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2015年11月20日  - No.11 - 3

ドバウィの種付料、大幅に上昇(イギリス)【生産】


 13歳のドバウィ(Dubawi 父ドバイミレニアム)の評価は、今年多くのG1馬を送り出したことで一層高まり、その種付料も上昇した。2016年は前年から10万ポンド(約1,850万円)増の22万5,000ポンド(約4,163万円)で、ダーラムホールスタッド(Dalham Hall Stud)で供用される。

 ドバウィ産駒は今年、頻繁に新聞の見出しを飾った。アルカジーム(Al Kazeem)、アラビアンクイーン(Arabian Queen)、イラプト(Erupt)、ハンターズライト(Hunter's Light)、ニューベイ(New Bay)、ナイトオブサンダー(Night Of Thunder)、ポストポンド(Postponed)、プリンスビショップ(Prince Bishop)、レッドドバウィ(Red Dubawi)が北半球のG1を制した。

 ドバウィは今年、産駒獲得賞金による欧州リーディングサイアーのタイトル争いで、ガリレオ(Galileo)と大接戦を繰り広げている。現在のところ、ガリレオがドバウィを50万ポンド(約9,250万円)リードしている。

 このタイトル争いにおいて、ドバウィほどガリレオに迫った種牡馬は他にいない。

 ドバウィ産駒はセリでも注目の的である。クールモアがタタソールズ社(Tattersalls)のセリにおいて210万ギニー(約4億793万円)で購買したドバウィ牝駒(母ラブイズオールユーニード)は、2015年最高価格1歳馬となった。また、パシフィック(Pacifique)が産んだドバウィ牡駒は、ジョン・ファーガソン(John Ferguson)氏に260万ユーロ(約3億3,800万円)で落札され、ドーヴィルの1歳セールの記録を打ち立てた。

 ドバウィは、2006年に種付料2万5,000ポンド(約463万円)で種牡馬生活を始めた。その種付料は2009年に1万5,000ポンド(約278万円)まで下落したが、この2年は10万ポンド(約1,850万円)以上になっていた。


ダーラムホールスタッド

 英ダービー(G1)、エクリプスS(G1)、愛チャンピオンS(G1)、凱旋門賞(G1)を制したゴールデンホーン(Golden Horn)はダーラムホールスタッドの新種牡馬となり、初年度種付料は6万ポンド(約1,110万円)となる。

 豪州のトップスプリンターであるブレイズンボウ(Brazen Beau)は初年度種付料1万ポンド(約185万円)で供用される。

 ニューアプローチ(New Approach)は種付料6万ポンド(約1,110万円 前年:8万ポンド)、イフラージ(Iffraaj)は2万2,500ポンド(約416万円 前年同)、セポイ(Sepoy)は1万5,000ポンド(約278万円 前年同)で、ポエッツヴォイス(Poet's Voice)は1万2,000ポンド(約222万円 前年同)、ファー(Farhh)は8,000ポンド(約148万円 前年:1万2,000ポンド)で供用される。

 初年度産駒が1歳の種牡馬カサメント(Casamento)とヘルメット(Helmet)は、キルダンガンスタッド(Kildangan Stud)から移動して来る。カサメントの種付料は5,000ユーロ(約65万円)から5,000ポンド(約93万円)に、ヘルメットの種付料は1万ユーロ(約130万円)から8,000ポンド(約148万円)に、それぞれ引き上げられる。
 

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キルダンガンスタッド

 英2000ギニー(G1)とロッキンジS(G1)を制したドバウィ産駒のナイトオブサンダー(Night Of Thunder)は、ダーレーが所有するキルダンガンスタッドに入り、種付料3万ユーロ(約390万円)で供用される。

 豪州からの新種牡馬であるハロウドクラウン(Hallowed Crown)とシューティングトゥウィン(Shooting To Win)は、いずれも7,000ユーロ(約91万円)で供用される。

 ゴールデンホーンの父ケープクロス(Cape Cross)は、スター馬のウィジャボード(Ouija Board)とシーザスターズ(Sea The Stars)を出している。ケープクロスの種付料は前年と同じ2万ユーロ(約260万円)で、17年連続ここで供用される。

 ベテラン種牡馬シャマルダル(Shamardal)は、2016年はプライベート価格で供用される。今年は、チェヴェリーパークS(G1)優勝馬リュミエール(Lumiere)とシャンペンS(G2)優勝馬エモーションレス(Emotionless)を出して話題となった。

 愛1000ギニー(G1)およびヨークシャーオークス(G1)の勝馬プリースキャッチ(Pleascach)と優良2歳馬サーナスパーアクアム(Sanus Per Aquam)の父テオフィロ(Teofilo)は、引き続き種付料5万ユーロ(約650万円)で供用される。

 産駒のブラティノ(Buratino)が6月にコヴェントリーS(G2)を制したエクシードアンドエクセル(Exceed And Excel)は、引き続き4万ユーロ(約520万円)で供用される。今年初年度産駒が誕生したドーンアプローチ(Dawn Approach)と今年供用初年度であったスレードパワー(Slade Power)は、それぞれ3万5,000ユーロ(約455万円)と2万ユーロ(約260万円)で供用される。

 レイヴンズパス(Raven's Pass)の種付料は、2万ユーロ(約260万円)から1万5,000ユーロ(約195万円)に引き下げられる。

 北半球での最初の当歳産駒が今月セリに上場されるエポレット(Epaulette)は、ダーラムホールスタッドから移動して来る。その種付料は7,000ポンド(約130万円)から7,000ユーロ(約91万円)に引き下げられる。


ロジス牧場

 フランス・ノルマンディーにダーレーが所有するロジス牧場(Haras du Logis)で供用されるオーソライズド(Authorized)とマンデュロ(Manduro)の種付料は、前年と同じで、それぞれ1万ユーロ(約130万円)と7,000ユーロ(約91万円)である。

By Martin Stevens
(1ポンド=約185円、1ユーロ=約130円)

[Racing Post 2015年11月3日「Dubawi covering fee increased to £225,000」]


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