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TOPページ > 海外競馬情報 > 種付料の下落で生産者は2013年シーズンに一息つける可能性(アメリカ)【生産】
海外競馬情報
2013年01月20日  - No.1 - 2

種付料の下落で生産者は2013年シーズンに一息つける可能性(アメリカ)【生産】


 サラブレッド繁殖牝馬のオーナーの間では、毎年この時期共通して“種付料が高すぎる”という繰り返し文句が聞かれる。

 しかし、生産者は今年、少しばかり経済的圧力が和らいでいると感じているはずだ。現在までに北米の牧場が発表した来年の種付料をざっと見れば、4,000ドル(約36万円)以上の種付料で供用されている種牡馬289頭の平均種付料は、1万4,590ドル(約131万円)で、1万5,525ドル(約140万円)であった2012年繁殖シーズンの6%減となっている。

 平均種付料の下落は生産牧場の最終的な収益全体にとっては良いことであり、過去数年間を見ると、人気のない種牡馬については種付料が下落傾向にある。

 さらに朗報として、2013年に新種牡馬以外で種付料3万ドル(約270万円)以上で繋養される33頭の種牡馬の中で、種付料が増加するのはたった8頭であり、6頭の種牡馬の種付料は下落している。種付料が増加する種牡馬の名を言ったところで、誰も驚かないだろう。

 ゴーストザッパー(Ghostzapper 父オーサムアゲイン 母ベイビージップ)は、種付料が今年の2万ドル(約180万円)から2013年には4万ドル(約360万円)に倍増され群を抜いている。アデナスプリングス牧場(Adena Springs)に繋養されている2004年の年度代表馬および最優秀古馬ゴーストザッパーは、2012年は11月26日までに新たに13頭のステークス勝馬を出した。これらのステークス勝馬の中には、10頭の重賞勝馬がおり、13頭の重賞勝馬を出したジャイアンツコーズウェイ(Giant’s Causeway)に次ぐ2位。ゴーストザッパー産駒の中の稼ぎ頭は、エイコーンS(G1)とテストS(G1)を制し、その後ファシグ・ティプトン社(Fasig-Tipton)のケンタッキー11月セールで230万ドル(約2億700万円)で購買された牝馬コンテステッド(Contested)である。

 繋養初年度から2年連続で種牡馬リストでのトップ争いをしたハードスパン(Hard Spun)とスキャットダディ(Scat Daddy)は、それぞれの種付料が50%と71%増加している。ダーレー牧場のハードスパンは、新たにステークス勝馬12頭を出したことで2013年は6万ドル(約540万円)で供用される予定。ダンジグ(Danzig)を父とするハードスパン産駒には、クエスティング(Questing)やゾーインプレッシヴ(Zo Impressive)などのG1馬がいる。日本と香港を除く北半球での産駒獲得賞金は、11月26日までに560万9,197ドル(約5億483万円)に上った。

 また、アシュフォード牧場(Ashford Stud)に繋養されているスキャットダディは産駒獲得賞金でハードスパンに10万8,718ドル(約978万円)の差を付けられており、3位の種牡馬イングリッシュチャンネル(English Channel)より270万ドル(約2億4,300万円)上回っている。ヨハネスブルグ(Johannesburg)産駒のスキャットダディは2012年に新たに4頭のステークス勝馬を出し、UAEダービー(G2)とロイヤルロッジS(G2)を勝ったダディロングレッグス(Daddy Long Legs)などこれまでの種牡馬生活で6頭のステークス勝馬を出している。産駒の獲得賞金額は133万ドル(約1億1,970万円)以上で、来シーズンの種付料は1万7,500ドル(約158万円)から3万ドル(約270万円)に引き上げられるだろう。

 他に種付料が引き上げられる上位の種牡馬には、オーサムアゲイン(Awesome Again 50%増の7万5,000ドル(約675万円))、ハーランズホリデー(Harlan’s Holiday 40%増の3万5,000ドル(約315万円))、ウォーフロント(War Front 33%増の8万ドル(約720万円))、アーチ(Arch 33%増の4万ドル(約360万円))、エクスチェンジレート(Exchange Rate 20%増の3万ドル(約270万円))がいる。

 種付料が引き下げられる上位の種牡馬では、ダーレー牧場のストリートクライ(Street Cry)の下げ幅が最も大きい。14歳でマキャベリアン(Machiavellian)産駒のストリートクライの種付料は、33%下がって10万ドル(約900万円)となる。ストリートクライ産駒の重賞勝馬はすべて海外の馬で、英国のカールトンハウス(Carlton House)、英国とアイルランドのプリンセスハイウェイ(Princess Highway)、アラブ首長国連邦のフォールズオブローラ(Falls of Lora)、香港のザイダン(Zaidan)である。しかし、ストリートクライは延べ61頭のステークス勝馬を出し、チャンピオン馬を3頭出している実績から、この種付料も妥当と言えるだろう。

 他に種付料が下がって生産者にチャンスを与える上位種牡馬には、ストーミーアトランティック(Stormy Atlantic 25%減の3万ドル(約270万円))、アンブライドルズソング(Unbridled’s Song 21.5%減の6万ドル(約540万円))、キャンディーライド(Candy Ride 20%減の4万ドル(約360万円))、ブレーム(Blame 14%減の3万ドル(約270万円))、マインシャフト(Mineshaft 14%減の3万ドル(約270万円))がいる。

 2013年に種牡馬入りする馬の種付料に関しては大きな変化はない。ベルモントS(G1)勝馬のユニオンラグス(Union Rags)の種付料は3万5,000ドル(約315万円)で、この価格は2012年にアンクルモー(Uncle Mo)が、2011年にブレーム、ルッキンアットラッキー(Looking At Lucky)、クオリティロード(Quality Road)が種牡馬入りした際の種付料と同額である。

 市場は活躍が約束された種牡馬に好意的で、また、活躍が証明済みの種牡馬には高い評価を与えている。

 当歳馬市場は期待していたよりもわずかに弱含みであり、生産者にとって、最も望ましい数頭の種牡馬の種付料は、全体として安定し一部は下がる形となるはずである。

 生産者が再投資することのできる利益をあげれば、競馬産業は成長を続けられる。2013年の生産シーズンは、この方向への更なる前向きの一歩となるだろう。

By Eric Mitchell
(1ドル=約90円)

[Racing Post 2012年12月1日「Breeders Get a Break」]


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