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2016年06月23日  - No.25 - 1

ヘイリー・ターナー元騎手、大英帝国勲章第4等(OBE)を受勲(イギリス)[その他]


 ヘイリー・ターナー(Hayley Turner)元騎手は6月10日夜、騎手としての功績が認められて大英帝国勲章第4等(OBE)が授与されることを知った時、「信じることができなかった」と述べた。

 33歳のターナー氏は、英国競馬史において最も成功した女性騎手であったが、昨シーズン終了時に現役を引退した。そして今回、女王陛下誕生日に競馬への貢献を認められ、OBEを授与された。

 この受勲はターナー氏にとって晴天の霹靂であり、郵便受けに通知が届いたときに何かのトラブルに巻き込まれたのではないかと青くなったと述べた。

 ターナー氏はこう語った。「信じられませんでした。玄関前の階段に通知が届いた時、何か悪いことをしてしまったのではないかと考えました。開封する前に封筒を凝視し、自分が何をしてしまったのかあれこれ考え、頭が変になりそうでした」。

 「"何も悪いことをしていないのだから大丈夫"と勇気をだして開封したとき、そこに"OBEを授与する"との手紙が入っていたのです」。

 ターナー氏は15年間の騎手生活において、ドリームアヘッド(Dream Ahead)で2011年ジュライカップ(G1)を制し、英国史上2人目の女性G1勝利騎手となった。また、2005年には女性として初めてリーディング見習騎手となり(サリーム・ゴラム騎手と同時受賞)、2008年には女性初の年間100勝ジョッキーとなった。

 ターナー氏は2011年にG1・2勝を果たし、シーズン終了時にジャガー・アカデミー・オブ・スポーツ(ジャガー社主催)において、"最も感動を与えた女性スポーツマン賞"を受賞した。そして今回、OBEを受勲した選ばれし騎手の仲間入りを果たす。

 ターナー氏はこう語った。「このような栄誉を受けるとは夢にも思いませんでした。騎手生活を終えたばかりで、達成したことについてまだピンときていません。もっと時間が経てば、実感できると思います」。

 「身に余る光栄です。新しい人生が始まります。競馬界にとっても良いことでしょう。勲章を受取るために、バッキンガム宮殿に行くのを楽しみにしています」。

 ターナー氏はレースでの騎乗がない生活を満喫しながらも、競馬界と近い距離を保っている。現在のところ、騎手生活の再開は望んでいない。

 そしてこう付言した。「まだジェームズ・ファンショウ(James Fanshawe)厩舎の調教でよく騎乗しています。今日はBBCラジオの『ファイブライブ(Five Live)』に出演し、明日はアットザレーシズ(At The Races)の番組に出演します。月曜日にはロンジン賞授賞式に出席し、来週のロイヤルアスコット開催中はずっとアスコット競馬場にいます。再来週はスウェーデンに滞在します。まだまだ多忙です」。

 「調教で騎乗することは楽しいですが、レースで騎乗するために毎日車で競馬場から競馬場へ移動することにはあまり魅力を感じません」。

 競馬界からは他に、賭事委員会(Gambling Commission)の元メンバーであるレイチェル・ジュディス・ランパード(Rachel Judith Lampard)氏が賭事規制に貢献したことを認められて、OBEを授与された。

By Jon Lees

(関連記事)海外競馬ニュース 2015年No.35「ヘイリー・ターナー騎手、引退について語る(イギリス)

[Racing Post 2016年6月11日「Turner's achievements recognised with OBE」]


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