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TOPページ > 海外競馬情報 > 退任するカワード氏、競馬界の団結を望む(イギリス)【その他】
海外競馬情報
2011年05月13日  - No.9 - 3

退任するカワード氏、競馬界の団結を望む(イギリス)【その他】


 ニック・カワード(Nic Coward)氏は3月25日、BHA(英国競馬統轄機構)の初代CEOとしての職を退任する。同氏は、BHB(英国競馬公社)とHRA(競馬監理機構)の提携体制を、1つの機関が商業目的の達成を妨げることなしに英国競馬を統轄し規制する新しい形に導くために競馬界入りしてから、4年1ヵ月の間その職にあった。

 同氏は現在1週間の休暇を取っており、休暇後にサッカー界に復帰し、プレミアリーグの初代事務総長に就任することとなっている。

 同氏がBHAに遺したものは、英国競馬の新しい体制の概要を説明した文書である。

 このインタビューにおいてカワード氏は、競馬界における日々について回顧する。


レーシングポスト紙(以下:Q): 英国競馬はBHAの下で前進しましたか?

 ニック・カワード氏(以下:A): ロンドンの1つのオフィスに競馬の統轄機関をひとまとめにすることが重要でした。お互いにビジネスを必要としている人々の間で、合意できる条件で諸問題についての折合いをつけられれば、それは成功に繋がります。

 それが、競馬界が到達しなければならない目標です。1つの団体が他団体に対して権力を持つことではありません。自分があらゆることを管理する非常に権力のある地位を持っていると話すような人は、世の中の現実というものを見ていません。


Q: 最近競馬界が年間1億3,000万〜1億5,000万ポンド(約182億〜210億円)の賦課金を要求したことは誤りでしたか?

A: 新しい法律の下に公平な場が作され、海外賭事業者とベッティング・エクスチェンジの提供会社が支払わなければならない額を拠出する時には、競馬界は真価を発揮できるでしょう。

 そしてそれはまさに、競馬界全体が賦課金の最新の議論において設定したレベルの額であり、賦課金制度の中にあらゆる回避手段がとられていたならば競馬界に支払われるべきものです。
賞金、賭事からの競馬界への収入、そして競馬界とその関係者に対して賭事が意味するすべてのものが、あるべき姿を下回っています。これは、賭事業者が破綻した賦課金制度の抜け穴を悪用しているためであり、競馬の本当の価値がこれらの賭事ビジネスとの関係において減ってしまったからではありません。

 賦課金について言えば、私が競馬界に入って間もない時期のトリストラム・リケッツ(Tristram Ricketts)卿とクリス・ドューターズ(Chris Deuters)氏の早すぎる死は、何よりもまず個人的にそして職業的にも大きな痛手でした。競馬賭事賦課公社(Levy Board)に彼らがいれば、状況はかなり違っていたでしょう。


Q: 競馬産業における関係はこの4年間において改善されましたか?

A: 私たちに委ねられた重要な任務は、競馬界全体を統率し、国会と政府全体において競馬の問題に関する考え方を1つにすることでした。そのことはうまくいきました。

 フラストレーションがたまったのは、政府が賦課金制度の欠点の解決に着手するのに掛かった時間の長さです。

 しかし私は、政府が競馬界と賭事産業との適切な関係を競馬権に基づいて作り出すことを目指し、数週間以内に動き出そうとしていることを確信しています。


Q: BHAにおける最高の喜びは何でしたか?

A: 結局のところ人がすべてであり、私は、BHAの仲間全員、彼らが日々競馬界のためにやり遂げる事柄そして多岐にわたる任務への取組みに誇りを持っています。

 私たちはBHAの全般にわたって近代化を図り、前年比20%減のコストで業務全体を遂行しています。そしてこのことが、非常に熱心に取り組み、職業意識のある忠実な仲間に多くの変化を引き起こしました。

 私は、4年前に最優先事項にした競馬変革プロジェクト(Racing For Change: RFC)を非常に誇りに思っています。誰かがRFCをけなしたり支持したりするのを目の当たりにするといつも、心が騒ぎました。

 競馬は英国のスポーツにおける大きなサクセスストーリーであり、私たちは、持てるものを最大限に活用するために競馬界を団結させる必要がありました。偉大なA・P・マッコイ(A.P. McCoy)騎手がその天才的才能に値する評価を受けられるよう支援するキャンペーンを行ったことや、英国チャンピオンシリーズ(British Champions Series)と英国チャンピオンズデー(British Champions Day)を創設したことが特に思い出されます。


Q: 計画通りにいかなかったことは何ですか?

A: ベットフェア社(Betfair)の海外移転は、競馬界にとって非常に深刻です。このことによって、競馬を成り立たせている賦課金収入からさらに600〜700万ポンド(約84億〜98億円)が削られるとともに、賭事活動のかなりの部分が、競馬のために存在している英国の賭事規制と法的保護の外側に追いやられてしまいます。

 競馬開催日程に対する賦課金を通じた収入という現在推し進められている方程式は機能していませんが、その主な理由は、新しいビジネスモデルであるベッティング・エクスチェンジや海外賭事業者を対象とせず、伝統的な固定オッズの賭事事業しか対象にしていないことにあります。

 競馬界は不満の残る妥協に終わってしまうような委員会や作業部会の設立をやめて、新しい体制に移行しなければなりません。新しい体制においては、競馬場はまとまってすべての商業活動を推し進め、ホースマンは適切な財政支援の下で気にかけている事柄を実現するために競馬場との交渉に集中し、そしてBHAはすべての関係者に対して引き続き質の高いサービス提供します。


Q: あなたは競馬と関係を持ち続けますか?

A: 競馬場で友人や同僚たちと情報交換することを楽しみにしています。私の家族はオリバー・シャーウッド(Oliver Sharwood)氏と共同で2頭の国産馬を所有しており、これらの馬がもっと収入をもたらすことを期待しています。ここ数週間では、ウィンカンストン競馬場においてファローズ(Furrows)がオッズ66-1(67倍)で優勝し、ヘレフォードではアビーエムボーイ(Abey M’Boy)はかなりの人気でしたが敗れました。

 また今週、競馬場協会(Racecourse Association)から永久会員バッジ(life badge)を頂いて非常に光栄でした。

By Howard Wright

[Racing Post 2011年3月25日「The Sport needs to work together. It’s not about one group holding power over others」]
 


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