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TOPページ > 海外競馬ニュース > 日本が国際セリ名簿基準書のパートI国に昇格(日本)[生産]
海外競馬ニュース
2007年01月11日  - No.1 - 1

日本が国際セリ名簿基準書のパートI国に昇格(日本)[生産]


 国際サラブレッド競売人協会(Society of International Thoroughbred Auctioneers: SITA)は、日本中央競馬会に対し典型的な飴と鞭の手法を用いている。JRAが開催する競馬の質が高いことを理由に、60の重賞競走を国際グレードとして認める一方で、外国馬主のJRA馬主登録を認めない限り、これ以上の競走に国際グレードは認めないとJRAに警告している。

 国際格付番組企画諮問委員会(International Grading and Race Planning Advisory Committee)と国際セリ名簿基準委員会(International Cataloguing Standards Committee)の勧告に基づいて業務を行っているSITAは、このたび日本を国際セリ名簿基準書(International Cataloguing Standards book)のパートI国に昇格させた。これにより、JRAのステークス競走のうち60競走がセリ名簿でグレード競走として表示される。従来はこれらの競走は、セリ名簿には単にブラックタイプ競走としてのみ記載されていた。

 パートI国には、アメリカ、カナダ、アラブ首長国連邦、南アフリカ、ヨーロッパ競馬諸国の大部分、アルゼンチン、ブラジル、チリおよびペルーが含まれる。日本は、香港、インド、マカオ、パナマ、プエルトリコ、スカンジナビア、シンガポール/マレーシア、ウルグアイおよびベネズエラと共に、セリ名簿基準書のパートII国に含められていた。その他15カ国がセリ名簿基準書のパートIII国に分類されており、これらの国の競走はSITAの指針に従いセリ名簿に記載されないか、あるいは単にブラックタイプ競走として記載されている。

 パートII国からパートI国への昇格は何を意味するのか。

 例として、今年のブリーダーズカップ・クラシックの勝ち馬で、今年の北米年度代表馬に選出されると思われるインヴァソール(Invasor)は、2005年にウルグアイで5回出走した。同馬の勝利数にはウルグアイの三冠競走−ナシオナル大賞(the Gran Premio Nacional)、ジョッキー・クラブ大賞(Gran Premio Jockey Club)およびポラ・デ・ポトリロス大賞(Gran Premio Polla de Potrillos)−の制覇が含まれている。これらの競走はウルグアイではグレードI/グループI競走として認められているにもかかわらず、セリ名簿基準書またはジョッキー・クラブ・インフォメーション・システムズ社(Jockey Club Information Systems)の記録では、これらの競走におけるいずれの優勝も記載されていない。これは日本が今までそうであったように、同国がパートII国に指定されているためである(備考:ブラッドホース誌は、国際セリ名簿基準委員会によって定められる“ブラックタイプ”でなく、主催者が指定したグレード(グループ)で記載している)。

 パートI国への日本の昇格は、1981年にジャパンカップとそのステップ競走が初めて外国馬に開放されて以降、カメのように遅い外国馬への開放を経た後に実現した。最初の開放から25年経った2006年現在、JRAのグレード競走のうち70競走と11の非グレード競走が外国馬に開放されている。2007年はJRAのブラックタイプ競走の半分が国際競走として開放されることになっている。日本が高額賞金のステークス競走を外国馬に開放するのを躊躇した理由はほとんど見当たらない。なぜなら、11月25日と26日の週末に合計賞金総額700万ドル(約8億500万円)で施行された今年のジャパンCとジャパンCダートに参戦した外国馬は、ウィジャーボード(Ouija Board)とフリードニア(Freedonia)(共に欧州馬)の2頭だけであったからだ。

 JRAが競馬開催から締め出しているのは馬だけではない。JRAの競馬場で出走できる馬を所有する馬主として認められているのは、わずかな例外を除き日本人に限られている。

 ドバイのモハメッド殿下(Sheikh Mohammed)は、この制度を変えようと努力したが、JRAはそれを阻んだ。殿下は、1990年代後半に日本に繁殖牝馬を持ち込んで生産を開始し、自身が経営するダーレー・ジャパンの名義で日本にいくつかの牧場を購入し、牧場経営を拡大させた。チャンピオンホースであるファンタスティックライト(Fantastic Light)がダーレージャパン・スタリオン・コンプレックス(Darley Japan stallion complex)で供用されることが最近発表された。

 モハメッド殿下の日本における重要な代理人の高橋力氏が、今年初めダーレージャパン・ファーム(Darley Japan Farms)の名義で馬主免許を申請したが、JRAは却下した。JRAの高橋政行理事長は、申請が「JRAの規則で定める馬主登録の要件を満たしていなかった」と述べている。

 JRAがこのような方針でいるために、セリ名簿基準を定める国際格付番組企画諮問委員会と国際セリ名簿基準委員会はJRAの目の前に飴をぶら下げて、日本を国際セリ名簿基準書のパートI国に昇格させたあとで鞭をかざして警告したのだろう。SITAによる簡潔な新聞発表によると、今回の昇格の条件は、日本の馬主登録基準が大幅に変更されない限り、新たにいずれの競走をも昇格させることはないとのことである。

By Ray Paulick

〔The Blood-Horse 2006年11月25日「The promotion means 60 of the JRA’s stakes will be designated as graded in sale catalogs」〕


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