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TOPページ > 海外競馬情報 > 英国のセリ会社、BHAの薬物方針を反映し市場規程を更新(イギリス)【生産】
海外競馬情報
2015年09月20日  - No.9 - 5

英国のセリ会社、BHAの薬物方針を反映し市場規程を更新(イギリス)【生産】


 ドンカスター・ブラッドストック・セールズ社(Doncaster Bloodstock Sales: DBS)とタタソールズ社(Tattersalls)の1歳セールで馬を購買した者は、今後、BHA(英国競馬統轄機構)の認定研究所で購買馬にステロイド検査を受けさせることを選択できる。

 BHAの“ゼロ・トレランス主義(どんな小さな違反も見逃さない考え方)”の薬物方針採用に伴い、DBSとタタソールズ社はこの新方針に対応して市場規程を更新した。新方針は、「馬には、その誕生から競走引退まで、アナボリック・ステロイドを投与してはならない」としている。

 DBSのヘンリー・ビービ(Henry Beeby)社長は、次のように語った。「私たちはこの薬物方針と一致するようにBHAと緊密な協議を重ねてきました。弊社の薬物検査方針は強化されましたので、国内競馬場において競走馬に課されている基準は全て、ドンカスターで購買される1歳馬に対しても課されていると保証できます」。

 「BHAは、首席獣医責任者のジェニー・ホール(Jenny Hall)氏をはじめ、とても協力的でした」。

 「購買者は、契約時に、ステロイド検査を購買馬に要求するか問われることになります。しかし、弊社では10年以上前からステロイド検査を実施しており、これまでに陽性反応はありません」。

 タタソールズ社のジミー・ジョージ(Jimmy George)販売担当部長も、これまでニューマーケットで購買された馬がステロイドの陽性反応を示したことはないと強調した。

 そして次のように語った。「弊社は長年アナボリック・ステロイド検査を実施しており、陽性反応は一度もありません。この体制を変更することはないでしょうし、購買者の行動が変わるとも思いません。私たちはただ、BHAの姿勢を反映するためにこの問題を再度取り上げ、包括的な市場規程を考え出さなければなりませんでした」。

 DBSとタタソールズ社の市場規程には、ステロイドの陽性反応を示した馬を売り手に返却することができると記されているが、両社において、このルールはBHAの新方針が今年の3月2日に発効する前から採用されていた。

 英国の新しい薬物方針は、7月になって国際的に広く認知されるようになり、キーンランド協会(Keeneland Association)は新方針を打ち出した。すなわち、購買者は、購買馬が米国を離れる前にニューマーケットにあるBHAの認定研究所(LGC:英国政府化学者研究所)にその血液サンプルを送ることを要求でき、陽性反応があれば馬を売り手に返却することが可能になった。

 グレートヴォルティジャーS(G2)勝馬ストームザスターズ(Storm The Stars 米国産)の購買を仲介したブランドフォードブラッドストック社(Blandford Bloodstock)のトム・ゴフ(Tom Goff)氏は、市場規程の更新は前向きな一歩であると述べた。

 そして次のように語った。「BHAの新方針が掲げる目標は、称賛に値します。彼らは正しいことをしようしています」。

 「これまでステロイド使用で罰則を受けた人々はすべて調教師ですが、市場規程の更新は、生産者、とりわけ米国の生産者を対象にしています。したがって、米国のセリでの購買、あるいは米国で生産した馬を英国に輸入する方法などに、直接的な影響を及ぼす可能性があります」。

 「幸運にも、共通認識は広く行き渡っており、長期間にわたりBHAや米国セリ会社と協議を重ねてきました。そして、今や私たちは、キーンランドのセールにおいて、英国でのサンプル検査を要求するという購買用紙の欄にチェック(レ点)を付けることができます。ただ、購買馬を英国に輸入する際の血液サンプルおよび体毛サンプルの検査のあり方については、うやむやなままです」。

 BHAは、体毛サンプリングの独自実施の結果が薬物ルール違反の罪を問うことに使用されることはなく、また、これによって購買者が馬を売り手に返却することをできるようにするものではないと述べた。

 しかし万が一、体毛サンプルがアナボリック・ステロイドの陽性反応を示した場合、当該馬には(検出からでなく)投与から12ヵ月間調教を行うことができない。

 このルールは、現在のセリシーズン以降に米国で購買した馬に適用される。しかし、ピンフックするために昨年米国のセリで購買された当歳馬の大半は、ルールが発効する前に英国に輸入されている可能性が高い。

By Katherine Fidler
(1ポンド=約185円)

(関連記事)海外競馬情報
2014年No.7「BHA、アナボリック・ステロイド使用に対する罰則を厳格化(イギリス)」、
2015年No.2「米国の生産界、体毛サンプルを用いた薬物検査の導入を検討(アメリカ)

[Racing Post 2015年8月23日「Steroid rules lead to BHA-approved tests at British auction」]
 


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