EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬ニュース > インドでドワイヤー騎手に科された騎乗停止処分、英国では適用されず(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2013年11月14日  - No.46 - 3

インドでドワイヤー騎手に科された騎乗停止処分、英国では適用されず(イギリス)[その他]


 マーティン・ドワイヤー(Martin Dwyer)騎手は10月9日、BHA(英国競馬統轄機構)本部の懲戒委員会が、インドの裁決委員から科された56日間の騎乗停止処分を英国では適用しないと決定したことをうけ、競馬界の支持に感謝を表した。

 ダービージョッキーのドワイヤー騎手は、汚名をすすぐ8ヵ月間にわたる闘いの間、この厚い支持のお蔭で前進できたと語った。その闘いは、ムンバイの競馬場において一番人気馬アイスエイジ(Ice Age)で敗れた際の騎乗により、ロイヤル・ウェスタン・インディア・ターフクラブ(Royal Western India Turf Club: RWITC)から騎乗停止処分を言い渡されたことで始まった。

 この騎乗停止処分は、アイスエイジが鼻出血のために力を出し切れず僅差で敗れ、群衆が騒乱を起こしたことで言い渡されたものであり、不当であるとBHA懲戒委員会は結論づけた。BHAは、この出来事に関して懸念を表明するためRWITCに連絡を取っている。

 38歳のドワイヤー騎手は、「一件落着したことにほっとしており、この結果および自分の評判が損なわれずに済んだことに満足しています。肩の荷が下りた感じです」と語った。

 そして次のように続けた。「この問題を長い間引きずりながら、何度もインドを行き来したので、辛かったです。私の運命はインドのルールを適用する者の手中にありました」。

 「この闘いは、もし英国でも2ヵ月間の騎乗停止処分を受けていたら、さらに私を苦しめていたでしょう。私は泣き寝入りをする訳にはいかず、汚名をすすぐために闘い続けました。闘う価値はあるのかと疑問に思うこともありましたが、皆さんからの支持が私を前進させました」。

 「ある雨の降る月曜日に2〜3鞍騎乗するためにウォリック競馬場に入ろうとしたとき、競馬ファンが歩み寄ってきて、"闘いに勝ってほしい"と声をかけてくれたことを思い出します。何とも言えない気持になりました」。

 「ある意味、この出来事は私にとって残念なことです。なぜなら今後おそらくインドに遠征することは二度とないからです。インドでの騎乗経験は楽しい思い出だったんですがこんな形で終わるのは悲しいことです」。

 ドワイヤー騎手が最初の不服申立てを行ったとき、騎乗停止処分は8ヵ月間に延長されたが、その後の不服申立てにより騎乗停止処分は当初の期間に戻った。この措置は、RWITC会長の議長としての投票により決せられたと伝えられている。

 BHAの競馬開催運営・規制担当理事のジェイミー・スティア(Jamie Stier)氏は、次のように語った。「IFHA(国際競馬統轄機関連盟)の国際協定調印国として、BHAは本件について、海外遠征した英国人騎手に科された罰則の相互適用の原則を出発点としています。しかし、個々の騎手は(自然的正義)を行使できるという考え方に立っています」。

 「今回のケースにおいては、これらの基本原理がRWITCによって守られていなかったと言うのが私たちの見解であり、それがBHA懲戒委員会へのプレゼンに反映されました。その結果としてBHAは、RWITCが科した騎乗停止処分を相互適用しないという懲戒委員会の決定を支持しています」。

 「処分の検討手続きの中に、明らかに公正とは言えず自然的正義の原則に従っていなかった部分がいくつかあったというのがBHAの見解です。RWITCの裁決委員が、ドワイヤー騎手を調査し審問する前に、アイスエイジが実力通りの走りをしなかったとしてノンランナー(出走しなかった馬とし、馬券の対象からも除外した)としてしまった決定もその1つの例です」。

 「BHAが懲戒委員会に提案しようとしている懸念はRWITCとも共有できるでしょう」。

 騎手協会(Professional Jockeys Association: PJA)のCEOでドワイヤー騎手を支持する1人のポール・ストラザース(Paul Struthers)氏は、次のように語った。「マーティンは断固として汚名をすすがなければならないと考えていました。それがすべてです。私たちはインドの決定の不当性に100%確信がありました」。

 「BHAはインドの競馬統轄機関に懸念を提起すると思いますが、今回の件が契機となって、英国人騎手がインドに遠征した際に彼らを信頼する方向でインドの裁決プロセスが変更されることを望んでいます。私たちは騎手にインドに行かないよう言う立場にはありませんが、騎手も誰のために遠征するのかについて注意深くなるべきです」。

 ウィシーキング法律事務所(Withy King LLP)のドワイヤー騎手を担当したアンドリュー・チョーク(Andrew Chalk)弁護士は、「今回のケースは、海外競馬統轄機関が科した罰則の相互適用に関する現行ルールについて、複数の管轄区での裁定に関する大きな裁量権をBHA懲戒委員会に移行するよう見直すべきかどうかという問題を提起しています。私たちとPJAがBHAとともに取り組むべきテーマです」。

 インドの競馬ニュースサイト"レーシングパルス(racingpulse)"の編集者シャラン・クマール(Sharan Kumar)氏は、「RWITCの会長は、BHAの決定に反応しようがないことをほのめかしています。決定はなされましたが、インドに遠征してくる英国人騎手にとっては影響ないだろうという印象を受けます。騎手たちはインドに来るのに何の心配もないでしょう」と語った。

By Mark Storey

(関連記事)海外競馬ニュース2013年No.16「ドワイヤー騎手、インドで56日間の騎乗停止処分を科される(インド)

[Racing Post 2013年10月10日「Delight for Dwyer as BHA rules suspension was unjust」]


上に戻る