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TOPページ > 海外競馬ニュース > 競馬界、ブックメーカーの固定オッズ発売端末の収益から賦課金を要求(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2008年12月11日  - No.49 - 3

競馬界、ブックメーカーの固定オッズ発売端末の収益から賦課金を要求(イギリス)[開催・運営]


 13日前に新年度の賦課金計画について合意が成立し、競馬産業と賭事産業は停戦状態に入っていた。ところが、ブックメーカーの固定オッズ発売端末(Fixed Odds Betting Terminals: FOBT)からの収益をめぐって、英国競馬統轄機構(British Horseracing Authority: BHA)のポール・ロイ(Paul Roy)会長がFOBTの収益を賦課対象とするよう検討を求めたのに対して、11月12日にブックメーカー側が、実入りの良いFOBTの競馬以外の賭事商品からの収益を競馬界に分け与えるつもりはないと反論したことにより再び交戦状態に入った。

(訳注)FOBTで提供される賭事商品には、競馬関係のものとそれ以外のものがある。現在FOBTの収益は一切賦課金の対象となっていない。

 ブックメーカーたちは、競馬以外の賭事商品による収益に対して競馬界から分け前を要求されるいわれはないと反発し、競馬界の企てを断固阻止する構えだ。

 それにもかかわらず、BHAはブックメーカーのFOBTによる事業が急成長する中で、FOBTの収益に対して競馬界は取り分を主張する資格があると譲らない。ベッティングショップへのFOBTの導入後、ブックメーカーの対面販売の売上げがFOBTに食われる近況が背景にある。

(訳注)BHAの資料によれば、2007/2008年の前半3大ブックメーカーの粗利益内訳は、競馬対面販売:25.6%、FOBT:29.4%、スポーツ賭事など:45.0%。

 BHAは独自に調査した結果にもとづいてその戦略を立てた。その調査結果によれば、FOBT利用者の63%は英国競馬への賭事を行うためにベッティングショップを訪れており、英国競馬そのものが動機づけとなっているというものである。しかし、大手のブックメーカーは、その調査結果は信頼できないと反論している。

 11月12日のブックメーカーからの反応は、何とか波紋が広がらないで欲しいという淡い期待を打ち砕いた。ウィリアムヒル社(William Hill)の広報担当デーヴィッド・フッド(David Hood)氏は、「馬鹿げた申し入れです。競馬界が競馬以外のいかなる賭事商品からも収入を得ることを正当化することはできません。競馬界は法律上、競馬に関する賭事商品からしか収入を得ることできません。競馬界はその収入源を賦課金から放映権料などの商業的利益に変更することを望んでいますが、だからと言って誰が競馬と関係のない賭事商品からの収益を分け与えるような商業的契約を結ぶと言うでしょうか。全くナンセンスです」と述べた。

 ラドブロークス社(Ladbrokes)のスポークスマンであるキアラン・オブライエン(Ciaran O’Brien)氏は、「逆に、多くの人々がサッカー賭事あるいは自動車レース賭事を行いに来ますが、彼らはついでに馬券を買うことを選択しています。競馬界はすでに賦課金を得ています。ベッティングショップは、収益源としては競馬賭事よりもコストの安い他の賭事を重視しています」と語った。

 ブックメーカーの反発にもかかわらず、競馬界とブックメーカーとの間の調停者であるフィリップ・オットン(Philip Otton)氏が実施する賦課金制度の見直しにおいては、FOBTの収益も検討対象となる見込みだ。BHAはこの方針を裏づけけるための法律上の助言を得るように主張している。BHAの財務および法人向けサービス担当理事であるクリス・ブランド(Chris Brand)氏は、次のように語った。「賦課対象の拡大を求める根拠は、賭博産業(最広義の)にとって英国競馬が有する価値とその重要性です。競馬の価値と重要性は、2009年の開催のない4日曜日を回復させることをブックメーカーが求めたことによって十分に証明されました」。

 「FOBTの収益は賦課金制度の枠組みの見直しに関連しています。見直しに関する競馬界の立場は従来と変わりありません。ブックメーカーの主張にかかわらず、その他の多くの問題とともにFOBTの収益の問題は、すでにフィリップ・オットン氏が数ヵ月前に始めた見直し作業の一環として検討されています。」

 ちなみに、市場調査会社ミニテル社(Minitel)によれば、2007年にブックメーカーは650億ポンド(約15兆6000億円:全賭商品)以上を売上げ、94億ポンド(約2兆2560億円)の利益を得た。これは2002年以来の爆発的な売上げの増加である。ちなみに2002年の売上高は287億ポンド(約6兆8880億円)であった。

(訳注)国際競馬統轄機関連盟(IFHA)の統計によれば、2006年のブックメーカーの競馬界への貢献率は競馬賭事売上げの0.99%(Returned to racing=1億4946ユーロ/Bookmaking Turnover=150億3890ユーロ)

By Jon Lees
(1ポンド=約240円)

[Racing Post 2008年11月13日「Fobbed off」]


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