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TOPページ > 海外競馬情報 > 米国のサラブレッド購買者、欧州血統に高い関心を示す(アメリカ)【生産】
海外競馬情報
2015年09月20日  - No.9 - 4

米国のサラブレッド購買者、欧州血統に高い関心を示す(アメリカ)【生産】


 近年の欧州における冬の繁殖セールの特徴は、多くの米国人購買者が参加している点である。これは新しい傾向ではない。すでにクレイボーン牧場(Claiborne)などいくつかの米国の牧場は、欧州の購買馬から優秀なファミリー(牝系)を発展させている。しかし、近年のセリにおける投資レベルから判断すれば、米国人の欧州血統への関心は特に高いようである。

 キーンランド9月1歳セールのカタログは、それを再認識する手掛かりとなる。2013年の繁殖シーズンに欧州で供用されていたガリレオ(Galileo)、フランケル(Frankel)、ダンシリ(Dansili)、リダウツチョイス(Redoute's Choice)をはじめとする22頭の種牡馬の産駒が上場予定である。その頭数は、カタログのわずかな割合しか占めていないが、2014年の13頭から大幅に増加している。2011年に遡れば、わずか7頭であった。

 欧州で購買された繁殖牝馬が米国で出産した仔もいれば、このセリに上場することを目的にケンタッキーに輸送された欧州産馬もいる。ダービーダン牧場(Darby Dan Farm)は、米国で再び上場するつもりで、昨年、英国のタタソールズ社(Tattersalls)12月セールで当歳馬を手に入れ、育成した。

 ガリレオ産駒は、2004年から毎年(2010年は除く)、キーンランド9月1歳セールに上場されている。2004年に上場されたガリレオ産駒(母レジナマリア)は、デミ・オバーン(Demi O'Byrne)氏に190万ドル(約2億2,800万円)で購買され、最高価格馬となった。今年は、BCクラシック(G1)優勝馬ドロッセルマイヤー(Drosselmeyer)の半妹など、4頭のガリレオ産駒が上場される。

 フランケルの初年度産駒(1歳)の上場も大いに注目されるだろう。上場される5頭のフランケル産駒の中には、G2馬インディア(India)の牡駒とG1馬ララー(Laragh)の半弟がいる。また、リーチング(Reaching)の牡駒はタタソールズ社10月セールに回されるが、同じマンノウォー牧場(Man O'War Farm)生産のリキント(Requinto)の半妹コンペリング(Compelling)の牡駒は上場される。

 マンノウォー牧場のマイケル・ボーム(Michael Baum)氏は、「リーチングの牡駒は、少し事情があり、タタソールズ社のセリに上場します。コンペリングの牡駒は、生まれた時から丈夫で強そうに見えます。とても素晴らしい馬です」と語った。

 昨年のセリにおいて、ファストネットロック(Fastnet Rock)産駒は、4頭の平均価格が50万2,500ドル(約6,030万円)となり、大成功を収めた。

 ファストネットロック産駒は今回、ピーピングフォーン(Peeping Fawn)の半妹やリキントの半妹を含め、10頭が上場される。

 同じく豪州の優良種牡馬であるリダウツチョイスの2頭の牝駒も、ブルックデールセールズ社(Brookdale Sales)により上場される。この2頭は、ビジュアルマインド(Visual Mind パスフォークの半妹)の初仔と、マンティラ(Mantilla ベイテッドブレスやシティスケープの近親)の仔である。リダウツチョイスの欧州におけるファーストクロップは、アルカナ社(Arqana)8月1歳セールにおいて高価格で購買されたので、ブルックデールセールズ社のジョー・セイズ(Joe Seitz)氏は、キーンランドへの2頭の上場を楽しみにしている(訳注:リダウツチョイスは、2013年と2014年にフランスのボンヌヴァル牧場にシャトルされていた)。

 セイズ氏は次のように語った。「私の父と兄は、タタソールズ社のセリで繁殖牝馬を購買しました。その当時、リダウツチョイスはフランスにシャトルされており、私たちは彼が本当に素晴らしい産駒を出すと考えていたので、購買した繁殖牝馬と交配させました」。

 「今回上場する2頭の牝駒は、全く異なるタイプですが、優れた資質を持ち、競走に向いています。キーンランドは、世界中から人を引きつける大きな国際市場です。そして、リダウツチョイスは種牡馬として国際的評価を受けているので、私たちはその産駒をここで上場することを決めました」。

 ブルックデールセールズ社は、2007年キーンランド9月1歳セールで、後に香港でG1馬となるカリフォルニアメモリー(California Memory 父ハイエストオナー)を上場した。同社は、今回のセリで、ゲイリー&ジェーン・シェーヴェネル(Gary and Jane Chervenell)夫妻の代理として、レーシングポストトロフィー(G1)2着馬ジョンストラウス(Johann Strauss)の半弟であるピヴォタル産駒(愛国産)と、セポイ(Sepoy)の牡駒を上場する。

 「いずれの牡駒も素晴らしいです。ピヴォタル産駒は際立って優れていると考えたので上場することにしました。とても逞しく、気に入っています」。

 ダービーダン牧場は、欧州の当歳馬をターゲットとしたことで、その上場馬に国際的特色が備わった。同牧場は、欧州で購買した当歳馬2頭を育成し、ファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)サラトガセール(8月10日・11日)で売却した。中でもテオフィロ(Teofilo)の牝駒は20万ドル(約2,400万円)で購買された。そしてキーンランドには、エクセレブレーション(Excelebration)の牝駒とナサニエル(Nathaniel)の牡駒を上場する。

 このエクセレブレーションの牝駒は、優秀な2歳馬バノック(Bannock)の半妹であり、当歳時に7万5,000ギニー(約1,457万円)で購買された。なお、今回のセリでは、同馬を含めエクセレブレーション産駒は3頭上場される。

 ダービーダン牧場のセリ・生産担当部長であるカール・マクエンティー(Carl McEntee)氏は、次のように語った。「この牝駒は、歩様が美しく、丈夫です。母はレッドランサム(Red Ransom)の牝馬なので、レッドランサムの特徴が見られます。エクシードアンドエクセル(Exceed And Excel)の特徴も見られると言う人も何人かいました」。

 ナサニエルの牡駒は、当歳時に10万ギニー(約1,943万円)で購買された。その母は、リステッド競走勝馬ウェイトイットアウト(Wait It Out)である。

 マクエンティー氏は次のように語った。「歩様が素晴らしく、見事な骨格を持った自由自在な馬です。母はベルモント競馬場のステークス競走で優勝しました」。

 「欧州の種牡馬は層が厚く、それを活用したいと思っていました。欧州からの輸入馬は増えつつあり、ますます健闘しています。芝競走では多くの賞金を稼ぐことができます」。

 「それに、米国ではウォーフロント(War Front)が芝競走で優秀な産駒を出しており、同じく優秀なターフ馬を出すキトゥンズジョイ(Kitten’s Joy)は2年前にリーディングサイアーでした。したがって、“この馬はダート路線だ、この馬はスピード路線だ”といった考え方は変わり始めていると思います」。

By Nancy Sexton
(1ドル=約120円、1ポンド=約185円)

[Racing Post 2015年8月21日「US interest in European bloodlines at a high」]


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