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TOPページ > 海外競馬ニュース > 賭事産業と競馬界、FOBTの賭け限度額の2ポンドへの引下げを懸念(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2018年02月01日  - No.4 - 4

賭事産業と競馬界、FOBTの賭け限度額の2ポンドへの引下げを懸念(イギリス)[その他]


 ある報道によれば、新たに文化大臣に就任したマシュー・ハンコック(Matthew Hancock)議員は、ベッティングショップに設置されているゲーム機"固定オッズ発売端末(fixed odds betting terminal: FOBT)"の賭け限度額を2ポンド(約310円)にまで引き下げることに賛成している。物議を醸している FOBTの将来をめぐり、賭事産業と競馬界は最悪のシナリオに直面するかもしれない。

 ハンコック議員は年頭の内閣改造で文化大臣に就任し、デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)を率いることになった。ウエストサフォーク(ニューマーケットを含む)選出のハンコック議員は国会における最大の競馬サポーターと見られていたので、この就任は大いに歓迎された。

 同議員の文化大臣への就任はちょうど、賭事についての広範囲にわたる協議の完了(1月23日)と時期が重なった。この協議ではFOBTの賭け限度額など最も注目すべき問題が対象となっている。

競馬界への影響

 現行のFOBTの賭け限度額は100ポンド(約1万5,500円)である。協議ではこの額を2ポンド~50ポンド(約310円~7,750円)に引き下げることが検討され、具体的に4つの額が提示されていた。

 ブックメーカーは賭け限度額が2ポンドまで引き下げられれば、数千店ものベッティングショップが閉鎖に追い込まれると主張している。一方政府も、競馬界への影響と、雇用・税収・人材育成・社会的責任・慈善活動への潜在的影響について把握してきた。

 ハンコック大臣はFOBTをめぐる懸念に同情的だと思われていた。しかしサンデータイムズ紙(The Sunday Times)によれば、同大臣は12週間にわたる協議での反応に同調し、新たな賭け限度額を"最低額"に設定することに賛成している。この協議はすべての利害関係者に開かれており、賭け限度額を2ポンドとすることには圧倒的な支持があったようだ。

 ハンコック大臣の匿名の支持者は同紙に対してこう語っている。「ハンコック大臣が競馬に情熱を持っているのでギャンブルにも好意的だとする分析は完全に間違っています。彼はFOBTの賭け限度額を"最低額"に設定することを望んでいます。それに、FOBTに対して非常に否定的な姿勢を取っています。なぜならFOBTは、競馬のような理性的で成熟した賭事に賭けられるお金を奪っているからです。彼はこのゲーム機を、社会をむしばむ有害なものと考えています」。

 FOBTは、"賭事依存症を煽って、社会問題を引き起こしている"と非難されてきた。そして、活動家・マスコミ・教会・政治家の攻撃のターゲットとされてきた。

 英国ブックメーカー協会(Association of British Bookmakers:ABB)は、FOBTの賭け限度額を2ポンドにすれば、2020年までに4,500店ものベッティングショップが閉鎖に追い込まれ、2万1,000もの職が失われると主張した。その上、財務省の税収が11億ポンド(約1,705億円)減少し、競馬界が得られる賦課金とメディア権の収入が2億9,000万ポンド(約449億5,000万円)減少するとしている。

 ABBはサンデータイムズ紙の報道についての意見を求められ、昨年10月の声明を引合いに出し、「どのような最終決定も、依存症の賭事客にとって本当の利益になる措置が確実に講じられることに焦点を置いたものとすべきだと考えています」と語った。

難題に直面する賭事産業

 ABBはこう続けた。「年間600万人以上がベッティングショップを利用しており、その大半は責任を持って賭事を行っています」。

 「依存症の賭事客のほとんどが7種類以上の賭事を行っていることを私たちは認識しています。それゆえ現在のように"この国にはある程度の賭事依存症がある"というのではなく、"賭事依存症の確率は減少している"と見られるように状況を変えていくことは、賭事産業全体にとって難しい課題です」。

 「ベッティングショップは賭事依存症の危険に晒されている賭事客を特定しやすくするために、多額の投資を行っています。そのような賭事客は必要なときに支援(治療)を受けられます。私たちは、依存症対策を信頼できるものとするために随時更新し取り組み続けています」。

 DCMSのスポークスマンはサンデータイムズ紙に対して、「最終的な決定は下されていません。協議期間はまだ続いています」と述べた。

 DCMSはこの協議における反応を検討することにしており、数週間経たなければ結果は発表されないだろう。

 ウィリアムヒル社(William Hill)のスポークスマンのキアラン・オブライエン(Ciaran O'Brien)氏は、「DCMSの公式コメントについては認識しています。1月23日の意見提出の締切まで、私たちは取り組み続けます」と語った。

By Jon Lees

(1ポンド=約155円)

[Racing Post 2018年1月21日「Government set to reduce maximum FOBT stake to £2 claims newspaper report」]


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