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TOPページ > 海外競馬情報 > ブリーダーズカップ、2012年から競走当日の薬物使用を段階的禁止(アメリカ)【獣医・診療】
海外競馬情報
2011年08月26日  - No.16 - 3

ブリーダーズカップ、2012年から競走当日の薬物使用を段階的禁止(アメリカ)【獣医・診療】


 ブリーダーズカップ協会(Breeders’ Cup Ltd.:BCL)は、ブリーダーズカップでは2012年にはまず2歳馬限定レースにおいて、また2013年には全レースにおいて競走当日の薬物使用を禁止することになると発表した。

 BCLの理事会は7月14日の会合においてこの決定を行った。理事たちはブリーダーズカップとその関連競走に出走する海外馬が増加している現状において、他国の方針と一致させるためにこの措置は必要であると語った。

 BCLのトム・ルット(Tom Ludt)会長は7月14日の声明において、「世界中の一流馬がブリーダーズカップに出走し、世界中のサラブレッド生産および競馬のコミュニティーを通じてブリーダーズカップの登録プログラムに対する支持が高まっている中で、BCLはその薬物に関する方針を国際的慣行と一致させるために変更するときが来たと強く感じています。BCLはブリーダーズカップ出走馬の安全性や保安そして公正確保に高い基準を設定していることで長きにわたって高い評価を受けており、この措置はその伝統を持続させます」と語った。

 米国競馬界はあらゆる可能性を検討しているものの、主にサリックス(Salix 製剤名:ラシックス)のような抗出血薬やそれに関連する補助薬を競走日に投与することを禁ずる提案に対してまだ行動は起こしていない。2012年に2歳馬への補助薬投与を撲滅し、競走日のサリックス投与を禁ずるための強力な推進に関する話合いが水面下で行われてきている。

 薬物禁止の法律が制定されるという前提でBCLが行動を起こしたのかどうかは、すぐには明らかにならなかった。

 競馬薬物標準化委員会(Racing Medication and Testing Consortium)は競走当日の薬物使用の段階的禁止の可能性について話し合うために8月4日に会議を開くだろう。6月にニューヨークで開催された国際薬物サミットはこの問題について意見の一致が得られなかった。

 2012年のすべての2歳馬限定レースで競走当日のサリックス投与が禁止されないようであれば、BCLは、競走馬がブリーダーズカップ前には薬物を使用していたとしてもブリーダーズカップ当日は薬物なしで競走させる形にするだろう。そして2013年にはブリーダーズカップの全レースにおいて同様の状況が展開するだろう。

 BCLは、この措置は理事会によって強く支持されていると語った。

 BCLは声明において、2011年前半に350万ドル(約3億1,500万円)以上を集めた新しい国際登録プログラムについて大いに宣伝した。新しい1回限りのオープン・エンロールメント・プログラムによって107頭の登録馬から100万ドル(約9,000万円)の手数料を集め、一方1月から始まった新しい国際種牡馬登録プログラムは現在までで390頭の登録から250万ドル(約2億2,500万円)の収入を集めたとBCL関係者は述べた。

 BCLは、ブリーダーズカップは開催州の競馬ルールを前提に施行され、開催州の方針とBCLのルールの基準が一致することを確かにするために開催州と一緒に取り組むことになると述べた。開催州の方針に加えて、BCLはブリーダーズカップへの登録条件として方針と手順も設ける。

 それ故、競走当日の薬物使用を禁止することが開催州の競馬ルールとそぐわない場合は、どのようなことが起こるか定かではない。

 興味深いことに、BCLがこの考え方を表明して2時間も経たずして、ニューメキシコ州から選出された米下院議員のトム・ユーダル(Tom Udall)氏がこの措置を称賛する声明を出した。同氏は、競走当日の薬物使用の全面禁止を要求していた国会議員の1人である。

 ユーダル氏は、「ブリーダーズカップは競走当日の薬物使用を今後2年間で排除するという本日の発表は、正しい方向に前進したことを示しています。しかし、米国の競馬場における化学戦争を終了させるために、重賞から未勝利のクレーミング競走までに対してもっとすべきことがあります」と語った。

 同氏は次のように付言した。「今年初めに私が下院議会で発表した州間競馬改善法(Interstate Horseracing Improvement Act)は、馬の能力を高める薬物の影響下にある競走馬の出走を禁止し、“3回のストライクでアウト”を含む薬物使用に対する厳罰を設定します。この法律制定は、競馬において能力を高める薬物を排除し、薬物を使用する者を競馬界から追い出すための唯一実現可能な方法です」。

 競馬産業でこの法律制定を支持する人もいるが、競走当日の薬物使用を終わらせることを望むグループを含む多くの人々は、法案の文言には問題があると考えている。

By Tom LaMarra
(1ドル=約90円)

(関連記事)海外競馬情報 2011年No.8「北中米競馬委員会協会、5年で薬物を全面的に禁止(アメリカ)」、海外競馬ニュース2011年No.21「国際競馬サークル、米国の薬物禁止議論を支持(国際)」

[bloodhorse.com 2011年7月14日「Breeders' Cup Begins Drug Phase-Out in 2012」]


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