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TOPページ > 海外競馬情報 > ドバイワールドカップデーにおける優勝馬の血統背景(ドバイ)【生産】
海外競馬情報
2015年04月20日  - No.4 - 4

ドバイワールドカップデーにおける優勝馬の血統背景(ドバイ)【生産】


ドバイワールドカップ(G1 2000m ダート)

    優勝馬:プリンスビショップ(Prince Bishop)
    生産者:サーソー社(Thurso Ltd)

 ダーレーの主力種牡馬ドバウィ(Dubawi)は、プリンスビショップが2012年のモンテロッソ(Monterosso)に続く、2頭目のドバイワールドカップ優勝産駒となったことにより、その評価をさらに高めた。

 2000年ドバイワールドカップ優勝馬ドバイミレニアム(Dubai Millennium)の産駒であるドバウィは、3歳以上の産駒を6世代出している。その中で、マクフィ(Makfi)とナイトオブサンダー(Night Of Thunder)が、英2000ギニー(G1)で優勝した。

 プリンスビショップは、ドバウィのファーストクロップである。サーソー社の生産であるこの8歳せん馬は、当歳時にメドウランズブラッドストックサービス社(Meadowlands Bloodstock Services)に8万ギニー(約1,510万円)で購買された。2歳時はアンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師、その後はゴドルフィンのサイード・ビン・スルール(Saeed Bin Suroor)調教師に管理された。そして3月28日に、ハムダン殿下(モハメド殿下の次男)の勝負服で世界最高の賞金を誇るレースを制した。単勝オッズは12-1(13倍)であった。クラシック2勝馬のカリフォルニアクローム(California Chrome)が、2着となった。

 プリンスビショップの母はノースイーストベイ(North East Bay 父プロスペクトベイ)であり、5頭の勝馬を出している。同馬の今年の2歳馬は、ポエッツヴォイス(Poet’s Voice 父ドバウィ)産駒であり、主要なセリに上場される予定である。ノースイーストベイは、競走生活においては特筆するべき活躍はみられなかったが、半弟ブリンゴ(Blingo)と半姉ホールドトゥランサム(Hold To Ransom 豪州G1・2着馬リトリーヴの母)はブラックタイプ勝馬である。

 プリンスビショップがドバイワールドカップにおいて優勝した日、マクフィは、その産駒であるマーキーマーク(Marky Mark)がニュージーランドのマナワツサイアーズプロデュースSを制し、初めてG1馬を出した。一方、メイダン競馬場のドバイワールドカップの前に施行されたUAEダービー(G2)では、ドバウィ産駒のムブターヒジ(Mubtaahij)が優勝した。

 今年、ドバウィは種付料12万5,000ポンド(約2,250万円)で供用されている。


ドバイシーマクラシック(G1 2410m 芝)

    優勝馬:ドルニヤ(Dolniya)
    生産者:アガ・カーン・スタッド(HH the Aga Khan's Studs Sc)

 ドルニヤは、総賞金600万ドル(約7億2,000万円)のドバイシーマクラシックにおいて驚異的な勝利をあげ、すでに異彩を放っている牝系の新たな優良牝馬となった。

 ドバイシーマクラシックでドルニヤは、同じフランス馬であるフリントシャー(Flintshire)に2馬身1/4差をつけて優勝した。鞍上は、その日ムブターヒジでUAEダービーを制していたクリストフ・スミヨン(Christophe Soumillion)騎手であった。ドルニヤの父はアザムール(Azamour)であり、昨年、馬房内の事故によって13歳で死亡している。

 アラン・ド・ロワイエ‐デュプレ(Alain de Royer-Dupre)厩舎のドルニヤは、母ダルタマ(Daltama 父インディアンリッジ)が出した2番目の勝馬である。ダルタマは1回のみの出走であるが、半兄には同厩舎に所属したデイラミ(Daylami)とダラカニ(Dalakhani)がいる。

 ロワイエ-デュプレ調教師は、次のように語った。「ドルニヤは3歳から4歳にかけて成長すると考えていました。今日はよいレースをしました。ゆっくりと動き、先頭に立ってからはよくもちこたえました」。

 今後の出走予定を聞かれ、同調教師は「凱旋門賞(G1)を考慮に入れなければならないでしょう」と述べた。

 アガ・カーン殿下の自家生産馬であるドルニヤは、昨年マルレ賞(G2)を優勝した他、ヴェルメイユ賞(G1)で3着となり、活発な牝系にブラックタイプを加えた。2013年にはダルタイマ(Daltaiyma ダルタマの半姉)の孫娘ダルカラ(Dalkala)がオペラ賞(G1)を制し、もう1頭の近親馬ダルワリ(Dalwari)はギッシュ賞(G3)を制した。

 ダルタマは、未出走の2歳牝馬(父ダンシリ)と1歳牝馬(父ロックオブジブラルタル)を生んでいる。

 2006年に現役を引退したG1・4勝馬アザムールは、アガ・カーン殿下のギルタウンスタッド(Gilltown Stud)で種付料2万5,000ユーロ(約325万円)で供用されている。同馬は、不運な死を遂げた仏オークス馬のヴァリラ(Valyra)、ポール・ニコルス(Paul Nicholls)厩舎の障害G1馬ザルカンダー(Zarkandar 凱旋門賞馬ザルカヴァの半弟)の父でもある。また、多くの産駒が今年のクラシック競走に出走登録している。


