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TOPページ > 海外競馬情報 > セリで馬を購買するうえでの手がかり(アメリカ)【生産】
海外競馬情報
2018年11月21日  - No.11 - 6

セリで馬を購買するうえでの手がかり(アメリカ)【生産】


 セリで馬を購買するうえで馬格と血統は検討すべき重要なポイントだ。しかしその道のプロが理想の馬に求める特性は見えにくいもので、数値化するのもかなり難しい。

 1031日にチャーチルダウンズ競馬場で開催されたサラブレッド馬主会議(Thoroughbred Owner Conference)の公開討論会において、これはほぼ一致した意見だった。

 エージェント(馬売買仲介者)のマイク・ライアン(Mike Ryan)氏はこう語った。「どの馬を購買するか検討するのに、誰もが異なる見解を持っています。馬の評価とは個人的なものです。私が馬を見るときに最も重視しているのは、その頭部です。馬の心臓について知るには、馬の目を見るのが一番近道です。セリで覇気のない目をしていれば、その馬には勇気も意欲もありません。見栄えがどうだとか、どれほど容姿端麗であるかは関係ありません。気概も競争本能もなければ、良いパフォーマンスはしないでしょう。今まで見たこともないくらい美しい風采の馬でも、目に見えない部分を見逃していれば結果を出しません」。

 もう1人のエージェントであるデヴィッド・インゴード(David Ingordo)氏も、馬が優秀な成績を残すうえで心臓が大切な要素であることに賛成した。同氏は馬を評価する際の一助として心臓CT検査を用いており、こう述べた。「これまでの分析において唯一機能すると思われる測定法です。フェラーリのように美しくて大きな馬体を持っていても、芝刈り機のエンジンが搭載されていれば、大抵は走らないでしょう」。

 馬格とサイズに関しても、エージェントによって好みが分かれる。

 ライアン氏はこう語った。「個人的には、健康で長く出走し続けるので、体の引き締まった痩せ型の馬が好みです。そのような馬は日々の調教で体重の負担を感じて走る必要がありません。軽い馬ほど調教しやすく、レースでも軽快に走るほうが、長く現役を続けられます。どの馬を購買するかを検討するとき、私はとても柔軟に考えています。大抵の馬には体形に欠点がありますが、重要なのはその深刻度と、どの程度までなら受け入れられるかです」。

 どの馬を購買するかを選択するプロセスにおいて、獣医師による検査は不可欠である。この公開討論会のパネリストによれば、獣医師によるレントゲン検査・咽喉CT検査の報告書の解釈もさまざまである。それゆえ、コンサイナー(上場人)から潜在的購買者へ提供された報告書が誰により編集されたかを知ることは大切である。

 ライアン氏はこう語った。「獣医師による報告書はとても重要ですが、その一番下に記された氏名も重要です。よく知っていて以前一緒に働いたことのある人を信頼すべきです。自らが興味をもっている馬すべてを獣医師に検査してもらうことは不可能なので、獣医師による報告書は極めて役立ちます。しかし、どのようにそれを読み取ればいいのかについて知識がなければなりません」。

 インゴード氏は聴衆に向けて、コンサイナーが提出する獣医師の報告書は上場馬の売り手に代わって作成されていることに留意するよう念押しし、こう語った。「X線写真に何が映っているかについてセリ前に説明を受け、報告書を作成してもらうために、売り手は獣医師に報酬を払っています。あなたのために助言をくれるアドバイザーを得るべきです。それらの馬に欠陥があっても構いません。購買者はそれを受け入れることができると分かっているからです」。

 馬専門獣医師のジェレミー・ホイットマン(Jeremy Whitman)博士は、文字と数字を組み合わせた評価方式を用いて、咽喉CT検査は馬の気道をどのように測定するのか、またX線写真で見られるさまざまな身体的欠陥について解説した。同博士は、咽喉CT検査で見られる咽喉の特定部位とその深刻な状態を指し示すためにスライドを見せた。そして、四肢のX線写真から見ることのできる重大な欠陥についても指し示した。

 この公開討論会には、ブラッドストックインベストメント社(Bloodstock Investments テイラーメイド牧場の提携会社。ピンフッキングを専門とする)のケイティー・テイラー(Katie Taylor)氏やキーンランド協会のジェス・ウラリー(Jesse Ullery)氏も出席しており、新参のバイヤーに対して助言を行った。

 インゴード氏はこうアドバイスした。「情報を集めてください。ほとんどの人が履歴書や参考資料について質問してこないのは意外です。誰と取引しようとするのかよく調べてください。誰とどういう取引をしようとしているのか把握すべきです。私は競馬産業内でそれを把握している人をあまり見たことがありません」。

 ライアン氏はアドバイザーを選ぶプロセスについて、「一緒に快く取り組めることが大切です。23人の異なるエージェントに相談することは重要だと考えます。それは調教師についても同じです」と述べた。

 テイラー氏はこう語った。「順調な馬ビジネスを営んでいる人々は、はっきりとした計画と目標があり、それに固執して、外れることがありません。素晴らしいアドバイザーを見つけ、それらの人々と付き合い続けて下さい」。

 ウラリー氏は、「良いチームと付き合い、どのような計画を持っていようともそれに固執してください」と述べた。

 ホイットマン氏は、一番気に入った馬を除外することになっても自分の計画に固執することが重要であることに同意し、「人々は1つのことにこだわって計画を変更してしまう傾向があります。もし私に確固たる計画があれば、それを変えるようなことはありません」と語った。


By Ron Mitchell

bloodhorse.com 20181031日「Working the Sale Circuit: Advice for Owners」]

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