレーシング 3.41 NA 1.02
エリスパーク 3.63 NA 3.76 リヴァーダウンズ 2.89 NA 1.66
エメラルドダウンズ 4.18 NA NA リタマパーク 2.76 NA 6.3
エヴァンジェリンダウンズ 4.53 NA 2.38 レミントンパーク 3.8 NA 4.21
フェアグラウンズ 2.88 NA 3.64 ルイドソダウンズ 7.77 NA NA
フィンガーレイクス 1.5 NA NA サンタアニタパーク 5.09 2.3 3.71
タルサ・フェアメドウズ 2.21 NA NA サラトガ 2.44 NA 4.05
フォナーパーク 1.79 NA NA サンレイパーク 5.87 NA NA
フェアマウントパーク 4.31 NA NA サフォークダウンズ 0 NA 2.62
ゴールデンゲートフィールズ NA 3.69 4.87 サンランドパーク 5.89 NA NA
ガルフストリームパーク 2.44 NA 2.1 タンパベイダウンズ 2 NA 1.54
ホーソン 3.64 NA 0.58 シスルダウン 2.94 NA NA
ハイアリアパーク NA NA NA ターフウェイパーク NA 2.47 NA
ハリウッドパーク NA 4.01 4.51 ターフパラダイス 6.87 NA 6.36
フージアパーク 3.14 NA NA ウィルロジャーズダウンズ 2.19 NA NA
サムヒューストン 3.29 NA 2.7 ヤヴァパイダウンズ 4.99 NA NA
インディアナダウンズ 3.53 NA 2.17 ジアパーク 7.37 NA NA 

  

表5. 馬場種類別サラブレッド事故発生率
延べ出走馬頭数合計 事故数合計 1000頭への事故割合
108万877頭 3,660件 3.39
ダート馬場
延べ出走馬頭数 事故件数 1,000頭への事故割合 各馬場合計における事故率
82万8,105頭 2,949件 3.56 80.57%
人工馬場
延べ出走馬頭数 事故件数 1,000頭への事故割合 各馬場合計における事故率
11万4,934頭 292件 2.54 7.98%
芝馬場
延べ出走馬頭数 事故件数 1,000頭への事故割合 各馬場合計における事故率
13万7,838頭 419件 3.04 11.45% 

     

表6. クラス別サラブレッド事故発生率
未勝利クレーミング競走/クレーミング競走
合計事故件数 1,000頭への事故割合 全体におけるこのクラスでの事故発生率
2,901件 3.54 79.26%
ステークス競走
合計事故件数 1,000頭への事故割合 全体におけるこのクラスでの事故発生率
115件 2.59 3.14%
未勝利競走
合計事故件数 1,000頭への事故割合 全体におけるこのクラスでの事故発生率
239件 2.08 6.53%
その他の競走
合計事故件数 1,000頭への事故割合 全体におけるこのクラスでの事故発生率
405件 2.31 11.07% 

 

表7. 競走距離別サラブレッド事故発生率
1600 m以下の競走距離
合計事故件数 1,000頭への事故割合 全体におけるこの競走距離での事故発生率
3,057件 3.23 83.52%
1600 m以上の競走距離
合計事故件数 1,000頭への事故割合 全体におけるこの競走距離での事故発生率
603件 2.89 16.48% 

  

表8. NYT紙・TT誌等が調査したサラブレッド事故発生割合
競走後72時間以内の予後不良を示すEID(馬故障データベース)にデータを提出している競馬場の出走頭数1000頭における事故発生割合。この表においてニューヨークタイムズ(NYT)紙は“事故”という言葉を用い、サラブレッドタイムズ(TT)誌はサラブレッドに限る調査に同じ“事故”という言葉を用い、休養明けの馬をカウントしない調査は“微調整した事故”という言葉を用いた。またEIDも表中に示した。
競馬場 NYT紙
事故発生割合
TT誌
事故発生割合
TT誌微調整した
事故発生割合
EID(馬故障データベース)
アケダクト 5.3 3.63 2.78 2.27
ベルモントパーク 4.8 4.04 2.98 1.83
デラウェアパーク 4.9 4.12 3.66 2.21
デルマー 6.7 4.33 3.13 1.81
ゴールデンゲートフィールズ 5.5 5.23 3.9 1.43
ガルフストリームパーク 3.1 2.64 2.29 1.64
ハリウッドパーク 7.9 5.77 4.15 2.1
フージアパーク 4 3.69 3.15 1.98
インディアナダウンズ 5.4 4.76 3.27 1.63
キーンランド 1.6 1.65 1.41 1.06
ローレルパーク 3.5 2.93 2.53 1.84
ロンスターパーク 4.1 4.26 3.42 1.75
ピムリコ 3.8 3.57 3.01 1.88
ポートランドメドウズ 5.4 5.4 4.42 2.28
プレスクアイルダウンズ 1.3 1.05 0.94 0.84
レミントン 4.5 4.36 3.87 1.96
サンタアニタ 7.4 4.81 3.45 1.81
サラトガ 5.5 4.48 3.23 1.15
ターフウェイパーク 3.3 3.28 2.47 1.32 

 
By Frank Angst

[Thoroughbred Times 2012年4月7日「Racing again under national scrutiny」] 


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