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TOPページ > 海外競馬情報 > 競馬場とホースマンを軸とする大改革計画(イギリス)【開催・運営】
海外競馬情報
2011年05月13日  - No.9 - 1

競馬場とホースマンを軸とする大改革計画(イギリス)【開催・運営】


 英国競馬界は、競馬場が商業的な交渉権を持ちBHA(英国競馬統轄機構)は刷新されたホースメングループ(Horsemen’s Group)に対する主要な責任を負わないという抜本的な構造改革に取り組もうとしている。

 たった1つの機関として主導権を握ったり、強制的に適用される最低賞金額を取り仕切ったりすることがなくなり、責任を軽減されたBHAは、競馬のルール策定と管理に集中するとともにパターン競走と広範囲な競馬番組の品質管理の引受けに専念することになるだろう。

 会計面での要所は、60競馬場を統括している新しい競馬場グループ(Racecourse Group: RCG)が担当する一方、強化されたホースメングループはBHAから登録の責任を引き継ぐだろう。

 この計画の実行は、ジョッキークラブが競馬統轄機関であった200年以上の歴史の幕引きを行ったBHB(英国競馬公社)が1993年に設立されて以来、競馬界最大の改革となるだろう。

 この計画の下、RCGは開催日程プロセスを取り仕切り、そして年間1億ポンド(約140億円)以上の収入源となる賦課金、賭事および映像権に関する唯一の交渉者となる。

 この計画の枠組みは、BHAのCEOニック・カワード(Nic Coward)氏によりまとめられたが、同氏は、サッカープレミアリーグの役職に就くために競馬界を去る3月末までにその主要方針がさまざまな団体により合意されることを望んでいる。

 そして3月9日に、ここ数週間BHAのポール・ロイ(Paul Roy)会長が中心となって行った、競馬場協会(Racecourse Association: RCA)、馬主協会(Racehorse Owners’ Association: ROA)、サラブレッド生産者協会(Thoroughbred Breeders' Association: TBA)へのプレゼンを受けて、競馬界と生産界の主な業界団体はこの計画にゴーサインを出した。

 しかし、RCAとホースメングループによる対等出資の合弁企業であるレーシングエンタープライズ社(Racing Enterprises Ltd.: REL)の既存商業部門の取込みを含む抜本的な措置の仕上げは、カワード氏の退任後も何らかの形で行われていくだろう。

 ロイ会長は次のように語った。「ホースマンと競馬場関係者の双方から、この解決策について引き受けようとする姿勢が十分に見られました。解決策というのは、ホースメングループの強化、競馬場が商業的な問題に取り組むこと、そしてBHAを主に競馬を統轄し取り締まる機関とすることです」。

「私たちは現在内容のつめに取り掛かっているところです。企業間取引のように、大まかな原則を覚書の形式でまとめようとしている段階です」。

「その段階を超えるためには、ホースメングループはふさわしい形に構成される必要があります。ホースメングループは今のところ競馬界の正式メンバーではないので、定款が改訂され適切な理事会が設立されることが必要です」。

「一方RCAについての問題は、すべての競馬場の責任を引き受けることができるかどうかです。競馬場全体に普遍性を確立することは簡単なことではありませんが、非常に重要なことです」。

 BHBおよび短命に終わった競馬監理機構(Horseracing Regulatory Authority: HRA)の遺産からBHAとRELが設立されてからわずか4年で、今回の再編成は行われます。ロイ会長は、「私たちは、英国競馬の国際的な立場を維持し続ける必要があります。世界中のどの国も、私たちの競馬開催日の管理方法、規制と福祉のやり方、重要日の競馬開催、そして伝統と多様性に匹敵するものを持っていません」と語った。

 そして次のように続けた。「この国際的な立場を維持するためのカギは、誰が何に取り組むかということであり、私たちは、中央集権化されて官僚的な制度ではなくより商業ベースで取決めを行う“公式契約は行わない委員会”を目指しています」。

「それゆえ、私たちは管理、規制、福祉およびルールに責任を持つ独立の機関であるBHAを維持するでしょうが、一方で競馬場とホースマンの間で商業機能が働くような体制を作り出します」。

「ホースメングループは進化し、全体の組織をひとまとめにするための強制加入により強化されるでしょう。ホースメングループはホースマンの問題に重点的に取り組むでしょう」。

「効率化を達成し重複を避けるためRELを吸収するRCGは、商業的活動の主体となり、競馬開催日程、競馬番組、そしてそれらを支える方法についての適切なプロセスを推し進めるでしょう。そしてRCGは賦課金、賭事、映像権料の唯一の交渉者ともなるでしょう」。

「RELは、競馬のデータベースを利用する独占的ライセンスを獲得するための形だけの機関として維持されるでしょう」。

「その中には、現在ある任意の取決めではなく強制的に適用される最低賞金額も含まれるでしょう。そしてさらに、BHAは英国競馬を世界一に保つために品質管理を確実なものにするでしょう」。

 この計画により競馬界における唯一のリーダーシップを有する機関がなくなることになるため、この計画が批判を受けることをロイ会長は認識している。

 同会長は次のように語った。「問題は、私たちが新しい資金調達の環境を提供するために協力しているかどうかです。RCGが各種の商権の主な利用者となるだろうという理由で私たちは現在協力しています。そしていずれ新しい枠組みがもたらされ、集約化された競馬権は賭事産業に売却されるでしょう」。

「新しい構造は間違いなく、“誰と交渉すればいいのか?”と私たちに尋ねていた政府の役に立つでしょう。主導権を握るのはRCGとなります」。

 ロイ会長は次のように付言した。「これは頭が3つある動物で、そうなることが必要でした。もし全員が権利を放棄するのであれば頭が1つの動物となり得るでしょうが、そうはならないでしょう」。

By Howard Wright
(1ポンド=約140円)

[Racing Post 2011年3月10日「Key restructure to centre on courses and horsemen」]
 


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