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TOPページ > 海外競馬情報 > 寝藁・馬糞の堆肥化の進展・前半(アメリカ)【その他】
海外競馬情報
2007年03月23日  - No.6 - 6

寝藁・馬糞の堆肥化の進展・前半(アメリカ)【その他】


 大量の寝藁・馬糞は、家畜生産事業から出る自然の副産物である。これらの排泄物のすべてをどのように処理するかは、とりわけ地下水汚染や処理費用といった深刻な問題が生じるときに大きな争点となる。

 ある地域では、アメリカの馬産業にとって比較的新しい概念であるコンポスティング(堆肥化)を通じて廃棄物処理のために積極的な対策を講じている。ケンタッキー州のブルーグラス盆地(同州中部地方)では、複数の大規模牧場を含む少なくとも25の牧場が堆肥化することによって利益を上げている。

 サラブレッド資源保存・開発評議会(Thoroughbred Resource Conservation and Development Council: TRCDC)のコーディネーターをつとめるキャロライン・オールドフィールド(Carolyn Oldfield)氏は、「馬産業は非常に重要であるため、馬産業が廃棄物管理の代替手段を考えるのを支援しようと考えています。私どもは、過去数年間にわたり馬の廃棄物を処理する仕事に取り組んできましたが、堆肥化することが馬産業にも処理にとってもメリットのある対策のように思われます」と述べている。TRCDCは、サラブレッドの主要生産地を含むケンタッキー州の7つの郡において農業と資源保護に関するプロジェクトに重点的に取り組んでいる慈善団体である。

 米国農務省(U.S. Department of Agriculture)の天然資源保全局(Natural Resources Conservation Service: NRCS)に雇用されているオールドフィールド氏は、次のように付け加えている。「このプロジェクトは、環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPC)から10年前に資金提供を受けた小規模なプロジェクトから始まりました。エアドリー牧場(Airdrie Stud)は、最初の実験牧場でした」。

 「堆肥化は時間がかかるため、当時、多くの人々は慎重な態度を取っていました。馬牧場で働く人は、馬の生産に従事しているわけで、堆肥化することを仕事にしていません。それは、異質な仕事でした。しかし、私どもは堆肥化に関して学習し、現在多くの人々が堆肥化する考えに賛成しているのを見ると、大きな興奮を覚えます」。

堆肥化の利点

 生の馬糞を牧草地に拡散すれば、病原菌と雑草の種を撒き散らすことになり、馬糞の撤去は永久に費用が伴う仕事である。堆肥化は、これらの問題を解消し、同時に牧草地全体の活力と土質を高める。

 堆肥化で牧場の肥料購入代金が軽減されるが、軽減額はいくつかの要素によって決まる。雑草の生長が抑えられるので、牧草地を除草剤で処理する必要性を低減し、またはなくすことも可能である。

 オールドフィールド氏は、「堆肥化の実施以降、牧草地に他の肥料を使わなくなった牧場をいくつか実際に知っています」と述べている。

 オールドフィールド氏は、堆肥化のもう1つの大きな利点として、総量削減を挙げている。運搬車4台分の馬糞は通常、車1台分の堆肥になる。つまり量が75%減少する。

 これらの利点に加えて、馬の廃棄物のより効率的な処理に関心のあるケンタッキー州の土地所有者は、経済的支援を得ることができる。オールドフィールド氏によると、堆肥化および馬糞集積場を含む廃棄物処理のために、ケンタッキー州農業開発基金(Kentucky Agriculture Development Fund)の援助を一部負担する費用分担プログラムが創設されている。オールドフィールド氏は、「2006年は堆肥化のために資金が交付された最初の年でした」と述べている。

 ケンタッキー州の費用分担プログラムは、堆肥化のために全天候用防水シート(all-weather pad)が必要な場合、その総費用の75%を提供することができる。地元の保存地域は、ケンタッキー州土壌・水費用分担プログラム(Kentucky Soil and Water Cost Share Program)に基づいて、費用分担基金を請求するよう求められている。基金は家畜廃棄物の堆肥化に優先的に交付される。

 TRCDCは牧場と協力しており、寝藁の量と質を考慮して特定の条件に最もよく機能する堆肥化方法を作成した上で、堆肥化施設計画を策定することができる。

 オールドフィールド氏は、「私どもは現在、1ヵ月600ドル(約7万2,000円)で堆肥攪拌機1台を貸し出しています。堆肥化サイクルは一般的に、2ヵ月ないし3ヵ月です。貸し出しにより、牧場は購入するための投資をする前に試用することができます。その値段は、大きさにもよりますが、1台1万2,000ドル(約144万円)ないし2万4,000ドル(約288万円)です。これは特殊な機器ですので、地元の牧場用機器販売店で直ぐに入手することはできません」と述べている。

(1ドル=約120円)
By Cynthia McFarland

後半は次号(8号)へ続く

〔Thoroughbred Times 2007年2月10日「Turn bedding into compost」〕


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