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TOPページ > 海外競馬ニュース > 凱旋門賞での牝馬の優勢は競馬界にとって喜ばしい(フランス)[その他]
海外競馬ニュース
2018年10月25日  - No.41 - 4

凱旋門賞での牝馬の優勢は競馬界にとって喜ばしい(フランス)[その他]


 今年の凱旋門賞(G1 10月7日)でエネイブル(Enable)とシーオブクラス(Sea Of Class)が演じたゴール前の激戦は、"驚異的!"あるいは"見事!"といった言葉で表現されただろう。競馬界の人々は、凱旋門賞で近年牝馬が独占的強さを誇っているのは、このスポーツにとって喜ばしいことだと考えている。

 2013年と2014年にトレヴ(Treve)が凱旋門賞を連覇し、エネイブルが2017年と2018年にその偉業を繰り返したこともあり、牝馬がこのレースを制したのは過去8年間で7回となる。

 アーバンシー(Urban Sea)が1993年凱旋門賞を僅差で制してから15年間、牝馬の不振が続いた。しかし、2008年にザルカヴァ(Zarkava)が優勝してからは牝馬が優勢となった。

 2011年凱旋門賞では優勝馬デインドリーム(Danedream)から3着までが牝馬となった。近年この流れを止めたのは2015年優勝馬ゴールデンホーン(Golden Horn)だけである。

 ジョン・ハモンド(John Hammond)調教師はこれまで、スアーヴダンサー(Suave Dancer)とモンジュー(Montjeu)で凱旋門賞を制しているが、2017年の負担重量の変更を問題にするのは早過ぎると感じている。

 2017年から3歳牡馬・牝馬の負担重量はいずれも0.5kg増量された。3歳牡馬は以前の56kgから56.5kgに、3歳牝馬は以前の54.5kgから55kgになった。それに対し、4歳以上の牡馬・牝馬の負担重量には変更はなかった[訳注:3歳牡馬・牝馬の古馬に対するアローワンス(減量特典)は3.5kgから3kgに減った]。

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 "シーオブクラスは枠順さえ良ければ勝っていただろう"と考えていたハモンド調教師はこう語った。「いつもアローワンスが問題となります。たとえば、少し前に3歳馬が勝ち始めたときは、馬齢重量は公平ではないと言われました。しかし負担重量は昨年変更されたばかりです。わずかな事例しかないのに結論を導きだすのはとても危険です」。

 「凱旋門賞で牝馬が健闘しているのは否定しようがありません。しかし3着~5着は牡馬が占めていました。おそらく牡馬は、シーズン中に激しいレースで戦ってきたのでこの時期には疲れ切っているのでしょう。それに枠順にも左右されます」。

 「優勝した牝馬の質はそれぞれ異なります。トレヴはただ素晴らしく、デインドリームには少し驚かされました。しかし、ソレミア(Solemia)については馬場がぬかるんでいたので、フロック(まぐれ)のようなものでした」。

 マイケル・キネーン(Michael Kinane)氏は、1999年凱旋門賞でモンジューの手綱を取って勝利へ導き、その10年後にシーザスターズ(Sea The Stars)で再び快挙を成し遂げた。同氏は、最近のこのレースでの牝馬の躍進ぶりは競馬界にとってポジティブな流れだと信じている。

 キネーン氏はこう語った。「牝馬は支配的な強さを見せています。これらの優良牝馬が現役を続けるのは嬉しいことです。これらの牝馬が再び出走するのを見られるでしょうし、これは競馬界にとって喜ばしいことです」。

 アルシャカブレーシング社のレーシングマネージャーであるハリー・ハーバート(Harry Herbert)氏も、トレヴが凱旋門賞を連覇したときに同じ感想を述べていた。

 「優良牝馬の素晴らしいパフォーマンスを目にするのはとても嬉しいことです。これらの牝馬が再び出走して、最高レベルで長く活躍すれば、競馬界にとって喜ばしいことです」。

 「障害競走では牝馬が活躍し続けるのはよく見られます。しかし平地競走では、多くの場合、トップクラスの馬がしかるべき注目を集める前に繁殖入りしてしまうので、めったに見られません。今年の凱旋門賞は驚異的であり、2頭の牝馬のうち1頭が"負け"とされてしまうことが残念でした」。

 「凱旋門賞連覇は目覚ましい偉業です。トレヴが連覇を果たしときにアルシャカブレーシング社に関わっていたことはとても幸運でした。本当に素晴らしいことでした」。

 ハーバート氏はアローワンスについてこう付言した。「アローワンスは公平で適切です。牝馬が勝ち始めたからというだけでルールを変える必要はありません。牡馬も以前は健闘していました」。

 現在は調教活動を行う元騎手のジョン・ムルタ(John Murtagh)氏は、シンダー(Sinndar ジョン・オックス厩舎)で2000年凱旋門賞を制している。同氏は今やトップクラスの牝馬が活躍する時代だと感じている。

 ムルタ氏は、"今年の凱旋門賞の激戦は素晴らしかった"と述べこう語った。「近年の牝馬の活躍ぶりには目を見張るものがあります。欧州最高峰のレースなので、華のある馬が勝たなければならないでしょう。近年の優勝馬を見れば、まったく素晴らしい馬ばかりです。牝馬は1年のこの時期にピークに達する傾向があります。休養をはさみながら出走しているので、ここぞというときに本領が発揮できるのでしょう」。


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By Jack Haynes

[Racing Post 2018年10月9日「GIRLS ON TOP IN THE ARC-Kinane: rise of the fillies can only be good for racing」]


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