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TOPページ > 海外競馬ニュース > アル・ザルーニ事件、その後の薬物調査拡大とデットーリ騎手の告白(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2013年06月13日  - No.24 - 2

アル・ザルーニ事件、その後の薬物調査拡大とデットーリ騎手の告白(イギリス)[その他]


 BHA(英国競馬統轄機構)のCEOポール・ビター(Paul Bittar)氏は5月16日、ゴドルフィンを追放されたマームード・アル・ザルーニ(Mahmood Al Zarooni)元調教師が発端となったスキャンダルをきっかけに、より多くの調教師に対しアナボリック・ステロイド使用の調査を行っていることを明らかにした。

 これは、フランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手のコカイン使用の告白およびアル・ザルーニ元調教師の行為に関わる質問に対して、ビター氏がチャンネル4のスタジオで答えたもので、新展開が明らかにされた。

 アル・ザルーニ元調教師は、ニューマーケットの管理馬にアナボリック・ステロイドを使用するという“最悪の過ち”のために、8年間の調教停止処分となった。この衝撃的なニュースに続いて、ニューマーケットの同業者ジェラード・バトラー(Gerard Butler)調教師は、アナボリック・ステロイドを含む商品サンゲート(Sungate)を使用していただけではなく、獣医師からニューマーケットの100頭以上の馬にも使用するよう助言されていたと更なる告白を行った。

 「私たちはバトラー調教師のケースの背景を知っており、同調教師にサンゲートを与えた獣医師は他のいくつかの厩舎にも処方したとされています」とビター氏はチャンネル4に語った。

 そして次のように続けた。「現在行っている調査の一部は、ニューマーケットにおいてこれらの薬物の使用がどれだけ広がっているかを探ることです。私たちはルールに基づいて選択肢を検討すると同時に、この獣医師が調教師たちに行った助言について調べています。問題の獣医師は他の調教師にも助言していることが分かっており、問題の根本を探るためにそれらの調教師と連携するつもりです」

 「影響を受けた馬の確かな頭数は分からず、一部はサラブレッドや現役馬ではないと信じています。バトラー調教師が告白したほどこの問題が蔓延しているとは考えていません」。

 獣医師の明確な助言に従って何人かの調教師がサンゲートを使用したことが分かれば、BHAが採る選択肢は情状を考慮することでしょう。

 一方、この番組の前に放送されたチャンネル4のニュースにおいて、デットーリ騎手は、アル・ザルーニ元調教師によってキャリアが台無しにされ、ゴドルフィンの評判も大きく貶められたと主張し、ゴドルフィンとの決別はアル・ザルーニ元調教師との関係が原因であったと非難した。

 デットーリ騎手は、9月16日のロンシャン競馬場でのコカイン陽性反応を受けて6ヵ月間レースから遠ざかっていたことについて、初めて詳しく語り、自身を不名誉な自転車選手ランス・アームストロング(Lance Armstrong)になぞらえた。

 クレア・ボルディング(Clare Balding)氏のインタビューを受けたデットーリ騎手は、アル・ザルーニ元調教師の行為について、「私に限らず厩舎全スタッフの全力の取組みが1人の人間によって損なわれてしまいました。私のキャリアだけでなく、今やゴドルフィン自体も台無しにされました。“台無し”という言葉を使うのは、極めて悪い評判を与えてしまったからです」と語った。

 同騎手は、薬物検査で失格後の自身の生活ぶりについて、「この2ヵ月で15回も検査を受けました。ランス・アームストロングと同じように、検査員が訪ねてくるかもしれないという感じがいつもしていました」と語った。

 デットーリ騎手は、2012年ドバイワールドカップでの騎乗が転機となり、ゴドルフィンでのキャリアが綻びを見せたことで精神的に落ち込んだと述べた。そのレースで、ゴドルフィンの出走馬4頭のうちミカエル・バルザローナ(Mickael Barzalona)騎手が騎乗したモンテロッソ(Monterosso)が優勝し、デットーリ騎手はオッズ34倍のプリンスビショップ(Prince Bishop)で7着に終わっていた。

 同騎手は、「ゴドルフィンでの17年間のキャリアにおいて、ほぼ常に最有力馬に騎乗できていました。何の前触れもなく、世界一のレースで4番手の馬に乗せられ、すべてはそこから始まりました。それがなぜか何も聞かされていなかったのです。理由が分からないまま受け入れるしかありませんでした」と語った。

 アル・ザルーニ調教師は2010年にゴドルフィンチームに加わり、2012年初めからシルベストル・デ・ソウサ(Silvestre de Sousa)騎手とバルザローナ騎手が契約騎手として加わった。

 デットーリ騎手は次のように続けた。「2年ほど前まで、私は人生で最高の時期を過ごしていました。しかし何らかの理由で事態は激変しました。新しい調教師を迎え、新しいやり方を強いられ、自分が仲間内にいるのかそうでないのか分からなくなりました」。

 英セントレジャーでジョン・ゴスデン(John Gosden)厩舎のミケランジェロ(Michelangelo)に騎乗し、バルザローナ騎乗のゴドルフィンのエンキー(Encke)の3着に敗れたときは、デットーリ騎手にとってさらに悪い状況となった。

 この英セントレジャーは、ロンシャン競馬場でのコカイン陽性反応が出た前日であった。インタビューで「あのときは頭が朦朧とし、完全に駄目になっていました。もうコカインに手を出すことはありません」と語ったように、このときのデットーリ騎手の精神的苦悩は明らかであった。

By Tony Smurthwait and David Baxter

[Racing Post 2013年5月17日「Bittar reveals more trainers now under steroid spotlight」]


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