EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬ニュース > ブックメーカー、未払戻馬券に関する オットン報告に反論(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2009年02月19日  - No.7 - 2

ブックメーカー、未払戻馬券に関する オットン報告に反論(イギリス)[開催・運営]


 ブックメーカーたちは1月15日に、いわゆる未払戻馬券(sleepers)すなわち賭事客が払戻しを受けなかった馬券の数百万ポンドに上る賭金について、競馬賭事賦課公社(Levy Board: 賦課公社)に調査される可能性があるとしても、それに関する既得権を放棄するつもりはないと述べた。

 1月初旬に、賦課公社顧問のフィリップ・オットン(Sir Philip Otton)氏の、競馬界と賭事業界の間で膠着状態にある(賦課金の)問題に関する報告書が公表された。この報告書には、未払戻馬券問題(賭事企業にとって“棚ぼた”であると表現している)について、ブックメーカーを驚かせるような提言が含まれている。

 オットン氏は、賦課公社の政府任命役員に対して、ブックメーカーが保持している(未払戻馬券の)実際の金額および的中馬券の数を調査するよう勧告した。そして同氏は、賦課公社のブックメーカー委員会にこの金額を“競馬産業の低賃金労働者に手ごろな値段の住宅を提供するための慈善寄付”に回すことを検討するよう提案した。

 賦課公社は1月15日、未払戻馬券については報告書全体を検討したうえで対処方針を決定することになろうと述べた。一方、ブックメーカー側はこの問題についてオットン氏の見解に反論した。

 英国ブックメーカー協会(Association of British Bookmakers: ABB)の最高経営責任者ラス・フィリップス(Russ Phillips)氏は、次のように語った。「ブックメーカーは払戻しのされなかった賭金を持ち続けています。これは、ほとんどとは言いませんが、ほかの多くの賭事産業でも同様です。しかし、他の多くの賭事産業とは異なり、ブックメーカーの的中馬券の払戻しには一般的に期限がありません」。

 「顧客はレース施行から長期間を経ても、的中馬券の払戻しを請求できます。これは使用期間が過ぎた商品券とは対照的です。従って、公認会計士はブックメーカーに顧客の資金を貸借対照表上で繰り越すように要求します」。

 「多くのブックメーカーは、磁気カードを導入して、顧客が的中しているかどうかを確認するのに役立つようにしています。ABBはフィリップ・オットン氏の分析と結論に異論があります」。

 未払戻馬券の金額は数百万ポンドに上ると見られており、米国においては払戻しされなかった的中馬券は慈善事業に充てられている。しかし、ブックメーカー委員会は、未払戻馬券は“賦課公社が関わる問題ではない”と述べている。

 ブックメーカー委員会の事務局長パトリック・ニクソン(Patrick Nixon)氏は、「このことがオットン氏の報告書に掲載されていたのには驚きました。なぜなら、交渉過程でこの件については何も議論されませんでしたし、事務局が見解を述べる機会もありませんでした。賦課公社の問題ではありません。この問題を取り上げるとしても、オットン氏のこの問題に対する認識は全く誤っています」。

 賦課公社の最高経営責任者ダグラス・アースキンクラム(Douglas Erskine-Crum)氏は、賦課公社の役員はオットン報告で取り上げられた全ての問題を2ヵ月かけて検討すると述べた。

 慈善団体である競馬福祉機構(Racing Welfare)の最高経営責任者セドリック・バートン(Cedric Burton)氏は、未払戻馬券の問題に関するオットン氏の提言を歓迎した。同氏は、「未払戻馬券を慈善目的に役立てるというオットン氏の提言でキャンペーンが可能になったことを心から歓迎します。これは世界中で行われていることです」と述べた。


未払戻馬券のルール、米国では州によりさまざま

 米国においては、未払戻馬券についてのルールは州ごとにさまざまである。ケンタッキー州では1978年の法律によって、現金化されていないすべての馬券をケンタッキー州競走馬健康・福祉基金(Kentucky Racing Health and Welfare Fund)に寄付し、競馬産業の労働者のために役立てることとしている。過去5年における寄付金額は、230万〜280万ドル(約2億3000万〜2億8000万円)であった。

 カリフォルニア州も同様の考え方をとっており、未払戻馬券の半分は研究費としてカリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board)に、もう半分は競馬界の労働者への援助資金としてカリフォルニア競走馬ホースマン基金(California Thoroughbred Horsemen’s Foundation)に寄付することとしている。2007-08年の総額は、190万ドル(約1億9000万円)に上る。

 未払戻馬券は、ニューヨーク州においては州に帰属し、フロリダ州においては競馬場のものとなる。また、ニュージャージー州はその金額を賞金基金と競馬場運営者で分け合い、イリノイ州では競馬場運営者が年間の未払戻馬券の半分を保持する。

 ミシンガン州においては、現金化されなかった馬券の50%は競馬場が保持し、50%は農業・馬産業開発基金(Agriculture Equine Industry Development)に交付される。2000年に同基金は、72万858ドル(約7209万円)を得た。

By Jon Lee
(1ポンド=約170円)(1ドル=約100円)

[Racing Post 2009年1月16日「Bookmakers plan to resist Otton report call for Levy investigation into sleepers」]


上に戻る