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海外競馬ニュース
2010年03月25日  - No.12 - 4

アケダクト競馬場、レーシノ業者の指名不成立(アメリカ)[開催・運営]


 長く待ち望まれたアケダクト競馬場のゲーミング業者を指名する契約は、不成立に終わり、ニューヨークのサラブレッド産業を混乱に陥れた。

 デヴィッド・パターソン(David Paterson)ニューヨーク州知事は3月11日、レーシノ(競馬+カジノ)の運営のために4500台のスロットマシンを設置することを予定していたアケダクト・エンターテインメント社(Aqueduct Entertainment Group: AEG)への支援の撤回を表明した。

 このアケダクト競馬場のレーシノはNYRA(ニューヨーク競馬協会)に、賞金増加と切望されている設備改良のために必要な資金を提供するはずだった。これがなくなれば、競馬を続けていくためのNYRAの能力は不確かなものになり、ニューヨーク州の競走馬生産業界も困窮することになるだろう。

 パターソン知事は、「州の宝くじ部門は、AEGへのゲーミング運営免許の付与は出来ないと結論付けました。それゆえ、ニューヨーク州はAEGがアケダクト競馬場でのスロットマシン施設の開発および運営への支援を正式に撤回しました。管理部門はアケダクト競馬場のスロットマシン運営業者の選定は、迅速で、透明性があって、政治色のない、公的に説明責任のある決定手順に準じてなされるべきと主張しています」と語った。

 パターソン知事は1月29日にAEGの選定を発表した。この決定は早い段階で、政治的なひいきが働いているのではないかという疑いを持たれ、それによりゲーミング業者選定手順に対する調査が開始されていた。

 AEGは3月9日の正午までに、投資家の基礎情報を州の宝くじ部門へ提出しなければならず、AEGは州の要求を満たしたという声明を発表していた。どうやらいくつかの条件が満たされていなかったようだが、パターソン知事の事務当局はゲーミング運営免許を付与しないという決定の裏に何があったのか詳細を述べなかった。

By Paul Post

(関連記事)海外競馬ニュース2010年No.6「ニューヨーク州知事、アケダクト競馬場のゲーミング業者を指名 (アメリカ)」

[thoroughgredtimes.com 2010年3月11日「Aqueduct racino deal falls through」]


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