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TOPページ > 海外競馬ニュース > がんの慈善活動のための競走馬シンジケート(イギリス)[その他]
海外競馬ニュース
2011年10月20日  - No.42 - 3

がんの慈善活動のための競走馬シンジケート(イギリス)[その他]


 ある下院議員とその議会調査員たちは、一風変わった競走馬のシンジケートを設立した。シプリー選出のフィリップ・デイヴィス(Philip Davies)下院議員とグラーニャ・マギー(Grainne Magee)氏は前立腺がんチャリティー(Prostate Cancer Charity: PCC)をサポートする競走馬の所有権のシンジケートを組織した。ヴェネシア・ウィリアムズ(Venetia Williams)調教師が管理するサロック(Saroque)が獲得した賞金額の5%とこの馬が最終的に売却された場合の価格の5%が慈善団体に寄付されることになる。

 この提案は、デイヴィス議員の生まれた時からの競馬への情熱とマギー氏の最近芽生えた競馬への情熱から生まれた。超党派の競馬および馬生産業グループ会議(All-Party Parliamentary Group on Racing and Bloodstock)のメンバーである39歳のデイヴィス議員は、競馬とブックメーカーに関係する一家に生まれた。

 同議員は次のように回想した。「私の祖父はジャック・ベリー(Jack Berry)調教師が活動を始めた当時、同調教師のところに障害競走馬を預けていました。また私の母はドンカスター競馬場でブックメーカー事業を営んでいましたので、否が応でも競馬に興味を持ちました。私は熱狂的な競馬ファンです」。

 デイヴィス議員はかつて母親のベッティングショップで働いたことがあり、父親と共同でミック・イースタービー(Mick Easterby)調教師のところに馬を預けたことがある。この経験により、同議員はいつもの笑顔とたくさんの興味深いエピソードが残され、そのエピソードの中には事実のものもある。「イースタービー調教師は深く競馬を愛し彼ほど熱心な人はいません」と同議員は付け足した。

 一方25歳のマギー氏は2010年に初めてベヴァリー競馬場で競馬を体験し、すぐにその魅力に取りつかれた。「私は競馬についてほとんど知りませんでしたが競馬場に行ってみてその魅力に陥りました。もっと競馬のことを知り、関わりたいと思いました。他のどのスポーツとも違い、競馬では自身が関わることができます。つまり競走馬の一口馬主になることができ、それは競馬に関わるのに素晴らしい方法です」。

 マギー氏は果敢に難しいことに挑戦し、身近さ・手頃さ・喜び・成功・サービスをコンセプトにコネクトレーシング(Connect Racing)を設立した。

「メンバーが活発に活動することで、コネクトレーシングを“ボトムアップ(下部メンバーからの意見を上部に汲み上げること)の形のシンジケート”にしたいと思っています」と同氏は語る。

「馬の名前は投票により選ばれます(サロックはリヴォックを父とし、サラキンを母とする)。皆が2つの名前を提案し、その後全員で投票して決定します」。

 慈善団体を選択する際も同じ方法で行い、シンジケートのメンバーはPCCをサポートすることに投票した。

 デイヴィス議員は、「マギー氏がシンジケートを組織して慈善活動をいくらか援助したいと言ったとき、私には何の迷いもありませんでした。素晴らしい考えで、ぜひ実行すべきことであり、人々が競馬に興味を持つことを促す方法です」と語った。

 またベットフェア社(Betfair)は今年シンジケート10株のうち4株を購入し、そのうち3株をチャリティーとしてオークションに出した。PCCの募金担当マネージャーであるハンナ・リチャードソン(Hannah Richardson)氏は、「私たちはシンジケートによって選ばれたことを非常に嬉しく思っており、またすでに多くのものを得ています」と語った。

 馬のシンジケートメンバーは最近初めてサロックに対面した。障害競走馬となるサロックは、ウィリアムズ厩舎のウッドチップ馬場でしっかりとした足取りでキャンターを行い、レースへの道に踏み出していた。今秋アマチュア騎手の参加するレースでデビューする予定である。

 大半のメンバーにとって、厩舎を訪問することは初めてのことであり、ウィリアムズ調教師は彼らをもてなし、馬についての解説を行った。

 自身もサロックの所有権の一部を有しているウィリアムズ調教師は、「競馬は非常に面白く、人々を惹きつけます」と語った。

 そして次のように続けた。「前立腺がんは多くの家族に関係する病気であり、競馬界と慈善団体の間で絆を築くのは素晴らしいアイデアです」。

 マギー氏はすでにベヴァリー競馬場と連携して他の共同事業を計画しており、次のように説明した。「私たちは競馬場のメンバーシップと競走馬の所有権を組み合わせた計画について話し合っています。来年、ジェームズ・ギヴン(James Given)調教師のところで現役の平地競走馬を所有することを望んでいます」。

 マギー氏が着想した、競走馬の所有権と慈善活動への募金を結びつけるケースは、おそらく発展するだろう。このシンジケートに興味があれば、マギー氏の連絡先は次のとおり。Eメール:info@connectracing.co.uk

By David Ashforth

[Racing Post 2011年9月4日「Syndicate with a charitable mission」]


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