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TOPページ > 海外競馬情報 > フランスギャロ、調教施設採算割れの改善へ(フランス)【その他】
海外競馬情報
2010年02月12日  - No.3 - 3

フランスギャロ、調教施設採算割れの改善へ(フランス)【その他】


 フランスギャロ(France Galop)が運営する平地競走用調教センターは12ヵ所ある。これらの施設は免許を有する調教師の80%が利用している。これらの調教師は、全体で 6500頭の馬を管理しており、これはフランスで確認されている平地競走馬の3分の2を占める。IFHA(国際競馬統轄機関連盟)により実施された調査に より、これらの調教センターが年間およそ1000万ユーロ(約13億円)の採算割れをしていることが露呈した。フランスギャロは2013年〜2015年を 目途に経費回収率を60%まで上げる目標を自身に課し、その負担額を減らすことにしている。

 現在、調教センター全体の経費は1370万ユーロ(約17億8100万円)に上るのに対し、収入は400万ユーロ(約5億2000万円)であり、経費回 収率はたった38%である(表2参照)。しかし、この全体的な概要には調教センター間の大きなばらつきが隠されている。たとえばメゾンラフィットとドー ヴィルの調教センターは、それぞれたった10%と14%の経費回収率でワースト2である。一方スノンヌ調教センター(マイエンヌ県)のような新設された施 設は、経費の74%を回収している。オワーズ県にあるシャンティイ調教センターはこれらの中間に位置し、経費回収率は40%である。同センターは調査によ れば、2665頭もの極めて多数の馬が利用している。

 どの調教センターもそれぞれ独自の状況にある。メゾンラフィットでは、フランスギャロがその維持費を保証し、賃料を低く設定した厩舎を所有しており、そ こに入厩する馬はすべて調教センターの馬場を使用するが、その頭数は20年〜30年前に比べると半減している。ドーヴィル調教センターでも、適用されてい る料金(貸し馬房と馬場使用料)は80年代初頭の同センター開設時に行なった魅力的な価格設定を基礎としているので低廉である。地方においては、マルセイ ユ、ラテスト、ポーのような歴史ある調教センターもまた、数年前より経費回収率20%〜30%で運営されている。ドラジェ調教センター(マンシュ県)やス ノンヌ調教センターのような最近新設された調教センターだけが採算割れの度合いが低く“健全”と考えられる運営を行なっている。2010年に開設されたば かりのシャゼー(アン県)が釣り合いのとれた運営を行なっていることを例にとってもその事実は明らかである。

 これらのばらつきは各調教センター間で起きているばかりか(表1参照)、従業員に給与を支払い自身の調教センターを運営する関係者との比較においても起 きている。[訳註:フランスギャロの馬1頭あたりの負担額はまちまちで、各調教センターと自身で調教施設を有している関係者(馬主や調教師)が受けるフラ ンスギャロからの恩恵には隔たりがある]


目標:経費回収率60%

 これらの条件と現状および不確かで芳しくない経済情勢を考慮して、フランスギャロは毎年補填しなければならない大幅な採算割れを出すことをもはや望んでいない。各調教センターの収入を増加させるにはいくつかの方策がある。(1) 月極めの分担金を値上げする。(2) 芝馬場の統一使用料を値上げする。(3) 優勝賞金や収得賞金からの1%の徴収を一般化する。(4) 現在の業務を一部減少させる。

 各調教センターにその地域を拠点とする馬主が3分の2、調教師が3分の1を占める経営諮問委員会を創設する考えがある。彼らの役割は、3年〜5年で経費回収率が60%に到達するように解決策を提案することである。

 出来るだけ早く措置を講じようと、シャンティイ、メゾンラフィット、ドーヴィルの調教センターはすでに、2010年の1頭当たりの月極めの分担金をそれ ぞれ74ユーロ(約9620円)、47ユーロ(約6110円)、52ユーロ(約6760円)に引き上げた。しかし、この程度の努力では目標の達成には不十分だろう。

 

表1. 調教センターが馬1頭あたりに拠出している金額/年間
メゾンラフィット 4380ユーロ(約56万9400円)
ドーヴィル 3430ユーロ(約44万5900円)
シャンティイ 1385ユーロ(約18万50円)
マルセイユ 1290ユーロ(約16万7700円)
ポー 980ユーロ(約12万7400円)
ラテスト 675ユーロ(約8万7750円)
モン=ド=マルサン 590ユーロ(約7万6700円)
ロワイヤン 400ユーロ(約5万2000円)
ノール=スュル=エルドル 300ユーロ(約3万9000円)
スノンヌ 183ユーロ(約2万3790円)
ドラジェ 70ユーロ(約9100円)


表2. 2008年各調教センターの採算割れ
調教センター 馬の頭数 馬場収入(ユーロ) 経費(ユーロ) 結果(ユーロ) 経費回収率
シャンティイ 2,665 2,473,000 6,161,000 −3,690,000 40%
メゾンラフィット 701 325,000 3,397,000 −3,072,000 10%
ドーヴィル 325 188,000 1,304,000 −1,116,000 14%
マルセイユ 567 200,000 932,000 −732,000 21%
ポー 638 406,000 1,032,000 −626,000 39%
ラテスト 253 65,000 236,000 −171,000 28%
モン=ド=マルサン 204 87,000 207,000 −120,000 42%
スノンヌ 435 226,000 306,000 −80,000 74%
ロワイヤン 181 50,000 123,000 −73,000 40%
ノール=スュル=エルドル 90 19,000 46,000 −27,000 42%
ドラジェ 229 25,000 41,000 −16,000 60%
合 計 6,288 4,064,000 13,785,000 −9,721,000 38.6%

By Francois Hallopé
(1ユーロ=約130円)

[Paris Turf 2010年1月10日「Les centres d’entrainement coutent 10 millions d’euros par an」]


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