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TOPページ > 海外競馬情報 > キーンランド競馬場のブリーダーズカップ、大成功を収める(アメリカ)【開催・運営】
海外競馬情報
2015年11月20日  - No.11 - 1

キーンランド競馬場のブリーダーズカップ、大成功を収める(アメリカ)【開催・運営】


 2014年8月に、2015年ブリーダーズカップ開催地がレキシントンのキーンランド競馬場と発表されたとき、誰もが目を見開いた。そして多くの人々が、最多入場者数が4万700人程度の競馬場で、これまで他場で6万5,000人以上の観客を引きつけてきた国際イベントをどのようにして開催するのだろうかと考えていた。

 最悪の事態が予想されたのは、駐車場、観衆、快適性であった。また、大人数を収容するために必要とされる施設の増設は、キーンランド競馬場を特別な場所にしている美観を損なうのではないかと懸念する者もいた。

 しかし、どれも現実とはならなかった。念入りな検討と計画がなされ、通常開催時に新しい座席のテスト運営を行い業務の調整ができたことで、キーンランド競馬場のブリーダーズカップは大成功を収めた。ホースマンと競馬ファンの期待を上回ったと言っても過言ではないだろう。

 最終コーナー付近に設置された3階建てのシャレー(4,180?)が大規模な競馬開催で初めて利用され、独特なレース風景を提供して来場者から称賛を浴びた。誰もがゴールを駆け抜ける瞬間を見ることを好むが、シャレーからは最終コーナーから直線に入る馬群を鳥の目線で見ることができた。

 カリフォルニア・サラブレッド生産者協会(California Thoroughbred Breeders Association)のダグ・バージ(Doug Burge)理事長は、「まさしくコースの上から馬群を見下ろしているようでした。レース展開を見るには恰好の場所でした」と語った。

 市の周辺から多くの観客がシャトルバスで運ばれたので、観客は競馬場へスムーズに出入りすることができた。2日間において、不平や苛立ちはなかったのだろうか?あったとしても、6万5,000人規模のイベントで完璧に運営されるものなどない。全ての問題に迅速な対応がなされたブリーダーズカップ開催であったようだ。

 キーンランド競馬場は、10月30日(金)に過去最高の入場者数4万4,947人を記録した。そして、その翌日は三冠馬アメリカンファラオ(American Pharoah)が出走したことでその記録は5万155人に更新された。アメリカンファラオは6馬身1/2差をつけて楽々とBCクラシック(G1)を制した。今や、ブリーダーズカップのマーケティング担当者は、三冠とBCクラシックを手にしたその功績を“グランドスラム(完全優勝)”と称している。

 今回のブリーダーズカップ競走では、カリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルヴァニア、テキサスなど米国中から勝馬が出た。その範囲は世界に広がり、モンゴル人調教師が初めて優勝した[訳注:モンゴル人調教師エネビッシュ・ガンバット(Enebish Ganbat)氏がモンゴリアンサタデー(Mongolian Saturday)でBCターフスプリント(G1)を制した]。また、愛国産のファウンド(Found)はBCターフ(G1)を制した初めての3歳牝馬となった。このほか、マーク・カス(Mark Casse)調教師や駆け出しのマリア・ボレル(Maria Borell)調教師が初優勝を果たした。

 キーンランド競馬場でのブリーダーズカップ開催は、世界中の人々にレキシントンを身近に感じさせ、米国のサラブレッドの中心地を再認識させる機会ともなった。国際的なトップジョッキーであるフランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手は、キーンランドで騎乗するのは20年ぶりだと語っていた。BCターフ(G1)で1番人気に推されたゴールデンホーン(Golden Horn)は、史上初となる凱旋門賞(G1)とBCターフの完全制覇を逃した(BCターフは1/2馬身差の2着)。馬主のアンソニー・オッペンハイマー(Anthony Oppenheimer)氏がレキシントンを訪れたのは10年ぶりであり、ゴールデンホーンを出走させた理由の1つは、米国の一流生産者にG1・4勝のケープクロス(Cape Cross)産駒を間近で見せるためだと語っていた。

 オッペンハイマー氏は、「米国の一流生産者にゴールデンホーンがどれだけ美しく調子が良いかを見せ、興味をもってもらいたいと思います」と語っていた。

 世界中の目がレキシントンに注がれ、コミュニティーが最善を尽くす姿を見せることができた。レキシントンは、引退馬のアフターケアを支援する温かいコミュニティーであり、TCA全米サラブレッド改革シンポジウム(Thoroughbred Charities of America Thoroughbred Makeover and National Symposium)の開催地を務めた(10月23日〜25日)。また優秀な馬と騎乗者が出場するCP全米ホースショー(CP National Horse Show)の開催地にもなった(10月27日〜11月1日)。

 2015年ブリーダーズカップ開催地がキーンランドと発表された当初は、多くの人々が不安に思った。しかし、今では皆、ブリーダーズカップが再びレキシントンに戻ってくることを首を長くして待っている。

By Eric Mitchell

[bloodhorse.com 2015年11月3日「What's Going On Here―Grand Slam Home Run」]


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