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TOPページ > 海外競馬ニュース > 欧州サッカー界で広がる競走馬の所有(欧州)[生産]
海外競馬ニュース
2018年11月01日  - No.42 - 3

欧州サッカー界で広がる競走馬の所有(欧州)[生産]


ナポリのアンチェロッティ監督が凱旋門賞2着馬シーオブクラスの半弟を購買

 イタリア・サッカー界のレジェンド、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏が、凱旋門賞(G1)で僅差の2着となったシーオブクラス(Sea Of Class)の半弟を購買したことが明らかになった。

 このオアシスドリームの牡駒には、すでにオナーアンドプレジャー(Honor And Pleasure)という馬名が付けられている。エージェント(馬売買仲介者)のジェイミー・レイルトン(Jamie Railton)氏によりタタソールズ社101歳セールに上場されたが、当初24万ギニー(約3,654万円)で主取となっていた。

 そこで同馬の生産者であるアレッサンドロ・ボッティ(Alessandro Botti)氏がアンチェロッティ氏の代理人として個人取引をまとめた。アンチェロッティ氏は、現役時代はパルマFCASローマ、ACミランでプレーし、引退後はチェルシーFCやレアルマドリードを指導、現在はナポリの監督を務めている。

 ボッティ氏はパリテュルフ紙(Paris Turf)に対してこう語った。「私たちはオナーアンドプレジャーを24万ギニーで購買しました。カルロは、これほどの良質馬を手に入れて喜んでいます。ナポリの友人ジョヴァンニ・マウリ(Giovanni Mauri)氏とこの牡駒を共同で所有するでしょう」。

 「世代最強クラスの牝馬シーオブクラスの半弟を手に入れるなんて、まるで夢のようです。母ホーリームーン(Holy Moon)は数頭のクラシック勝馬を送り出しており、大いに信頼できるファミリー(牝系)です」。

 「これらの要素をすべて踏まえれば、この牡駒がリザーブ価格(販売希望価格)に到達しなかったことに少し驚きました。もちろん、ますます活発に投資するカルロやジョヴァンニのような人々がいることは、競馬界にとって素晴らしいことです」。

 ボッティ氏はラッツァデルヴェリーノ牧場(Haras Razza del Velino ローマ近郊)で、父ジョゼッペ氏や叔父アルデュイーノ氏とともに、オナーアンドプレジャーを生産した。

 この牡駒の母ホーリームーン(父エルナンド)は2001年ゴフス社1歳セールでボッティ氏によりたった2,600アイルランドギニーで購買されたが、後に優秀な繁殖牝馬となった。

 ホーリームーン自身も現役時代にリステッド競走を制したが、繁殖牝馬となってからは伊オークス(G2)優勝馬3頭[チャリティライン(Charity Line)、ファイナルスコア(Final Score)、チェリーコレクト(Cherry Collect)]と、伊ダービー(G22着馬バックオンボード(Back On Board)を出している(訳注:チェリーコレクトは日本のノーザンファームで繋養)。

 シーオブクラスは、2016年タタソールズ社121歳セールにおいて17万ギニー(約2,588万円)で購買された。愛オークス(G1)とヨークシャーオークス(G1)を制し、兄弟に勝る活躍を見せた。そして、馬主のツイファミリー(Tsui family)にアーバンシー、シーザスターズに次ぐ凱旋門賞3勝目をもたらそうとしたが、惜しくも僅差で敗れた。

 アンチェロッティ氏は、競馬に熱心なサッカー選手の長いリストに加わった。最も有名なのはおそらく、サウサンプトンFCの伝説的選手であったミック・シャノン氏と、エースストライカーだったマイケル・オーウェン氏だろう。両者ともそれぞれ調教師およびオーナーブリーダーとしてクラシック優勝を経験している。またマンチェスターユナイテッドの監督だったサー・アレックス・ファーガソンは、G17勝馬ロックオブジブラルタル(Rock Of Gibraltar)を共同所有していた。

By Ollie O'Donoghue


フランス代表のグリーズマン選手、マルセルブサック賞優勝馬の半妹を購買

 フランスをワールドカップ優勝に導いたアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)選手は、アルカナ社101歳セールにおいて、2018年マルセルブサック賞(G1)優勝馬リリーズキャンドル(Lily's Candle)の半妹(父アメリカンポスト 母ゴールデンリリー)をその日の最高価格の23万ユーロ(約2,990万円)で購買した。

 グリーズマン氏の代理でこの牝駒を落札したのは、フィリップ・ドゥクーズ(Philippe Decouz)調教師である。同調教師はフランス東部のシャゼ=シュル=アンでグリーズマン氏の所有馬を管理している。

 同調教師はこう語った。「とても活発な牝駒です。素晴らしい四肢を持ち、このファミリー(牝系)はアメリカンポストと相性が良いようです。すぐに調教に着手しなければなりません」。

 グリーズマン氏にとって競走馬の購買はこれが初めてではない。フランス代表とアトレティコ・マドリードでフォワードを務める同氏は、3頭の2歳馬を所有しているほか、パン賞(G3)優勝馬トルニビュシュ(Tornibush)をドゥクーズ調教師と共同所有している。また今年のセリシーズンには1歳馬4頭を購買した。

 ドゥクーズ調教師はグリーズマン氏についてこう語った。「あいにく、彼はセリに来られませんでした。いつも多忙にしていますが、フランスにいるときはいつも彼の故郷のマコンに近い私たちの厩舎に現れます。競馬が大好きなようです」。

 同調教師はこの馬を預かることで、今後プレッシャーを感じるだろう。一方、この購買は同馬を生産したトゥルジュヴィル牧場(Elevage de Tourgeville)の人々に高揚感と安堵が入り混じった感情をもたらした。

 同牧場のフェリックス・ルプドリー(Felix Lepeudry)氏はセリ名簿のこの牝駒のページを指さしながらこう語った。「全ては祖母モニークのおかげです。彼女と亡くなった祖父はこのファミリー(牝系)を6代にもわたって生産してきたからです。私たちはこのような成功を手にすべくこのファミリーを大切に育ててきました。そのことを大変誇りに思っています」。

 リリーズキャンドル(父スティルヴァンドーム)は、グリーズマン氏が購買した馬の価値を大きく押し上げるかもしれない。なぜなら同馬は112日のBCジュベナイルフィリーズターフ(G1 チャーチルダウンズ競馬場)に出走を予定しているからだ。

 ルプドリー氏はこう語った。「リリーズキャンドルの母ゴールデンリリー(Golden Lily)は早熟で強靭なタイプの仔を出してきましたが、高値で売れたことはありません。今年生まれたダリヤン(Dariyan)の牝駒は手元に置こうと思っています。来年からゴールデンリリーの交配相手をグレードアップさせるために、彼女を海外に送るかもしれません」。

 ルプドリー氏は、この牝駒の購買者がトゥルジュヴィル牧場のスタッフに大きな興奮をもたらしたことについて、こう説明した。「グリーズマン選手のような方に生産馬を買ってもらうことは信じられないほど素晴らしいことです。私がツイッターで馬について呟くと25の"いいね"がありますが、グリーズマン選手が呟くと200万の"いいね"がつきます!グリーズマン選手が競馬に関わっていることは、フランス競馬界にとって大きな宣伝となります。また、彼のような偉大な選手が競馬に情熱を持っていることは絶好のアピールとなります」。

By James Thomas

1ポンド=約145円、1ユーロ=約130円)


Racing Post 20181017日「Italian football legend Ancelotti to race Sea Of Class siblings」、
1025日「French connection: World Cup winner Griezmann bags Arqana session-topper」]


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