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TOPページ > 海外競馬ニュース > ダイナフォーマー、27歳で死去(アメリカ)[生産]
海外競馬ニュース
2012年05月31日  - No.23 - 2

ダイナフォーマー、27歳で死去(アメリカ)[生産]


 米国で多くの産駒を送り出した種牡馬ダイナフォーマー(Dynaformer)は、4月29日にロバート&ブライズ・クレイ夫妻(Robert and Blythe Clay)が所有するスリーチムニーズ牧場(Three Chimneys)で死去した。4月14日午後に大動脈弁破損を発症し、種牡馬生活から引退した15日後のことであった。

 超音波検査で、死の翌日に心臓発作の結果としてダイナフォーマーの心臓にいくつかの穴が開いていることが明らかになった。そのうちの1つは8センチ、その他の2つは2センチの穴であった。

 スリーチムニーズ牧場に在勤しているジム・モアヘッド(Jim Morehead)獣医師は、「ダイナフォーマーは自分の死期を私たちに伝えていました。不思議なことに、4月14日に最初の危機が襲った後、同馬は快適に過ごしており、毎日パドックに行くことができていました。普通の馬であれば、あの心臓発作に耐えることができないでしょう。自分の思うままに振る舞い、この世を去る時も自分で決めました」と語った。

 ダイナフォーマーはおそらくケンタッキーダービー勝馬バーバロ(Barbaro)、メルボルンカップ勝馬アメリケイン(Americain)、そして通算獲得賞金が470万ドル(約3億7,600万円)のパーフェクトドリフト(Perfect Drift)の種牡馬として一番よく思い出されるだろう。他の産駒の中には、欧州最優秀2歳牝馬レインボービュー(Rainbow View)、英国最優秀3歳牡馬でG1を制したリスクアバース(Riskaverse)、数百万ドルを獲得したダイネバー(Dynever)が含まれている。

 スリーチムニーズ牧場のロバート・クレイ社長は次のように語った。「ダイナフォーマーは、これまでも今後もほとんどの馬が与えないような影響を生産界に与えてきました。しかしそれ以上に同馬はそこにいるだけで畏敬の念を起させるような馬でした。同馬は尊敬を勝ち取り、その強さは最後の最後まで否定できないものでした。そこにいるだけで私たちにシアトルスルー(Seattle Slew)を思い起こさせ、素晴らしい存在を目の当たりにさせました」。

 ダイナフォーマー産駒の出走した21世代は合計で1億500万ドル(約84億円)以上を獲得した。フィップスステーブル(Phipps Stable)のポイントオブエントリー(Point of Entry)は4月27日にキーンランド競馬場で施行されたエルクホーンS(G3)を優勝し、ダイナフォーマー産駒の中で130頭目のステークス勝馬となった。ダイナフォーマーは61頭の重勝馬、25頭のG1馬を送り出しており、1,800万ドル(約14億4000万円)を獲得している。ブルードメアサイヤーとしては、ダイナフォーマー78頭のステークス勝馬を送り出している。

 クレイ社長は、「ダイナフォーマーの不屈の精神は私たちの生産界に今後数年間影響をもたらすでしょう。見た目が全てではなく、私たち皆が見出したいと願っている目に見えない要素は勝とうとする意欲であることを同馬は私たちに気付かせました」と語った。

 ダイナフォーマーはケンタッキー産で、馬主・生産者はジョゼフ・アレン(Joseph Allen)氏、D・ウェイン・ルカス(D. Wayne Lukas)調教師の管理馬。3歳時に1988年のジャージーダービー(G2)、ディスカバリーH(G2)、ラッキードローSを制している。父ロベルト、母アンドーバーウェイ(Andover Way 父ヒズマジェスティ)で、30回出走して1着7回、2着5回、3着2回の成績、通算獲得賞金額67万1,207ドル(約5,369万6,560円)で引退した。

 同馬はネイサン・フォックシズ・ワフェア・ファーム(Nathan Fox’s Wafare Farm)で種付料5,000ドル(約40万円)で種牡馬となった。種牡馬としていち早く成功を収め始め、1995年にはスリーチムニーズ牧場へ移動し、種付料1万5,000ドル(約120万円)で供用された。1999年までに同馬の種付料は3万ドル(約240万円)に増加し、2002年には5万ドル(約400万円)に上がった。2007年から種牡馬引退まで、同馬の種付料は15万ドル(約1,200万円)に落ち着いていた。

 スリーチムニーズ牧場の種牡馬マネージャーであるサンディー・ハットフィールド(Sandy Hatfield)氏は、「同馬は常に、敬意と注目を集めていました。そして競馬産業において最も勢力がある種牡馬の1頭として、評価を得ていました。また、種付けも非常にうまい馬でした。競馬産業は今後得ることのできない偉大な種牡馬の1頭を失ってしまいました」と語った。

 ダイナフォーマーはスリーチムニーズ牧場の種牡馬墓地の、ラーイ(Rahy)とワイルドアゲイン(Wild Again)の近くに埋葬されるだろう。

 一般のファンは、毎年恒例のスリーチムニーズ・ダービーウィークの牧場開放日となる5月3日の午前10時から午後1時まで、ダイナフォーマーに敬意を表することができる。また、追悼式は種牡馬墓地で12時30分から行われる。

[The Blood-Horse 2012年5月5日「Dynaformer Dead at 27」]


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