ドバイターフ(G1)(旧名:ドバイデューティフリー)(G1 1800m 芝)

    優勝馬:ソロウ(Solow)
    生産者:ヴェルテメール兄弟(Wertheimer et Frere)

 1800mのドバイターフでのソロウは、ザグレイギャッツビー(The Grey Gatsby)やムシャウィッシュ(Mshawish)を置き去りにしてゴール板を駆け抜け、父シングスピール(Singspiel)の一流産駒の仲間入りを果たした。

 フレディ・ヘッド(Freddy Head)厩舎の5歳馬ソロウは、ダーレーにいたシングスピールのラストクロップである。最近の5戦は無敗であり、ロンシャン競馬場のダニエルウィルデンシュタイン賞(G2)などを制した。

 ヴェルテメール兄弟の自家生産馬ソロウの驚くべき末脚は、シングスピールが2400mのG1競走4勝中3勝で見せた末脚に似ている。一方、母ハイメンテナンス(High Maintenance)はフランスのトップレベルの長距離レースでブラックタイプを手に入れ、その母はロワイヤリュー賞(G2)の勝馬ファビュラスホステス(Fabulous Hostess)である。さらに遡れば、この牝系はカウンティーハードルの勝馬マスターターン(Master Tern)のみならず、優秀な短距離馬ドルマ(Dolma)、その娘でプリティーポリーS(G1)を制したシスルバード(Thistle Bird)を出している。

 シングスピールの他の優良産駒には、父が優勝した6年後にドバイワールドカップを制したムーンバラッド(Moon Ballad)、3月中旬にドバウィの仔を生んだドバイシーマクラシック勝馬のダーレミ(Dar Re Mi)がいる。

 シングスピールは長い闘病の末、蹄葉炎が悪化して2010年に死亡した。


ドバイゴールデンシャヒーン(G1 1200m ダート)

    優勝馬:シークレットサークル(Secret Circle)
    生産者:ウィルモットステーブルズ(Willmott Stables)

 シークレットサークルは2013年BCスプリントを制し、エディントン(Eddington)産駒として最初のG1馬となった。6歳になった同馬は、ドバイゴールデンシャヒーンでスーパージョッキー(Super Jockey)に競り勝ち、獲得賞金額を倍増させた。

 ビクター・エスピノーザ(Victor Espinoza)騎手が騎乗したシークレットサークルは、最後の直線で先頭に立つ前から人目を引く走りを見せていた。そして、リッチタペストリー(Rich Tapestry)を3着に下し、サンタアニタ競馬場でのスプリントチャンピオンシップ(G1)とは正反対の結果となった(訳注:スプリントチャンピオンシップではリッチタペストリーが1着、シークレットサークルが3着であった)。

 ウィルモットステーブルズが生産し、ボブ・バファート(Bob Baffert)調教師が管理しているシークレットサークルは、母ラグタイムホープ(Ragtime Hope 父ディキシーランドバンド)が出した2頭の勝馬の1頭である。ラグタイムホープは、シークレットサークルがBCスプリントを制した翌週、キーンランド協会11月繁殖セールにおいてストーンストリートファーム(Stonestreet Farm バーバラ・バンク氏所有)に67万5,000ドル(約8,100万円)で購買された。そのとき、アーチ(Arch)の仔を受胎していた。

 現在、エディントンはカリフォルニア州のバレナビスタファーム(Ballena Vista Farm)で供用されている。競走生活ではピムリコスペシャルH(G1)を制し、獲得賞金額は60万ドル(約7,200万円)以上となった。2006年に種牡馬入りし、クレイボーンファーム(Claiborne Farm)において種付料2万ドル(約240万円)で供用されていたが、2014年にカリフォルニア州に移動して、今シーズンは3,500ドル(約42万円)で供用されている。


アルクオーツスプリント(G1 1000m 芝)

    優勝馬:ソールパワー(Sole Power)
    生産者:ジェフ・ラッセル(Geoff Russell)

 カイラチー(Kyllachy)産駒の中で稼ぎ頭であるソールパワーは、リチャード・ヒューズ(Richard Hughes)騎手の冷静な騎乗のもと、アルクオーツスプリントを制した。1歳時に、DBSセールにおいてエディー・リナム(Eddie Lynam)調教師が、わずか3万2,000ポンド(約576万円)で購買した8歳せん馬は、これまでに192万4,956ポンド(約3億4,650万円)を獲得している。

 ソールパワーは、ジェフ・ラッセル氏によって生産され、母ディマージャー(Demerger 父ディスタントヴュー)が出した4頭の勝馬の1頭である。未出走のディマージャーの牝系からは、最優秀2歳馬オークションハウス(Auction House)が出ている。ディマージャーが産んだ2歳牝馬グレーテストヴァーチュ(Greatest Virtue)は、ポエッツヴォイスの初年度産駒である。

 今シーズンのカイラチーは、チェヴァリーパークスタッド(Cheveley Park Stud)において、1万5,000ポンド(約270万円)で供用されている。

By Bloodstock World Staff
(1ドル=約120円、1ポンド=約180円、1ユーロ=約130円)

[Racing Post 2015年3月28日「Saturday at Meydan -the breeding angles」]


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