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TOPページ > 海外競馬情報 > 大手セリ会社、2歳馬調教セールへの動物保護団体の批判を協議(アメリカ)【生産】
海外競馬情報
2011年11月18日  - No.22 - 5

大手セリ会社、2歳馬調教セールへの動物保護団体の批判を協議(アメリカ)【生産】


 バレッツ社(Barrets)、ファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)、キーンランド協会(Keeneland)およびオカラブリーダーズセール社(Ocala Breeders’ Sales Co.:OBS)などの大手セリ会社の代表者たちは、国際セリ名簿基準委員会(International Cataloguing Standards Committee)の北米代表者会合のためケンタッキー州レキシントンに集まっていたが、動物保護団体である「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(People for the Ethical Treatment of Animals: PETA)が最近2歳馬調教セールに対して行った批判について協議するため、緊急に会合を持った。

 ファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)の販売担当部長であるテレンス・コリアー(Terence Collier)氏は、「一同に会してこの問題について話し合う良い機会でした。問題はPETAによって全く思いがけなく提起された疑問にどう対処するかです」と語った。

 PETAは伝えられるところによれば、すべてのセリ会社に対して“馬の命を救うための”いくつかの勧告を採用するよう要求する書簡を送付した。その中には、2歳馬調教セールに上場された馬の全力疾走を禁止することも含まれていた。その他の勧告としては、展示走行での走行タイムの記録および発表の廃止、悪天候や馬場の安全性が確保されていない場合の展示走行の延期、鞭、前肢用トーグラブ(歯鉄)および馬に必要以上のスピードを強いる器具の使用禁止、そして競走能力強化目的での薬物使用の断固たる取締りであった。

 PETAのイングリッド・ニューカーク(Ingrid Newkirk)会長は9月12日の声明において、「成長過程にあり骨と関節が脆弱な若い馬にトップスピードで走らせることは動物虐待です」と語った。

 キーンランド協会のセリ担当副社長であるウォルト・ロバートソン(Walt Robertson)氏は、「キーンランド協会は“PETA関係者”と名乗る人から2歳馬調教セールの展示走行を変更してほしいという内容のEメールを受け取りました。しかし、私たちはこれに対して具体的にどうするかについてはまだ話し合っていません」と語った。

 OBSの本部長でありセリ担当部長でもあるトム・ヴェンチュラ(Tom Ventura)氏は、会合において何が話し合われたかについてのコメントは控えたが、会合が行われたことについては認めた。バレッツ社については誰からもコメントを取ることができなかった。

 PETAは、ファシグ・ティプトン社に対してメリーランド州バルティモア郡の州検事事務所に、またOBSに対してはフロリダ州マリオン郡の州検事事務所に動物虐待の訴えを起こし、要求を更に一歩前進させた。しかし、マリオン郡の州検事は立件は行わないと述べている。

 PETAの行動は、5月19日にティモニアムで開催されたファシグ・ティプトン社のミッドランティック2歳馬調教セールの展示走行で1頭の牝馬が故障したこと、オカラで開催されたOBSの 6月2歳馬調教セールに先立つ展示走行で1頭の馬が動脈瘤破裂を発症し予後不良となったことに端を発している。

 コリアー氏は、9月16日のセリ会社の会合で対策をまとめられたかについては触れず、「PETAは善意あるグループです。彼らの抗議については慎重に検討します」と付言した。

By Eric Mitchell and Deirdre B. Biles

(関連記事)海外競馬情報2009年No.7「2歳馬調教セリにおけるタイム志向への警告(アメリカ)」

[The Blood-Horse 2011年9月24日「Criticism of 2-Year-Old in Training Sales Discussed by Auction Companies」]


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