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TOPページ > 海外競馬ニュース > 成功を収めた種牡馬マルジュ、28歳で死亡(アイルランド)[生産]
海外競馬ニュース
2016年10月13日  - No.41 - 2

成功を収めた種牡馬マルジュ、28歳で死亡(アイルランド)[生産]


 キルデア州のデリンスタウン牧場(Derrinstown Stud)のマルジュ(Marju)が28歳で老衰のために亡くなったことで、アイルランドは偉大な種牡馬を失った。

 ラストタイクーン産駒のマルジュは、2011年に種牡馬を引退していた。

 パット・オケリー(Pat O'Kelly)氏の生産で、キルカーン牧場(Kilcarn Stud)の優良繁殖牝馬フレイムオブタラ(Flame Of Tara 父アーティアス)を母とするマルジュは、1989年にゴフス社(Goffs)の1歳セールで落札された。その半姉サルサビル(Salsabil)がマルセルブサック賞(G1)を制した数日後のことだった。

 サルサビルの馬主ハムダン殿下はマルジュを44万愛ギニーもの高額で競り落としたが、その翌年にサルサビルが英1000ギニー(G1)、英オークス(G1)、愛ダービー(G1)、ヴェルメイユ賞(G1)を制したことから、この出費は正しかったことが証明された。

 ジョン・ダンロップ(John Dunlop)調教師に管理されたマルジュは、2歳のときに唯一出走した未勝利戦(ヨーク競馬場)を6馬身差で制し、すぐにその卓越性を見せつけた。

 3歳初戦となるクレイヴンS(G3)で手堅い勝利を挙げたことで、英2000ギニー(G1)でオッズ6-4(2.5倍)の1番人気に推されたが、ほとんど見せ場がなく、ミスティコ(Mystiko)の11着に敗れた。

 しかし、英ダービーでジェネラス(Generous)の2着を確保してその評価を回復させ、次のセントジェームズパレスS(G1・ロイヤルアスコット開催)でサセックスS(G1)優勝馬セカンドセット(Second Set)を下して優勝した。

 その後、同馬はエクリプスS(G1)と英チャンピオンS(G1)で精彩に欠けるパフォーマンスしか見せられず現役を引退し、デリンスタウン牧場で種牡馬入りした。

 マルジュは初年度産駒から、仏オークス(G1・ディアヌ賞)優勝馬シルシラ(Sil Sila)、ヴェルメイユ賞(G1)とヨークシャーオークス(G1)の優勝馬マイエマ(My Emma)を出して、種牡馬としてすぐに頭角を現した。

 同馬はその後もスター馬を送り出した。それは、牡馬相手に優勝したサセックスSなどG1・5勝を果たしたソビエトソング(Soviet Song)、香港ダービー優勝やクイーンエリザベス2世カップ2勝など香港で多くの勝利を挙げたヴィヴァパタカ(Viva Pataca)、もう1頭の香港の活躍馬インディジェナス(Indigenous)などである。

 マルジュは他にもG1優勝馬のシンション(Chinchon)、ライトニングパール(Lightening Pearl)、ベスラー(Bethrah)、マルバイユ(Marbye 日本のG1馬マルセリーナの母)を出した。また豪州にシャトルされたことで、豪オークス(G1)優勝馬マルジュスニップ(Marju Snip)も送り出した。

 またマルジュは近年、ブルードメアサイアー(母父)として存在感を示していた。

 マルジュの牝馬は、今年G1を制したマーシャ(Marsha)やリブチェスター(Ribchester)の他に、キャンフォードクリフス(Canford Cliffs)、マーセル(Marcel)、リボンズ(Ribbons)、ヴェデラゴ(Vedelago)などのG1馬を出した。

 馬主のエリートレーシングクラブ(Elite Racing Club)はとりわけ種牡馬マルジュから恩恵を受けた。同クラブは、マルジュ産駒のソビエトソング、マルジュを母父とするリボンズ、10月2日にアベイドロンシャン賞(G1)を制したマーシャを所有している。

By Martin Stevens

[Racing Post 2016年10月11日「Derrinstown Stud stalwart Marju dies at 28」]


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