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TOPページ > 海外競馬ニュース > 賦課公社、賦課金増加策について問題提起(イギリス)[開催・運営]
海外競馬ニュース
2008年07月31日  - No.30 - 2

賦課公社、賦課金増加策について問題提起(イギリス)[開催・運営]


 6月25日、競馬賭事賦課公社(Levy Board: 賦課公社)の最高経営責任者ダグラス・アースキンクラム氏[Douglas Erskine-Crum トリストラム・リケッツ(Tristram Ricketts)氏の後任として2008年1月就任]は、ロンドンで開催された馬主協会(Racehorse Owners' Association: ROA)の年次総会の講演で論争の種を撒いた。

 それは、海外賭事業者がイギリス競馬による収益について賦課金を納めていないことに関して、同氏が聴衆に投げかけ考慮を促した次の2つの質問である。

  1. 競馬場は海外賭事業者をスポンサーとすべきか
  2. イギリスの賭事客が海外賭事業者を通して賭事を行うことに問題はないか

 賦課公社の最高経営責任者に就任して以来、初めて大勢の聴衆の前で講演したアースキンクラム氏は、直ちに、ROAのメンバーや招待客に私見を開陳するよう促した。同氏はまたヴィクター・チャンドラー社(Victor Chandler:同氏がアスコット競馬場時代にスポンサーシップを誘致した)やスタン・ジェームズ社(Stan James:1000・2000ギニー競走およびキングジョージ6世チェイス競走のスポンサー)などの海外賭事業者がスポンサーリストの上位を占めている事実はあるが、スポンサーのあり方について聴衆の意見を求めた。

 アースキンクラム氏は、ブックメーカーとの賦課計画にかかる長期協定により解決すべき諸問題のなかで特に海外賭事業者の問題を取り上げた。

 また同氏は、海外競馬に対する賭けへの賦課について“導入は簡単ではないが議題には入っている”と述べ、ベッティング・エクスチェンジや開催日程の問題、およびブックメーカーの奨励策なども議題リストに入っていると説明した。

 場外馬券売上げの減少を反転させ賦課金を増加させるために検討すべき方策として、アースキンクラム氏は、次の3つを挙げた。?

新規顧客にもっと分りやすいレースを提供すること、? 顧客がより多くのイギリスのレースへの賭事ができるよう便宜を図ること、? とりわけ競馬賭事を促進するようブックメーカーに奨励すること。

 同氏は、“新たな賦課金増加策として、午前中から夕方近くまでレースを行いレース数を増やす”という自身の提案は大方の賛同を得られないだろうと述べた。

 しかし、同氏は、「選択肢ははっきりしています。新たな賦課金増加策を実行するか、それとも何もしないか、二つにひとつです。後者の場合は、売上げはおそらく実質ベースで下がり続けるでしょう」と補足した。

 また同氏は、「ブックメーカーたちは、顧客は賭けが可能であれば、外国競馬やヴァーチャル競馬よりもイギリス競馬の馬券を買うことを望んでいると言います」と述べた。

 アースキンクラム氏は、賞金補助金は今年の残りの期間に大幅に増額し、今後2年6250万ポンド(約150億円)で維持されることが予定されているが、賞金水準の維持向上のためには長期の賦課金の取り決めが重要であると強調した。

 同氏は、「競馬界にとって満足できる収入(賦課金)が得られるような長期協定が賭事業者との間で締結されない場合は、将来、賦課公社から賞金プールへ約5000万ポンド(約120億円)に減額する構想を検討するつもりです。しかし、これは競馬界にとって望ましいことではありません」と語った。

 ROAの理事長ポール・ディクソン(Paul Dixon)氏から、開催日数追加は賦課金を実質ベースで増加できなかったというコメントに対して、アースキンクラム氏は、「これらの日程追加なしでは、賦課金額はもっと低くなっていたかもしれません」と述べた。

 アースキンクラム氏は、2009年の年間賦課金計画については、2007年のように政府機関の介入を求めることなく、当事者間で交渉することが重要であると指摘した。

 ディクソン氏は、今後の展開について独自の見解を持っており、次のように述べた。「納得できる解決法はたった1つです。バッグス社(Bookmakers Afternoon Greyhound Service: Bags)とアムラック社(Amrac: イギリスの60競馬場のうち31競馬場を代表する競馬会社)の間で、ベッティングショップの映像をめぐる訴訟によりもたらされた複雑な問題を考慮すると、進むべき道は現行の賦課計画を踏襲するしかありません」。

 ディクソン氏は、競馬界が賭事市場でシェアを拡大しなければならないことと、競馬は主要賭事業者のサポート無しでは生き残れないことについては同意見であると述べ、「競馬界は賭事産業と協定を結ばなければなりませんが、それぞれにメリットが必要です。賭事業者たちもこのことはよく分っています」と付言した。

By Howard Wright

[Racing Post 2008年6月26日「Levy chief questions role of offshore bookmakers」]


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