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TOPページ > 海外競馬ニュース > サラブレッド生産者協会、新しい英国馬主・生産者奨励計画を立上げ(イギリス)[生産]
海外競馬ニュース
2012年07月26日  - No.31 - 1

サラブレッド生産者協会、新しい英国馬主・生産者奨励計画を立上げ(イギリス)[生産]


 サラブレッド生産者協会(Thoroughbred Breeders’ Association: TBA)は6月28日、ニューマーケットで開催された年次総会において、年間500万ポンド(約6億5,000万円)に相当する新しい奨励計画を発表して大いに驚かせた。

 レーシングポスト1歳馬ボーナス計画(Racing Post Yearling Bonus: RPYB)が、より大規模な基金でより合理的な奨励制度とするため、欧州生産者基金(European Breeders’ Fund)とともに資金を集める方法を検討している際にこの計画が生まれた。

 TBAのこの新しい奨励計画は議論の中心になる可能性があるが、この計画の立案者の1人であるジュリアン・リッチモンド-ワトソン(Julian Richmond-Watson)氏は、英国産馬に重点を置くと強調した。したがって、この計画を汎ヨーロッパ的な目標と一体化させるには困難が付きまとうだろう。

 この計画では、英国を拠点とする場合はウェザービーズ社(Weatherbys)に登録された繁殖牝馬に限り適用されるが、繁殖シーズンに英国外の種牡馬と交配した牝馬も対象となる。

 この計画の財源は、英国の生産者が産駒登録時に150ポンド(約1万9,500円)を支払い、その後所有権を有する馬主が2歳時に250ポンド(約3万2500円)を支払う。TBAは、生産者および馬主の拠出した資金に匹敵する額の拠出を競馬賭事賦課金公社(Levy Board:賦課公社)に期待している。

 詳細は詰められてはいないが、この英国馬主生産者奨励計画(British Owner and Breeders Incentive Scheme: BOBIS)では、英国で開催される全てのレースで英国産馬が優勝した場合に適用されるだろう。レースの1着賞金に25%分が上乗せされ、そのうち70%が馬主(調教師と厩舎スタッフへの進上金を含む)、30%が生産者に割り当てられる。リッチモンド-ワトソン氏は、この生産者への割当分はTBAメンバーに制限されることはないだろうと述べた。

 英国産馬のダービー優勝によって資金が全て支出されてしまわないよう、金額は約1万ポンド(約130万円)の上限設定が検討されている。

 1万ポンド(約130万円)は、RPYBの勝者への額と同額で、G2レースの1着賞金レベルとなる。BOBISでは今年誕生した仔馬から適用し始め、最終的に現行の生産者賞金計画に取って代わる予定である。

 カースティン・ラウジング(Kirsten Rausing)氏は、TBA会長辞任のスピーチにおいてこの計画を発表し、次のように語った。「英国の平地および障害競走の生産者・馬主奨励策のため賦課公社の支援を勝ち取る最初のハードルを越え、それにより、今後馬主となる人々にその魅力を持たせる一方生産者にも報酬を与えるというこの計画を発表でき、嬉しく思っています」。

 「BOBISは、透明性があり生産者と馬主がその恩恵など理解しやすく構成された、シンプルな計画です」。

 「さらに、BOBISには(RPYBの現行の計画とは異なり)オーナーブリーダーの貢献に対しても報酬があり、牝馬の保持を奨励します。これは、今後5年間にわたって国内の繁殖牝馬頭数の増加を確認するという狙いがあります」。

 「私たちは、経過を追跡調査しやすい包括的な計画を求めていた1歳馬ボーナスの創始者、および英国生産界を再活性させる必要性を表明していた英国欧州基金(British European Fund)の理事の両方から支持を期待しています」。
 

辞任するTBA会長、生産頭数の減少を懸念

 TBA会長を辞任するカースティン・ラウジング氏は6月29日、競馬開催の日数が、減少しつつあるサラブレッド頭数に見合っているか疑問を呈した。

 同氏は次のように語った。「2008年に事務所を受け継いだとき、サラブレッドの生産過剰が大きな問題でした。私は2008年と2009年のセリに1歳馬が過剰に上場されると予測しましたが、過剰の是正には市場動向のみが唯一の手段になります」。

 「実際その是正が想像していたよりもかなり急だったために、私たちは2012年においては逆の影響を目の当たりにしています。障害および平地の両方におけるサラブレッドの生産頭数は、まもなく競馬開催日程を最適な出走頭数で施行するのに困難を来すというレベルまで減少しています」。

 「世界的にもサラブレッドの生産頭数は近年で最も減少しており、また英国産馬は国内現役馬頭数の半数以上を占めているため、英国競馬としては、馬を輸入してその要求を満たすことを期待することはできません」。

 「今や現役馬頭数の減少が採算性に不利をもたらすかもしれないという問題を、競馬場とブックメーカーがわずかながらも認識していることに満足しています」。

 「馬と馬主がつねに供給されることは、もはや当然のことではありません」。

 生産馬頭数の相対的な減少が米国とアイルランドではより大きかったと指摘できるものの、ラウジング氏の5年の在任中に英国の生産者数も5,000人超から約3,500人に急速に減少してきた。またTBAのメンバーも減少し、2,143人となっている。

By Richard Griffiths
(1ポンド=約130円)

[Racing Post 2012年6月29日「Surprise as TBA launches new British breeding bonus scheme」、「Overproduction correction‘swifter than imagined’」]


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