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米ジョッキークラブ、2026年産駒頭数の減少を予測(アメリカ)【生産】
2025年10月23日

 米ジョッキークラブ(TJC)は、北米の2026年産駒の登録頭数が1万7,000頭になると予測している。2025年の推定産駒数1万7,300頭を300頭下回る数字である。

 推定産駒数は、現時点で受理されている2025年シーズンの種付牝馬報告(Reports of Mares Bred:RMBs)より算出された。RMBsは毎年8月1日が提出期限である。

 今年、TJCは、州や地域ごとに報告された繁殖牝馬の種付頭数について、近年の暫定的な統計結果を発表した。これらの統計結果はこちらで日々更新されています。

 9月30日までに提出されたRMBsによると、北米の2025年シーズンでは、740頭の種牡馬が24,681頭の繁殖牝馬に種付を行った。

 TJCは、2025年の繁殖シーズンに関して、さらに2,000〜3,000頭の種付報告が上がってくると推測している。

 報告のあった繁殖牝馬のうち201頭は、「繁殖牝馬インセンティブプログラム」の対象馬だ。この制度は、TJCが定める基準を満たした繁殖牝馬から生まれる2026年産駒について、登録料を免除するものである。一度は繁殖から引退したとみられる牝馬に再び注目を集めることを目的として2024年12月に発表された。本プログラム対象馬の一覧は、TJCの双方向登録システム(Interactive Registration)にアカウントを持っていれば、誰でも閲覧が可能だ。種牡馬、母父、年齢、獲得賞金額、レースクラスなど、12の項目からデータを絞り込むこともできる。

 以下の表は、北米において、過去10年間に供用されていた種牡馬の頭数と種付けされた繁殖牝馬の頭数を示している。各年9月30日までにTJCへ報告されたものに基づいた数字だ。

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 2025年に報告のあった全種牡馬のRMBs統計データは、TJCサイト内の「ファクトブック(Fact Book)」セクションで閲覧可能であり、種牡馬、種付牝馬頭数、州ごとに並び替えることができる。

 従来、ケンタッキー州が北米のサラブレッド生産を牽引してきた。2025年には、同州で報告のあった種牡馬189頭が北米全体の66%に相当する16,373頭の繁殖牝馬に種付を行った。種牡馬の繋養地別データは、こちらにて閲覧できる。

 下の表は、9月30日までにTJCへ報告された2025年シーズンの種付牝馬頭数別の種牡馬の分布を示している。

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 下の表は、9月30日までに提出された報告から北米で200頭以上に交配された種牡馬の頭数およびそれらの種付牝馬頭数の合計を示したものである。

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 2025年に最も種付頭数が多かったのはティズザロー(Tiz the Law)で、274頭だった。以下、アラビアンナイト(Arabian Knight)273頭、プラクティカルジョーク(Practical Joke)263頭、ジャスティファイ(Justify)244頭、チャージイット(Charge It)235頭、ドメスティックプロダクト(Domestic Product)224頭、ガンランナー(Gun Runner)218頭、ノットディスタイム(Not This Time)214頭、ヴェコマ(Vekoma)211頭、ナショナルトレジャー(National Treasure)202頭と続いた。

Edited Press Release

The Jockey Club News Service

[bloodhorse.com 2025年10月9日「The Jockey Club Projects Dip in '26 Foal Crop to 17,000」]



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