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TOPページ > 海外競馬情報 > 騎手への免許交付方法と研修を大幅見直し(イギリス)【開催・運営】
海外競馬情報
2017年04月20日  - No.4 - 2

騎手への免許交付方法と研修を大幅見直し(イギリス)【開催・運営】


 2010年と2011年にリーディングタイトルを獲得したポール・ハナガン(Paul Hanagan)騎手は3月21日、今後の騎手への免許交付方法と研修を大幅に見直すことで、競馬はより安全なものになると語った。

 より厳格な制度の下、見習騎手(平地)・条件付騎手(障害)課程への応募者は、事前認定評価を経ていなければ、受け入れられない。

 騎手課程の長さはこれまでの倍の10日間となり、見習騎手として騎乗し始めた後も引き続き若手騎手への研修が行われる。

 BHA(英国競馬統轄機構)が4月1日から実施するこの変更は、騎手たちが優秀な騎手に成長するために、キャリアの初期段階でより高度な技術を身に着け、心身ともに能力を高めることを目的としている。競馬界において、騎手課程の修了者の30%は勝利を挙げることができず、88%は自力で減量特典をとることができない。

 BHAは、免許取得後にキャリアを伸ばせていない騎手が多すぎることを認めている。

 ハナガン騎手はこう語った。「私は数年前からこのことについて話していました。最近は免許が取得しやすくなったと思っていたので、このような措置が取られて嬉しいです」。

 「過去の経験から、また長年リチャード・フェイヒー(Richard Fahey)厩舎に属していることから、免許を取得するのに十分な実力がない騎手を見てきました。リチャードはそのような騎手には免許を取得させていません」。

 「リチャードに断られた騎手は、おそらく馬房の掃除をすることで数鞍乗せてくれる厩舎に行きます。そして程なく、彼らはウォルヴァーハンプトンのような競馬場の発馬機に収まり、レースが始まれば事故を起こします。今回の措置により、もっと安全になることを望んでいます」。

 ジョー・ファニング(Joe Fanning)騎手はこう語った。「現在、免許の取得はあまりにも簡単です。数年前にはあり得なかったのですが、厩舎に所属すればすぐに免許が手に入ります。もっと難しくするべきだと考えていたので、今回の措置は良いことです」。

 BHAは「競馬界は、成功する可能性が低い人々に研修を受けさせるために、多くの資金を費やしています。また、騎手が多すぎることで、成功する可能性がある騎手のチャンスを減らしています」と述べた。

 この新しい戦略は、騎手協会(Professional Jockeys Association: PJA)、全国調教師連合会(National Trainers' Federation: NTF)、騎手雇用・訓練計画(Jockeys Employment and Training Scheme: JETS)が行った3年以上にわたる積極的な取組みの成果である。

 これらの組織が行った見直しの結論は、競争要素を取り入れて騎手課程に最も適性のある応募者が常に入るようにするために、より厳しい参加基準と参加者の制限が必要、というものである。

 事前認定評価は、英国競馬学校(British Racing School)と北部競馬学校(Northern Racing College)で年に8回実施され、応募者は、技術テスト、体力テスト、競馬産業の知識に関するテストを受けてその適性が判断される。今年は24人、来年は40人の応募者が受け入れられる予定。

 延長された騎手課程では、技術・体力トレーニングが行われるだけではなく、栄養・自己啓発・生活スキルに関するセッションが強化されており、メディア研修や競馬産業組織についての概論なども含まれる。

 増加する騎手課程の運営費は、騎乗手当の1%と競馬賭事賦課公社(Levy Board)からの助成金により賄われる予定である。

 BHAのCEOニック・ラスト(Nick Rust)氏はこう語った。「本日発表した変更により、英国の騎手たちは、大幅に強化された技術・自己啓発・職業に関する研修を確実に受けられるようになります」。

 「評価プロセスを一層効率的で幅広いものにすることにより、成功する見込みがありそうな野心的な騎手たちに、彼らが求める一流レベルの支援と指導を受けられるようにします」。

 「人馬の福祉を優先することが重要な戦略的目標の1つです。またこの変更は、私たちが馬だけではなく、騎手たちに投資して彼らに十分配慮していることを示すものです」。

 「私たちはこれらの変更がホースマン(馬主や調教師など)に与える影響を十分に認識しており、調教師たちの理解に感謝しています。これらの変更が実施されてからも、NTFやそのメンバーたちと開かれた対話を続けていくつもりです」。

 PJAのCEOポール・ストラザース(Paul Struthers)氏はこう語った。「今回の変更は、3年間にわたる膨大な努力と共同で行ったアプローチの賜物です」。

 「騎手課程受講者の選別方法と免許交付制度の刷新強化により、英国の若手騎手たちは必要な研修を受けられるようになります。そして、これにJETS、BHAの指導者、PJA、負傷騎手基金(Injured Jockeys Fund)からの追加的な助言や支援が組み合わされば、騎手としての成功のみならず、騎手それに個人として幸せな人生を手に入れる最高のチャンスを彼らに与えることになるでしょう」。

 NTFのシーマス・マリンズ(Seamus Mullins)理事長は、追加的な研修のために若手騎手が不在となる日が増え調教師たちに不便が生じるが、若手騎手が優れた騎乗技術を身に着け、生活スキルを向上させることにより、その不便は報われるだろうと語った。

By Jon Lees

[Racing Post 2017年3月22日「Hanagan backs more rigorous approach towards new jockeys」]


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