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TOPページ > 海外競馬情報 > アスムッセン事件を受け、諸団体が薬物モデルルール採用を要求(アメリカ)【獣医・診療】
海外競馬情報
2014年04月20日  - No.4 - 4

アスムッセン事件を受け、諸団体が薬物モデルルール採用を要求(アメリカ)【獣医・診療】


 競馬産業の諸団体は、サラブレッド競走馬への虐待や過剰投薬に関する申立てへの調査を受けて、全米の薬物および薬物検査のモデルルールを早急に採用する要求を大いに強めた。

 PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)は昨年4ヵ月間にわたって、スティーヴ・アスムッセン(Steve Asmussen)調教師とその助手スコット・ブラジ(Scott Blasi)氏のチャーチルダウンズ競馬場とサラトガ競馬場の厩舎に秘密調査員を侵入させた。その申立文書と証拠ビデオは、ケンタッキー州とニューヨーク州に提出された。

 この秘密調査の多くは、調教中あるいはレース数日前に投与された合法治療薬の存在を暴露した。治療薬投与は珍しいことではないが、北中米競馬委員会協会(Association of Racing Commissioners International: RCI)の薬物規制標準化委員会(Racing Medication and Testing Consortium:RMTC)に考案されたモデルルールは、そのような治療薬投与計画(量や回数)を大幅に減らし必要な場合に治療を行う環境作りを目的としている。

 「2012年にサラブレッド競馬場協会(Thoroughbred Racing Association: TRA)は、RMTCとRCIが構築した統一薬物・罰則モデルルール(Uniform Medication and Penalty Model Rules)を満場一致で承認しました。これらの方針は2013年末までに、多くの主要競馬州によって採用され、今年も満場一致の採択を確かにする取り組みは続いています」と競馬場の取引団体であるTRAは3月21日に語った。

 そして、「TRAは、競馬界、競馬ファンそしてとりわけ出走馬のためにモデルルールの早期採用を要求するようあらゆる競馬統轄機関を急き立てています」と続けた。

 TRAはPETAの虐待やルール違反の申立てについてもコメントし、もし本当であるなら迅速で厳格な罰則が必要であると述べた。

 「虐待や人馬の福祉や安全の無情な軽視に関する申立ては、徹底的に調査され適切な行動がとられるべきです」とTRAは語った。

 騎手組合(Jockeys' Guild)も、統一薬物使用ルールと一層厳格な罰則によって騎手の安全が確かなものにされることについて意見を述べた。

 騎手組合のテリー・ミックス(Terry Meyocks)事務長は、「この数年間、騎手組合は各州の競馬統轄機関、RCI、RMTC、ジョッキークラブ、NTRA(全米サラブレッド競馬協会)の安全・公正に関する同盟(Safety and Integrity Alliance)とともに、薬物使用ルール違反への罰則強化や競走当日薬物使用ルールの厳格化を支持するために取り組んできました。正当な法手続きが整えば、濫用や虐待あるいは他のルールの違反で有罪となった者は報いを受けるでしょう」と語った。

 少数の競馬統轄機関以外は、運動誘発性肺出血の治療効果があるフロセミド(別名サリックスあるいはラシックス)を例外として競走当日の薬物使用を禁止しており、多くの競馬統轄機関は認定獣医師によるフロセミド投与を要求しているか今後要求するだろう。この実施により、馬から採られた血液および尿サンプル中の他の治療薬の存在は減少したとすでに言われている。

 RMTCはレース日間近の治療薬使用を大幅に減らすことを使命としているが、多くの治療薬の有効利用を認めてきた。

 ジョッキークラブの理事長兼COO(最高執行責任者)ジェームズ・ギャグリアーノ(James Gagliano)氏は、モデルルールのプロセスは3年間にわたって進行中であると述べた。

 そして3月20日付のツイッターで次のように語った。「治療薬はすっかり規制ルールの最重要課題となっています。ルール違反の大半を占めているのは鎮痛剤ですが、治療薬の過度の使用は全米統一薬物プログラム(National Uniform Medication Program)が対応および抑止している数えきれない問題の1つです」。

 PETAには、競走当日のフロセミドの使用禁止を再び要求する機会が与えられた。PETAは、数人の著名馬主あるいは生産者が時折推し進めてきたものの競馬関連団体の大半が反対してきた連邦政府による競馬監督も強く要求している。

 米国動物愛護協会(Humane Society of the United States: HSUS)もこの申立てと調査結果に反応した。またHSUSは競走能力向上薬と呼ばれるものの使用を重点的に取り上げ、2013年に修正されたが行き詰っている“競馬の公正・安全に関する法律(Horseracing Integrity and Safety Act)”を通じて連邦政府の規制を得るよう気を引こうとした。

 HSUSの理事長兼CEOのウェイン・パセリ(Wayne Pacelle)氏は、「これは許されない馬への虐待、競走能力向上薬の見境のない使用および競馬産業内の重要な倫理規範への無関心が露見した新たな酷い例です。自主規制と不十分な州による規制の組み合わせが重大な失敗を招いたことは明らかです」と語った。

 そして、「競馬界を浄化し大衆の信頼を取り戻すのであれば、違反者に重大な罰則を与える独立した国による監督が唯一の解決策です。虐待を抑制し、最終的には競馬界に責任を課す法案を通過させるために連邦議会は今や行動を起こすべきです」と付け足した。

 この調査には時間が掛けられるだろうが、現時点では誰も違反行為の嫌疑が掛けられていない。

By Tom LaMarra

[bloodhorse.com 2014年3月21日「Groups Step Up Call for Model Drug Rules」]


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