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TOPページ > 海外競馬情報 > 賦課金計画の合意で競馬界と賭事産業の団結を確認(イギリス)【開催・運営】
海外競馬情報
2014年11月20日  - No.11 - 2

賦課金計画の合意で競馬界と賭事産業の団結を確認(イギリス)【開催・運営】


 第54次(2015-2016年度)賦課金計画が締切6週間前に合意に至ったという9月18日の発表は大いに歓迎された。競馬界と賭事産業は、これに基づき事を進めるよう、双方で一丸となって取組むことを呼び掛けていた。

 競馬賭事賦課金公社(Levy Board:賦課公社)のメンバーは、ブックメーカー委員会(Bookmaker's Committee)が提出した第54次賦課金計画への勧告を満場一致で承認した。この勧告はベットフェア社の780万ポンド(約14億400万円)の資金提供を含み収入が7,460万ポンド(約134億2,800万円)と見積もられる現行の第53次(2014-2015年度)賦課金計画を全体的に踏襲する。

 2015年4月1日開始の第54次賦課金計画は、収入が7,430万ポンド(約133億7,400万円)になると見積もられ、大手ブックメーカー4社のウィリアムヒル社(William Hill)、ラドブロークス社(Ladbrokes)、コーラル社(Coral)、ベットフレッド社(Betfred)が賦課金を通じ、少なくとも全体で4,750万ポンド(約85億5,000万円)を提供する契約の継続が特徴となる。

 税負担増加で賭事産業が陥った状況を考慮すれば、今回の賦課金交渉は締切の10月31日までもつれ込むという不安があった。

 しかし、ブックメーカー委員会の勧告は、9月17日の賦課公社の会合で満場一致で承認された。

 このニュースを歓迎したコーラル社のCEOアンディ・ホーンビ(Andy Hornby)氏は、「ブックメーカーとスポーツとしての競馬の両方に将来的発展があることを確信しています。これは私たちが熱心かつ建設的に一丸となって取り組むことでしかもたらされません」と語った。

 そして、「第54次賦課金計画において迅速で互いに合意できる契約が締結したことで、ブックメーカーと競馬界は引き続き、競馬賭事の魅力と人気を向上させるという最も重要な挑戦に集中できるでしょう」と付け足した。

 ラドブロークス社のキアラン・オブライエン(Ciaran O'Brien)業務部長もこのメッセージに同調し、次のように語った。「この数年で成し遂げた発展を土台とし、事を進めて行くことに大変満足しています。願わくば、長期資金提供と商業的パートナーシップを巡るより大きい問題に取り組むための基盤を築きたいと思います」。

政府が実施した賦課金課税対象範囲を海外まで拡大することについての意見募集は、最近締め切られた。一方、賦課金制度の近代化およびそれに代わりうる仕組みについての意見募集は11月5日に締切られる予定である。

BHA(英国競馬統轄機構)のCEOポール・ビター(Paul Bittar)氏は9月18日、将来に目を向け次のように語った。

 「競馬界の代表者たちは、ブックメーカー委員会が勧告を10月31日よりずっと早く提出したことと、引き続き賦課金から賞金や公正確保経費に支出できるようになったことを歓迎しました」。

 「私たちは、政府が実施する意見募集と、発展を続ける賭事産業との近代的関係の構築に現在着目しており、ブックメーカーとともにこの目標を達成するために積極的に取り組む予定です」。

 今年の発表で欠如していた1点は、支払い2年目となる追加的な任意の資金提供に関するニュースである。競馬界と大手ブックメーカー4社の間で、4年間で1,800万ポンド(約32億4,000万円)を提供するという契約が昨年締結されていた。

 ビター氏は、「私たちは昨年の合意に従い契約が更新され、450万ポンド(約8億1,000万円)の資金提供が再び行われることを求めています」と付け足した。

 ジョッキークラブグループのCEOサイモン・バザルゲット(Simon Bazalgette)氏は、このニュースは競馬界と賭事産業の間の関係改善の表れであると語った。

 そして、「双方の産業に恩恵と継続可能な結果をもたらすであろう現在実施中の意見募集を通じ、この建設的なアプローチを継続することが肝要です」と付言した。

 賦課公社のポール・リー(Paul Lee)会長は、賦課金契約は全体的に良いニュースだと語り、ブックメーカー委員会がこのように早くに詳細にわたる勧告を作成したことと、競馬界が建設的なアプローチを講じたこと、また、大手ブックメーカー4社がその資金提供を負担するよう尽力していることに感謝した。

 同氏は次のように付け足した。「賦課公社は競馬界と賭事産業のメンバーに、あらゆる事柄を建設的で前向きな雰囲気で議論するのに大いに役立つ場を提供し、これは素晴らしい結果をもたらしました」。

 ブックメーカー委員会のウィル・ロセフ(Will Roseff)委員長も、この合意が賭事産業と競馬界が結束して取組んでいるさらなる証拠と確信し、次のように語った。「大小問わずあらゆるブックメーカーを代表するブックメーカー委員会は、全メンバー同意の上、第54次賦課金計画への勧告を提出することができました」。

 「本日の賦課公社による満場一致の承認は、ブックメーカー、競馬界および賦課公社が一丸となって生産的に取り組んでいるさらなる証拠であり、輝かしい将来に向けての良い兆候です」。

 第54次賦課金計画で変更が施された条項は、小規模なベッティングショップを再び援助することを目標とした"定額リベート(flat-rate rebate 訳注:営業免許を有するすべてのベッティングショップに年度末に適用される賦課金負担額からの一定額の控除)"に関係するものである。

 第53次賦課金計画では、売上げ上位30店舗に758ポンド(約13万6,440円)の定額リベートが適用され、その他のベッティングショップには191ポンド(約3万4,380円)が適用されていた。

 2015年4月からは、英国競馬を対象とした賭事による粗利益が年間6万ポンド(約1,080万円)未満のベッティングショップのうち上位30店舗に1,100ポンド(約19万8,000円)の定額リベートが適用され、同条件で30位以下の全てのベッティングショップに500ポンド(約9万円)が適用される。

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By Bill Barber
(1ポンド=約180円)

(関連記事)海外競馬情報
2013年No.11「競馬界とブックメーカー4社、4年間の資金提供契約を締結(イギリス)」、
海外競馬ニュース 2014年No.31「賭事賦課金の対象範囲拡大についての意見募集を開始(イギリス)」、
2014年No.39「賦課金制度の近代化についての意見募集開始(イギリス)」


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