EnglishKorean
中文Francais
Japanese Stud Book


世界の競馬
海外競馬ニュース(毎週更新)
海外競馬情報
海外競馬場・日程
海外競走登録・遠征情報
世界の競馬および生産統計 アジア競馬会議・競馬連盟
軽種馬登録情報
軽種馬登録ニュース
統計データベース
軽種馬の登録の仕組み
登録のあゆみ
ユビキタス関連
マイクロチップについて
申請書類ダウンロード

モバイルサイト
TOPページ > 海外競馬情報 > グランドナショナルの登録頭数減少は出走馬の質向上を意味するか(イギリス)【開催・運営】
海外競馬情報
2012年03月20日  - No.3 - 3

グランドナショナルの登録頭数減少は出走馬の質向上を意味するか(イギリス)【開催・運営】


 エイントリー競馬場のジュリアン・シック(Julian Thick)場長は、グランドナショナルを目指す馬の急激な減少は同競走の進化の一端を示していると述べ、2月1日に明らかになった登録馬はトップレベルの馬ばかりであると語った。

 世界一有名な障害競走の登録頭数は、150頭であった2008年以来大幅な減少傾向を示しており、今年は昨年よりも20頭減少し合計82頭である。この数字は、同じく82頭が登録されて27頭が出走した1996年以来最も少ない。

 今年の82頭の登録馬うちの31頭はアイルランド調教馬で、そのうち2005年にヘッジハンター(Hedgehunter)で同競走を制したウィリー・マリンズ(Willie Mullins)調教師は、12頭を登録しており最多である。これに対して、同競走をまだ制したことのないポール・ニコルス(Paul Nicholls)調教師は、昨年10頭を登録していたが今年はネプチューンコロンジス(Neptune Collonges)とニッチマーケット(Niche Market)の2頭だけの登録である。

 議論を巻き起こした昨年の開催に関する再検討を受けて、グランドナショナル出走への登録ルールは厳格化されている。エイントリー競馬場および関係する調教師たちは、登録馬の減少はこのレースを目標とする馬の質の高さにつながっていると考えている。

 シック場長は、「グランドナショナルは今や質の高いレースとなっており、調教師は出走登録する馬を厳選しています。同競走は近年進化し変化してきており、その登録頭数が昨年から減少したことは、同競走のステータスを示す証しであると私たちは考えています」と語った。

 2頭がレース中に予後不良になったことや、優勝したジェイソン・マグワイア(Jason Maguire)騎手の鞭の乱用の問題、馬が熱中症防止のため入線直後に水を浴びせられる光景などを巡って巻き起こった昨年の論争から、グランドナショナルが信用を回復できると同場長は確信している。

 シック場長は次のように語った。「グランドナショナルに登録する馬の質は向上しており、このことは、レーティングの低い馬がもはや出走する見込みがないことを意味しています。そのため登録頭数は近年減少しているのです」。

「今年の登録馬一覧は、その事実を裏付けます。いずれもトップクラスで、素晴らしい強さを持っており、4月14日にハッとするほどの新生グランドナショナルを期待することができます」。

 ドナルド・マケイン(Donald McCain)調教師は3頭の管理馬、つまり昨年の勝馬であるバラブリッグス(Ballabriggs)、ウィアードアル(Weird Al)およびワイモット(Wymott)を登録した。同調教師は、「最近では誰もが優良馬でこのレースを目指しています。実際に出走するにはレーティングの135以上が必要であり、登録頭数が減少しているのは、それよりもレーティングの低い馬を出走登録させようとするのは意味がないと人々が悟ったためであると私は思います」と語った。

 1998年にアースサミット(Earth Summit)でそして2002年にはビンダリー(Bindaree)でグランドナショナルを制したナイジェル・トウィストン-デイヴィース(Nigel Twiston-Davies)調教師は、クレセントアイランド(Crescent Island)、ハローバッド(Hello Bud)、リトルジョシュ(Little Josh)およびバイキングブロンド(Viking Blond)の4頭を登録した。同調教師は次のように語った。「出走するにはレーティングが140くらい必要です。登録頭数の減少は、昨年の同競走を巡る悪評とは関係ありません。レーティングの低い馬では出走のチャンスが無いと人々が悟ったということです」。

「現在グランドナショナルの賞金は高額で、多くの優良馬が同競走を目指しています」。

 同僚のティム・ヴォーガン(Tim Vaughan)調教師はこの見解に同調し、「出走チャンスについて現実的にならなければなりません」と語った。

「グランドナショナル出走馬の全体的な質は近年急激に向上しています。私が登録したアワアイランド(Our Island)、ポストマスター(Postmaster)、スチュワーツハウス(Stewarts House)およびタータック(Tartak)の4頭のうちの1頭か2頭が出走できるよう望んでいます。グランドナショナルは誰もが勝つことを夢見るレースです」。

 BHA(英国競馬統轄機構)の首席ハンデキャッパーであるフィル・スミス(Phil Smith)氏は、「グランドナショナルの負担重量の決定作業をこれから開始し、その結果は2月14日に発表する予定です」と語った。

 スミス氏は2月1日、2012年グランドナショナル登録馬の全体的な質に関するシック場長の見解は疑う根拠がないと述べた。

 そして、「エイントリー競馬場は例年どおり最高のレースを提供すると確信しています。ちょうど登録馬一覧を印刷したところですが、私はこのレースに仕事として取り組むことにワクワクしています」と付言した。
 

joho_2012_03_01.jpg  

By Richard Birch

[Racing Post 2012年2月2日「Grand National Quality Control」]


上に戻る