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TOPページ > 海外競馬情報 > フロリダ州の地元競馬優遇策(アメリカ)【開催・運営】
海外競馬情報
2009年04月17日  - No.8 - 1

フロリダ州の地元競馬優遇策(アメリカ)【開催・運営】


 フロリダ州で種牡馬を繋養している者、同州で競走馬を生産しあるいは 競走させている者、コールダー競馬場に競走馬を入厩させている者でなければ、2月13日にプレスリリースされた同競馬場の2歳馬競走やフロリダ・スタリオ ンステークス・シリーズ競走に関する情報にあまり注意を払わないだろう。

 これは実は注目すべき発表である。それは、多くの分野に細分化された競馬産業界のさまざまな関連団体の役員が集まり、全員に利益となる方策を検討した場合にどのようなものができるか、それを示しているのである。

 コールダー競馬場の2歳馬レースの賞金が増額され、またフロリダ州に繋養されている種牡馬の産駒に限定したスタリオンステークス・シリーズに資金援助さ れると、同州の競馬産業がすべての分野で潤うことになる。この不況の中で、フロリダ州のリーダーたちは競馬産業の刺激策を自ら考案した。

 今から30年前の春、フロリダ州オカラの牧場主で生産者であるダン・ラサター(Dan Lasater)氏はコールダー競馬場のケニー・ノエ(Kenny Noe Jr.)場長に、自身の種牡馬を助成するアイデアを提案した。競馬場の経営陣はこのアイデアを膨らませ、フロリダ・スタリオンステークスが生まれた。

 種牡馬の所有者が年額2500ドル(約25万円)の登録料を支払えば、産駒はスタリオンステークス・シリーズへの出走資格を得る。また、産駒の馬主もそ の後の登録料を支払えば、出走資格を得る。初年度には、101頭の種牡馬が登録され、1982年にコールダー競馬場でレースが施行されるまでに、出走資格 を得た2歳馬は400頭に上った。2009年においては、140頭の種牡馬の産駒1500頭以上が出走資格を有している(登録料は産駒2歳時まで支払わ れ、それにより最終的な数字が確定する)。

 コールダー競馬場を所有するフロリダ州サラブレッド生産者・馬主協会(Florida Thoroughbred Breeders’ and Owners’ Association: FTBOA)、フロリダ・ホースメン共済協会(Florida Horsemen’s Benevolent and Protective Association: FHBPA)およびチャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.: CDI)はそれぞれ10万ドル(約1000万円)を、2009年から始まるこのスタリオンステークス・シリーズの賞金に拠出した。さらに、同競馬場で施行 される2歳馬の未勝利競走および可能であれば別定重量競走の賞金を増額することについて合意がなされた。

 また、同シリーズで懸案となっていた3レースの日程変更についても合意が成立した。シリーズ最終レースの日程がブリーダーズカップに近すぎたことで、同 シリーズとブリーダーズカップの両方に馬を出走させることができなかったため、フロリダ産馬には断然不利であった。登録料を支払っているので、コールダー 競馬場を拠点とするホースマンは、自身の馬をスタリオン・シリーズに参加させることを望むが、大レースであるブリーダーズカップに参加させるには時間的に 余裕がない。現時点では、最終レースはブリーダーズカップの3週間前になる見込みである。

 スタリオンステークス・シリーズに出走するための条件は2つだけである。それは種牡馬がフロリダ州に繋養されていることと、登録料が支払い続けられてい ることである。産駒はフロリダで出生する必要はないが、追加登録はできない。具体的には、馬主がセリにおいてフロリダ州繋養の種牡馬による産駒、あるいは そのような産駒を身ごもっている繁殖牝馬を購入した場合、その産駒に出走資格が与えられる。

 フロリダ2歳馬セールのシーズン開始数日前になされたこの発表は、タイミングが遅すぎると非難を浴びている。フロリダ州は常に、多くの調教センター、2 歳調教馬セールおよび2歳馬レースがあることで知られてきた。確かにフロリダ州の種牡馬産駒の購買を検討している購買者により多くの好条件を示すことがで きれば、先行き不透明な経済状況下でも、購買意欲は高まるだろう。

 フロリダ州は、競走馬を生産し育成し競走させるための最適地である(それは温暖な気候だけによるものではない)。約600の牧場と調教センターを有し、 毎年産駒数ランキングでケンタッキー州に次いで全米2位の指定席を守るフロリダ州は、2番目に多い数のブリーダーズカップ勝馬を輩出しており、6頭の年度 代表馬を生産し、かなり沢山の殿堂入りメンバーを送り出している。

 最近合意された事項の一つとして、スタリオンステークス・シリーズとすべての競走の改善策が継続的に検討されることとなり、そのために設置した委員会のメンバー8名に、種牡馬オーナー、FTBOA、FHBPA、コールダー競馬場からそれぞれ2名づつ選出された。

 リーダーたる者は業界を牽引すべきであり、さもなければ退場すべきである。フロリダのリーダーたちは業界を先導している。

 

By Dan Liebman
(1ドル=約100円)


[The Blood-Horse 2009年2月21日「What’s Going On Here―Under the Sun」]


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